バンコクの高架鉄道BTS(スカイトレイン)を乗りこなそう!
サッワディーカー、バンコクナビです!バンコクの空を飛ぶように走る「スカイトレイン」こと『BTS』は、バンコク旅行を楽しむためにはかかせない乗り物の一つです。バンコク市内を中心にあらゆるエリアへ路線を増やしており、観光名所と呼ばれるスポットへの移動にも便利です。バンコク旅行が初めてのビギナーの方はもちろんのこと、BTSを乗りこなしたいというバンコク好きの方におすすめの「BTS」基本情報をご紹介してきます!
BTSを知りたい!Q&A
バンコクの空を飛んでいるかのような電車「BTS」
Q:BTSってなに?
A:バンコク都心を走る「
高架鉄道」です。1999年12月に開業しました。
Q:呼び名は?
A:外国人旅行者には
「BTS(Bangkok Mass Transit System)」又は
「スカイトレイン」と呼ばれることが多いですが、タイの人々からは一般的に
「ロットファイファー (รถไฟฟ้า)」もしくは
「BTS(ビーティーエス)」と呼ばれ親しまれています。
Q:路線はいくつある?
A:2012年5月現在で
スクンビット線、シーロム線の「2路線」があります。
利用者が多い駅ではタイ人も外国人もたくさんいます
Q:利用者は?
A:タイ人も外国人も多くいます。観光地周辺の駅では外国人旅行者の姿が多くなります。そのため英語を話すことができるスタッフが多くいます。
Q:タイ語も英語も全く離せないけど大丈夫?
A:準備を万全にしておけば大丈夫です。予め目的の駅名を確認しておくことや、地図を常備することで指差しだけで意思の疎通ができます。外国人旅行者に慣れているスタッフが多いため、言葉が通じなくてもそれほど心配することはなさそうです。
Q:BTSの駅構内や車内に日本語表記はありますか?
A:ありません。ですが、BTSの駅構内やその他の施設に置いてあるような「BTS路線地図」には、日本語表記のものが多くあります。
Q:BTSに乗るメリットとデメリットは?
A:メリットは「渋滞を気にしなくていい」「運賃が安い」ということです。自動車が大変多いバンコク都心の道路では頻繁に渋滞が発生します。できるだけ無駄な時間を作らないためには、渋滞に関係なく走行できるBTSに乗るほうがいいでしょう。また、運賃も15Bath~40Bathで乗車出来るため格安です。反対にデメリットは「雨が降ると不便」だということです。高架鉄道というだけあり、各駅のホームは屋外にあります。少しの雨なら何てことないのですが、風が強く大雨になってしまったときは、ずぶ濡れになることがあるので注意が必要です。
ホームにはモニターが付いてあります
Q:BTSの運行時間は?
A:運行時間は
06:00~24:00です。
Q:運行間隔は?
A:平均2分半~8分です。特に混雑する平日のラッシュ時には運行間隔が2分半ほどになり、早朝や深夜には8分ほどの間隔になります。
Q:時刻表はある?
A:ありません。運行ダイヤは定められているようなのですが、乗客に知らせる時刻表はないようです。平均で2分半~8分で次の列車が入ってきますので、それほど待ち時間が長いという感じはしません。
各駅に「禁止事項」や「注意事項」はタイ語と英語で書かれています
Q:BTS車内は混み合う?
A:時間帯により異なりますが、
ラッシュ時は混み合います。平日の通勤帰宅ラッシュ時には大変混み合います。また祝休日も外国人旅行者が多くなることもあり、駅によっては混み合います。乗客の入れ替えが多いため、混み合っていないときは席に座ることができるでしょう。
Q:BTS車内での禁止事項は?
A:飲食禁止、喫煙禁止です。BTS内はたいへん清潔に保たれています。喫煙禁止であることはもちろんのこと、飲食も禁止となっていますのでお気をつけください。また、車内にはゴミ箱やお手洗いがありませんので、こちらもあわせてご注意ください。
-BTSの乗り方-
それでは「BTS」の乗り方をご紹介していきます!
1) BTS駅を探す
BTSの駅は地上にあるため見つけやすいです
現在地から一番近い駅を探します。滞在先からでしたらホテルのスタッフが知っているはずですので、お尋ねください。また、場所によっては駅まで徒歩で行くことができない場合もありますので、その際にはタクシーやトゥクトゥク(三輪自動車)に乗って駅まで向かうようにしてください。
2) 乗車券を買う
混みあう時は自動販売機にも多くの人が並びます
駅に到着をしたら、まず「乗車券」を購入します。BTS乗車券を購入する場所は、スタッフが待機する「チケットオフィス」、硬貨のみ使用可能な「自動販売機」、紙幣も使用可能な「自動販売機」の三つです。
-チケットオフィス-
スタッフが待機している「チケットオフィス」では、「紙幣両替」と一日乗り放題の「フリーパス」やIC乗車券「ラビット」の販売を行っています。
チケットオフィスでは「One-Day Pass」以外のカードの販売と硬貨への両替を行っています
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大きな駅では窓口がいくつもあります
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-自動販売機-
駅に設置してある「自動販売機」は、「硬貨のみ使用可能」な機械と、「紙幣も使用可能」な機械の二つがあります。磁気式のカードが出てきます。
磁気式「One-Day Pass」一日乗り放題パス
【料金】
15Bath~40Bath
各駅にある路線図に目的地までの料金が表示してあります。
One-Day Pass / 120Bath
→使用開始日の深夜24:00まで使用可能な一日乗り放題パス
オレンジは大人カード、緑は学生カードです。
便利なIC乗車券「ラビットカード(Rabbit Card)」登場!
BTSのプリペードカードが生まれ変わり、2012年5月1日から正式に利用が開始しました!その名も『ラビットカード(Rabbit Card)』。ウサギをモチーフとしたチャージ式のIC乗車券であり、申し込みをすることで「キャロットリワード」というポイントを貯めることができます。現在(2012年5月)はまだ、BTSでのみ使用可能ですが、将来的(2012年12月末頃を予定)にはMRT(地下鉄)での相互利用も可能になるとのことです。さらに日本のIC乗車券のような「電子マネー」機能も付いており、指定ショップで今後、使用可能(利用可能時期は未定)になるとのこと。
【発売場所】
各駅のチケットオフィス、「Rabbit Card Top Up」ステッカーが貼られた提携店で購入可能。
【価格】
通常価格
→300Btah(発行手数料150Bath、デポジット50Bath、利用可能残高100Bath)
プロモーション
→200Bath(発行手数料50Bath、デポシット50bath、利用可能残高100Bath)
※プロモーション実施期間・・・2012年5月23日~2012年12月31日
IC乗車券にキャロットポイントは今後注目のサービスです!
これまで発売されたスマートパスは「ラビットカード」に無償で交換可能!
★スカイ スマートカード(Sky SmartPass)
→2012年5月1日~2012年12月31日まで交換可能
★30日間スマートパス(30-Days SmartPass)
→2012年4月23日~2012年12月31日まで交換可能
※無償交換では手数料は無料ですが、デポジットの50Bathは別途必要です。
※「SmartPass」は2012年12月31日をもって使用停止になります。
※ラビットカードは高速交通システムBRT(Bus Rapid Transit System)での利用は出来ません。
※新規購入の場合のラビットカード有効期限は購入日から5年間です。「スマートパス」をラビットカードに交換した際にはカード上に有効期限の記載がありますので、そちらをご確認ください。
※2年間使用しないと残高が失効します。
【チャージ】
チャージ(トップアップ、top up)
最低100Bath、最高4,000Bath
30-Days(Adult)
→30日間有効のパス
15回分 / 405Bath
25回分 / 625Bath
40回分 / 920Bath
50回分 / 1,100Bath
※ラビットカードは「チャージ式」と「30日間パス」という二つの機能を持っています。両方とも入っている場合は「30日間パス」から自動で引かれていくようです。
※チケットオフィスでは、「チャージ式」に金額をチャージするのか、「30日間パス」をチャージするのかを、明確に伝えるようにしてください。
※スクンビット線の延長部分であるバーンチャーク駅からベーリング駅までの間で下車する際は、別に15Bathを支払う必要があるとのこと。以前の磁気式乗車券「30-Days SmartPass」は窓口で清算し、IC乗車券の「ラビットカード」は残高から自動で引かれます。
【キャロットポイント取得方法】
ラビットカード購入時に一緒に受け取る申請書に記入し申し込みます。
【ポイント使用可能のショップ】
マクドナルド、オーボンパン、アンティ・アンズ、ビアードパパ、ブラックキャニオンコーヒー、バーガーキング、ダンキンドーナツ、フードホール、グルメマーケット、ミスタードーナッツ、オイシグループ、スターバックス
※利用可能時期は未定
※ポイントを使用できる指定ショップは今後増えていく予定です
3) 乗車券を使って改札内に入る
乗車券を購入した後は、自動改札を通りホームへ向かいます。
磁気式は改札機の挿入口に差し込みます
磁気式カードの場合・・・
自動販売機で購入した乗車券や、チケットオフィスで購入した「One-Day Pass(一日乗り放題パス)」は『磁気式カード』です。自動改札機に投入口がありますので、そちらにカードを挿入します。磁気式カードには挿入する方向が記載されていますので、その通りに挿入してください。挿入後にカードがまた出てくるので、これを抜き取ることで自動改札機が開きます。乗車券は到着した駅で改札を出る際にもう一度使用しますので、失くさないように保管してください。
改札機にある読み取り気にICカードをくっつけます
IC乗車券ラビットカードの場合
チャージ式のIC乗車券「ラビットカード」は自動改札機にIC乗車券を読み取る所がありますので、そちらにラビットカードを当てると改札が開きます。
4) ホームでBTSを待つ
人が多いときも黄色い線に近づきすぎないように気をつけてください
自動改札機を抜けたら、BTSに乗車するためホームへ向かいます。大半の駅には階段(上り下り)と上りエスカレーターがあります。エレベーターは車椅子専用です。2011年8月に開業したスクンビット線の延伸部分(バーンチャーク駅~ベーリング駅)にはエレベーターも設置されています。ホームにはスクリーンドアがないので、BTSを待つ際には黄色い線を越すことなくお待ちください。また、ラッシュ時にはホームがたいへん混み合いますので列を作って待つようにしてください。
5) BTSに乗る
降りてくる人を先に通してから乗車します
BTSがホームへ入り停車するとドアが開きますので、先に降りる乗客を通してから順に乗車してください。ラッシュ時には後ろの人に押されてしまうことが稀にあるので、転倒しないように気をつけてください。
6) 車内からバンコクを見渡す
夕暮れのときが特にきれいな景色を眺めることができます
目的地までは車内から望むことができるバンコクの街並みをお楽しみください!座席以外の場所では必ず手すりにつかまるようにしてください。また、車内にはビデオモニターがついており、コマーシャルや映画の告知映像が流れています。次に到着する駅が近づくと画面上に駅名がタイ語と英語で表記されます。
7) BTSを降りる
車体と駅ホームの溝に気をつけて降ります
目的地に着いたら、車体がしっかり止まるのを確認してから降りるようにしてください。ラッシュ時には降り口に人が溢れているときがありますので、転倒しないように気をつけながら降りる準備をしておくと良いでしょう。
8) 乗車券を使って改札をでる
BTSを降りたあとは自動改札機のある階へ向かいましょう。多くの人が降りる駅では、下り階段がたいへん混雑しますので必ず手すりを掴んで降りるようにしてください。
磁気式カードの場合・・・
「磁気式カード」を自動改札機にカードを投入すると改札が開きます。自動販売機で購入したカードが改札機に入るため再度出てくることはありません。「一日乗り放題パス」は挿入したあとに再度出てきますので、必ず抜き取ってください。
IC乗車券ラビットカードの場合・・・
チャージ式のIC乗車券「ラビットカード」は入ってきたときと同じように、改札機にラビットカードを当てることで改札が開きます。
列を作り順番に改札をでます
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改札を入ったときとほぼ同じですが、自動改札機で購入した磁気式カードは戻ってきません。
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お疲れ様でした!これで「BTSの乗り方」は以上です!!
◇◇「BTS」各駅一覧◇◇
【スクンビット線】
【シーロム線】
※2012年5月現在の情報です。最新情報はBTS公式ホームページでご確認ください。
BTSの注意事項!
始発駅と終点駅は大勢の人が降りるため、階段を下る際には特に注意が必要です。
★駅ホームでは線路に近づかない
★駅ホームでは走らない
★乗車の際は降りる人を先に通してから乗り込みます
★貴重品は身体の前に持ち盗難事故にあわないように気をつけてください
★雨が降ったときは床が滑るので注意
★飲食・喫煙は禁止です
いかがでしたか?一度乗ってみると便利で快適な「BTS」の良さを知ることができるでしょう。今回の「BTSの乗り方」を参考に楽しいバンコク旅行をお過ごしください!以上、バンコクナビでした!!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2012-06-19