タイシルクのお土産~シルク製品~

タイシルク」の歴史に触れ、その価値をさらに追及することで、貴重さと素晴らしさを実感してしまうでしょう。

タイの美しいお土産品として大人気の「タイシルク」ですがまだまだ知らないことも多いはずです。「タイシルク」の歴史やシルク製品などをより深く知り、その価値についてさらに追及することでさらに「タイシルク」の貴重さと素晴らしさを実感することができるでしょう。

タイシルクの始まり

タイの美しい工芸品の中でも特に目を引き、世界中に多くのファンを持つ『タイシルク』ですが、その歴史はずっと昔からのものでした。タイの伝統的工業品でもある「タイシルク」は主にタイの東北地方を中心として発展してきた工芸品です。東北の女性たちは生活するための衣類としてだけでなく、生活の糧にすべく自ら育てた蚕で糸を紡ぎ染色して織っていました。

タイシルクの特徴


タイシルクの特徴は「光沢」です。「シルク」といっても種類や織り方は様々で、民族や地方によって、色柄紋様が異なり、各地域ごとに特色があります。また、『タイシルク』には美しい「光沢」にも特徴があります。日本の蚕とは違い、タイの蚕がだす糸はさらに太くなっていて、それにともない反射量がさらに増し、シルクの美しいつやの光がさらに増します。つやの多いタイの蚕で織る「タイシルク」ですが、基本的はシルクの糸を何本使って織るかで厚さが変わります。一本織は薄い生地で主にシャツやブラウス用。二本織は少し厚くなりワンビースやスカート用。四本織は厚い生地でスーツに使われるそうです。

タイシルクを広めた人物 ジム・トンプソン

ジム・トンプソン氏とは?

ジム・トンプソン氏は1906年、アメリカ生まれ。第二次世界大戦中は、CIAの前身であるOSSの一員として、イタリア、フランス、アジアで働き、彼がバンコク赴任途中で戦争が終結を迎えました。その後、OSSの責任者に就任しましたが、第二次世界大戦の終結でアメリカに帰還するよう命じられました。しかし、バンコクへ残ることを決意したトンプソン氏は、オリエンタルホテルの経営に乗り出し、タイに永住する事を決意ました。さらに並行して行っていたのが機械での大量生産が普及したために衰退しきっていた『タイシルク』でした。トンプソン氏は『タイシルク』の復興に私財をかえて挑み、結果的に欧米諸国で『タイシルク』の人気が広がったのです。トンプソン氏は世界中で有名になり、今でも『タイシルク』はタイの貴重な伝統工芸品になったわけです。そのような偉業を成し遂げたトンプソン氏ですが、1967年休暇先のマレーシアで行方不明になり、現在に至る今でも行くえも生死もわからないままです。しかし、トンプソン氏の業績は現在の『タイシルク』界において今なお薄れることなく受け継がれています。

タイ王室とタイシルク

タイ王国のシリキット女王様は『タイシルク』がタイの東北部の伝統的な絹織物「マットミー(マット=括る、ミー=細い糸)」という、紐で絹糸を縛って染色する時に色が付かないようにする手法(絞り染めの手法)の技術を残し継承していく活動を奨励され、基金を設立されています。基金の主要目的は農村の人々への収入を確保し、技術を維持・振興することなどをあげられています。

さまざまなシルク製品

タイ人にとって憧れでもある『タイシルク』ですが、さまざまな製品に使われ人々に愛用されています。中でもドレスは、タイの伝統的な結婚式で着られるためタイの女性は一生に一度は来てみたい高価なものです。またタイの人々は、訪問着用に『タイシルク』の衣装を何枚も持っている人が多いです。年を重ねるごとに『タイシルク』の立派な衣装が増え、少しずつ子どもや孫に譲っていき、先祖代々伝わる衣装を持つ家庭もあるでしょう。何年月日が経っても質が落ちず、美しい光沢を失わない『タイシルク』ならではのことです。ほかにも寝具であったり、鞄や小物入れ、ハンカチなどさまざまな製品がつくられています。

おすすめのお店

○ジムトンプソン

最高級品タイシルクの数々
こうして世界的に有名になった「ジム・トンプソン」のシルク製品は、やはりそこらへんにあるお土産やさんのそれとは、全く違う質・高級感があります。随時新デザインを発表して、人々を飽きさせないのも、人気の秘訣なのかもしれません。さすが『タイシルクを復興させた人物』が作る「タイシルク製品」は誰もが見て美しく素敵な製品ばかりです。


いかがでしたか?タイシルクについて知り、さらに手にとって使用してみるとさらに「タイシルク」の良さを知ることができるでしょう。一度使ったらやめられない素晴らしい「タイシルク」製品をぜひご自身に、ご家族の方に、ご友人にお土産としてどうぞ!以上、バンコクナビでした!!
関連タグ:タイシルク

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-05-19

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