ムエタイ特集!タイの最強格闘技を観に行こう~

ビギナーさん必見!タイでムエタイ観戦に行こう!!

サワッディーカー、バンコクナビです! タイの格闘スポーツで思い浮かぶのは…『ムエタイ』ですよね?!タイの人気観光スポットの一つでもあるムエタイスタジアムですが、男性だけでなく女性同士の旅行でも訪れる人が多いほどです。『ムエタイ』の基本に触れ、実際に観戦するときにタイ人とまざって不便がないように紹介します。ビギナーの方必見の『ムエタイ』を特集です。

ムエタイってどんな格闘技?


『ムエタイ』って聞いたことあるし、なんとなくイメージできるけど、「実際どんなスポーツでどんなルールか?」ってわかる人はそんなに多くないのではないでしょうか。タイのスポーツとして有名で観光名所の一つとして『ムエタイ』のスタジアムへのツアーの計画に組み込まれることもよくあります。では、一体『ムエタイ』ってどんなスポーツなのでしょうか?

タイの国技である格闘技『ムエタイ(มวยไทย)』は拳だけでなく脚も肘も膝も使える最強格闘技です。タイ=タイランド、ムアイ=1(対1)と言う意味だそうです。海外ではタイ・ボクシングとして有名で各国から『ムエタイ』の修行に来る人が大勢いいます。近年では、女性のムエタイが認められてきて少しずつムエタイを行う女性が増えてきています。『ムエタイ』と他の格闘技と違う点は派手なKO試合よりは絡み合って膝蹴りを飛ばし合う試合が多く、ボクシングやK1などをイメージするとなんだかスッキリしない気持ちになるでしょう。しかし、「ムエタイ」ではこの絡み合った中での膝蹴りや駆け引きがおもしろさであり、一度興奮を味わうと癖になってしまうといいます。

<ルール形式(プロの場合) 「ムエタイ」とボクシングやK-1との違い>

◎ラウンド(R)

ムエタイ
…1R 3分間 R間に2分間のインターバル 5R制

ボクシング…1R 3分間 R間に1分間のインターバル ※R数は選手のライセンスによって異なる

K-1…1R 3分間 基本的に5R、もしくは3R延長2R ※特別ルールとして、これ以外の形式になる場合がある。
◎勝敗&採点

ムエタイ…KO(ノックアウト)、TKO(テクニカルノックアウト)、レフリーストップ、失格、判定など
判定は試合終了時点での総得点、20ポイント以上でTKO、ダウン時の10カウントKO
1-2ラウンド目はお互いに動きをけん制しあい、3ラウンド目あたりから攻勢に入り、4ラウンドあたりでだいたいの勝敗が決するようです。

ボクシング…KO(ノックアウト)、TKO(テクニカルノックアウト)、レフリーストップ、失格、判定など
判定は10点満点の減点制

K-1…KO(ノックアウト)、TKO(テクニカルノックアウト)、レフリーストップ、失格、判定など
判定は3人のジャッジによって行われる

勝敗や採点方法をみるとどれも似たようにも見えますが、実際にムエタイの試合はKO(ノックダウン)の試合は稀で、逆にKO試合だと八百長を疑われるそうです。『ムエタイ』はタイ国ならでは伝統舞踊を選手が舞い、試合を観戦する目的はもちろんのこと『賭事』として楽しむ人も大勢います。賭事とされうるスポーツですので八百長試合なども問題になり、たびたび摘発される選手もいます。また判定はパンチや肘打ちの攻撃は大きなダメージを与えた以外は評価されず、評価が高いのが首を持ちあった状態でのヒザ蹴りです。確かに試合を観ていると選手同士が絡み合ってヒザ蹴り合いをしている状態がほとんどです。一発KOを期待している人はイライラしてしまいそうです。一方、地元のタイ人はこの絡みあった状態での打ち合いにこそ楽しみがあるといい、選手同士で駆け引きをしながらの組合があればあるほど盛り上がるそうです。

◎選手の服装

アマチュア…キックボクシング用のパンツ、ヘッドギア、肘サポーター、ボクシンググローブ、脛サポーター、プロテクトボディーを身につけます。

プロ…ムエタイ用トランクス、グローブを身につけます。マウスピースとファウルカップを着用し裸足で行います。頭には『モンコン』というヘッドリングを腕には『パープラチット(腕輪)』をつけます。『モンコン』は戦闘のお守りであり、試合前に会長やトレーナーに被せてもらい「ワイクルー」という儀式が終わった後再び外して試合に臨みます。タイでは実際にお寺の僧侶に編み込んで作ったものを使用する選手がいます。また、『モンコン』は神聖とされている頭部に触れるためトレーナーであってもワイ(=合掌)をしなければなりません。『モンコン』の色は選手のレベルによって異なり、初心者「白」、最高位が「ピンク」です。

ムエタイの伝統舞踊 ワイクルー


「ムエタイ」の見所の一つがこの試合前に行われる伝統の『ワイクルー(=指導者に感謝を捧げる舞)』『ワイクルー』正式には「ワイクルー・ラーム・ムエ」といいますが、試合前にリング上で選手が踊る儀式です。タイでは家族の次に教師を重んじる国ですので当然ムエタイ選手も指導者に感謝を捧げる儀式を行います。独特な雰囲気の中舞う選手たちの姿は所属ジムによって踊り方や構えが異なり、みただけで選手の出身地やジムがわかる人もいます。リングのコーナーポストを聖なる場所と捉え礼拝し、邪悪な気は入らないようにします。『ワイクルー』を行うことでウォーミングアップをし、リングのションを確認するなどして、集中力アップにもつながるといいます。

ムエタイスタジアムへ行こう!!


ムエタイを観るには『ムエタイスタジアム』に行くほうが熱気も伝わりおもしろいでしょう。タイにはバンコクのみならず各地方に有数のムエタイリングがあり広く親しまれています。特にムエタイ選手にとっての憧れのリング、そして聖地と呼ばれるスタジアムがここ「ルンピニ」「ラーチャダムヌン」です。二つのスタジアムは大変権威のあるリングであるため、女性は試合を行うことはもちろん、リング上に立つことも許されません。

◎ルンピニ・スタジアム

正式名称はルンピニ・ボクシング・スタジアム(สนามมวยเวทีลุมพินี)。1956年12月8日に開設され、「ラーチャダムヌン」と並びムエタイ選手の憧れのリングです。MRTルンピニ(Lumpini)駅から近い上に駐車場を完備、また試合の対戦カードが良いということで地元タイ人からは「ラーチャダムヌン」よりも人気を集めています。また、内装も昔のままでいかにもアジアにきたというような熱気に溢れています。

開催日: 火・金・土 17:00-20:00 or 20:00-23:30


◎ラーチャダムヌン・スタジアム(เวทีมวยราชดำเนิน)

1941年に開設され、ムエタイとボクシング専用のスタジアム。「ルンピニ・スタジアム」と同様権威あるムエタイ・スタジアムです。施設内は空調調節がされており快適に観戦することができます。カオサン通りから歩いて10分ほどの場所にあるため、タクシーやトゥクトゥクを使うと便利でしょう。古い街並みの中に佇む歴史のあるスタジアムです。涼みながら快適に試合を観戦したい人におススメのスタジアムです。

開催日: 月・水・日 17:00-20:00 or 20:30-23:30
二つの主要スタジアムですが、基本はリングサイドに観光客が集められ、後ろのテレビに映らない場所では賭事をするタイ人でいっぱいです。好みもあるでしょうが、初めてなら断然リングサイドも席で迫力満点の試合を肌で感じるのが良いでしょう。


いかがでしたか?タイの最強格闘技『ムエタイ』の基本をご紹介しましたが、興味なかった人も少し行ってみたい気分になりましたか?一度いってみると、熱気と興奮で胸をわし掴みされてしまうでしょう。タイを肌で感じるなら絶対『ムエタイ観戦』をおススメします! 以上、バンコクナビでした!!
関連タグ:ムエタイ

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-01-20

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