【父の日】プミポン国王陛下御誕生日

12月5日は、タイ国民が父と慕うプミポン現国王陛下のお誕生日。王宮前広場を埋め尽くした国民の様子をレポート!

サワッディーカー!バンコクナビです。
12月5日は、タイ人が『クン・ポー(お父様)』と呼んで敬愛する、プミポン現国王陛下のお誕生日。この日はタイの父の日でもあります。国王が登宮され、国民へのお言葉を述べられた当日の王宮前広場の1日の様子を、ナビが朝から晩までレポートします!

~ 朝 ~

王宮前の様子
当日の王宮前は、静寂と興奮が入り混じった、一種独特の空気が満ちていました。

国民が続々と
交通渋滞をものともせず、続々と王宮前へと集まるタイ国民。タイ人は、生年月日と並んで、生まれ曜日をとても大切だと考えています。曜日ごとの象徴カラーも決められていて、月曜日にお生まれになったプミポン国王のシンボルカラーは黄色。王宮前広場は、黄色の服を身にまとったタイ国民で、黄色の洪水になりました。

僧によるタンブン(功徳)
敬虔な上座仏教徒であるタイ人にとって、出家は最大のタンブン(功徳)。来年80歳になられるプミポン国王の末永きご健康を願って、80人の有志が陛下のために出家しました。

戦車
広場では、戦車のデモンストレーションが行われました。

軍隊入場
王家親衛隊の入場です。

プミポン国王ご入場
国王のご登宮に備え、少しでもいい場所で陛下の姿を拝せんがため、沿道は早くから人々で埋まっていました。

朝6時30分、いよいよプミポン国王のお車が敷地内へ。この瞬間を待ちに待っていた国民の間にどよめきと歓声が上がります。まずはプミポン陛下、続いてワチラーロンコン皇太子ご夫妻のお車が。お車が通り過ぎた後、国民は感動のあまりしばし放心状態。TVカメラの取材に応え、「タイ人であることを誇りに思っている」と目に涙を浮かべて語るご年配の婦人の姿が印象的でした。

騎馬兵入場
続いて騎馬兵が入場。馬に乗った兵隊はみんなの憧れ。騎馬兵をバックに、こぞって記念写真を撮る姿が見られました。

国民へのお言葉
10時30分、プミポン国王のお言葉が始まりました。残念ながら王宮の中は撮影禁止。
『タイの現政府の大臣は平均年齢が高いが、それは経験豊富だということ。年配者を疎むのではなく、教えを乞い敬うことが大切』『タイ人同士が協力しあう国家になるよう願っている』と述べられたあと、11月にタイ各地を襲った洪水について、被害をこうむった人々の1日も早い復興への願いと市民の協力を呼びかけられました。

プミポン国王ご退場
一旦お戻りになる陛下。またもや陛下のお姿を一目見んと沿道を埋め尽くす黄色いタイ国民。

市民へのサービス
骨を惜しまずお祝いに集まった国民を労って、簡単な食事や飲料水が無料で振舞われた他、無料の散髪コーナーも設けられました。これは、小ぎれいな身なりで国王に敬意を表するためのもの。上の方だけ髪を残して刈り上げるのは、タイの伝統的な男子生徒スタイルです。

メッセージの献上
一角のテントでは、プミポン国王やタイ国に向けて献上するメッセージをしたためるコーナーが設けられていました。

~ 夜 ~

パレード
ラーチャダムヌーン通りでは、軍や警察、学生たちの鼓笛隊によるパレードが行われました。
日が暮れ、電飾でライトアップされた道路はとてもきれいです。

ロウソク点火
夜、7時、『チャイヨー(万歳)!』の掛け声と後、『ジュット・ティアン・チャイ・トゥワーイ・プラ・ポーン(願いの点灯)』と呼ばれる、ロウソクに火を灯すイベントが行われました。王宮広場周辺だけで、15万本のロウソクが灯されたとのこと、タイ国全体では1体何本のロウソクに願いが込められたのでしょう。
1日かけて行われた王宮前広場でのイベントは、午後9時30分、打ち上げられた花火によって幕を閉じました。

いかがでしたか?
国王関連の行事が行われる度、タイ“王”国であるタイの国民が、いかに国王とタイ国を敬愛しているかを肌身で感じます。そのひたむきで掛け値なしの姿勢が、我々外国人の胸を打つことしばしば。『尊敬する』ということの意味を学ばされます。
以上、プミポン国王陛下のご健康とタイ国の益々の発展を願いながら、バンコクナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-12-07

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