バンコクでやってはいけない10の事

日本の常識はタイの非常識? バンコクでこれをやると結構大変なことになってしまう10箇条

サワディカップ ナビは今年でバンコク在住25年を迎えます。この25年、特に大きな事故や怪我に遭うことも無く、無事に過ごして来られたのも、以前の会社の上司にこう言われたお陰です。
『○○の常識は□□の非常識』
○○と□□には日本の地名が入るのですが、ここであえて
『日本の常識はタイの非常識』
と言わせて下さい。
日本に居るつもりで以下の事をすると、結構大変な目に遭っちゃいますよ、というお話です。

その1:移動をタクシーに頼る

暑いバンコク、歩くのが億劫な時は確かにあります。そこで便利なのがタクシー。ところが皆さん、以下の事をご存知ですか?
1. 深夜を除き、信号は手動で切り替えられている。
2. 右折、左折、Uターンが出来ない箇所が結構ある。
3. 10分以上、赤信号が青に変わらないことが多い

バンコクは日常的に渋滞の発生する土地、信号は交差点の近くにある専用のコントロール室内でおまわりさんにより手動で切り替えられているんです。渋滞が発生すると車の流れを読んで車を流したい方向の信号を青、このため、何分経っても赤信号が青に変わらないことが頻繁にあります。また右折禁止だけでなく、左折禁止、Uターン禁止に直進禁止というところもあり、乗車地点と目的地、向きがあっていればスムースに着きますが、知らない土地で「あっ 空車が来た!」の勢いでタクシーに乗り込んでしまうと、3倍、4倍の時間が掛かることがあります。タクシーの多用は時間のロスに繋がることが多いのがバンコクです。
交差点には必ず信号のコントロール室があります

交差点には必ず信号のコントロール室があります

10分以上、長い時は20分近く赤信号が続くことも

10分以上、長い時は20分近く赤信号が続くことも

その2:無理なスケジュールを組む

初海外という方、飛行機が到着してから空港の外へ出られる迄にどれくらいの時間が掛かるかご存知ですか? 夕方16時30分に飛行機が到着、仮に定刻に到着したとしましょう。
イミグレーション(パスポートコントロール)に長蛇の列、やっとクリアしたと思えば、自分のバッグが出て来ない、なんてことしょっちゅう起こります。概ね、飛行機が着陸して、機外へ出てから空港の外へ出るまで2時間は見ておいて下さい。従って、空港の外へ出られたのが18時30分、その時間帯は帰宅ラッシュでしかも雨、高速も大渋滞で、ホテルまで2時間以上かかって21時に着いたというのも良くある話です。
それ以外にも、BTSに乗ろうと思ったら小銭が無いので窓口へ、ここでも長い列を待たなければならず、しかもホームに出たら人が多く、電車を2本待たなければ乗れないなんてことも起こります。
色々あちこちに行きたい気持ちは判りますが、あまりタイトな予定を組むと、大変なことになってしまうのがバンコクです。
切符を買うのに20分以上かかることも

切符を買うのに20分以上かかることも

人が一杯で電車も2本待ち

人が一杯で電車も2本待ち

その3:地面を見ずに歩く

バンコクの歩道は土や砂の上に四角い敷石を置いたところが多く、またこの敷石もコンクリートで作られているため、容易に割れたり穴が開いてしまいます。また地下の配管補修のための蓋があちこちに設けられているのですが、段差が激しく軽く10センチくらい高さが違います。旅行者の方にとっては見知らぬ土地であるが故、珍しい物が多く、ついつい見とれてしまうことがあるかと思いますが、前方の地面を良く見ながら歩いて下さい。 歩きスマホは言語道断です。つまずいて捻挫をしたり、足の指をぶつけたりというレベルなら未だ良いほうで、足元の蓋が割れて下へ落ちてしまうなんてことが起こるのがバンコクです。
※タイにはまだ破傷風菌があります。
蓋との段差は10センチ

蓋との段差は10センチ

敷石が割れているところも

敷石が割れているところも

その4:オートバイに注意

バンコクに限らず、途上国ではオートバイが異常に多いのが当たり前です。日本のように車道を普通に走ってくれれば良いのですが、逆走・歩道を走る・減速しないのが当たり前。特に細い路地で、後方からオートバイの音が聞こえたら要注意、ハンドバックやカバンをひったくられたり、またその拍子に転ばされて怪我をしてしまったという話も良く耳にします。後ろから来るバイク=ひったくりと考えても良いくらいなのがバンコクです。
異常に多いバイク

異常に多いバイク

バイクの音がしたら要注意

バイクの音がしたら要注意

その5:中途半端な時間帯の屋台飯

観光や買物に忙しく、ついついランチタイムを逃してしまい、屋台で軽くなどという方、作り置きの屋台飯にはご注意下さい。
屋台の人たちも当然ですがランチタイムに合わせて材料を仕込み、店頭での販売に備えます。ところが13時を過ぎ14時を廻っても販売を続けている屋台も結構あります。
特にご注意頂きたいのがカオマンガイ、鶏のスープで炊いたご飯にはたっぷり鶏のあぶらが含まれており、結構暑さに弱いものなんです。カオマンガイに限らず、作り置きの食材は時間帯によっては痛んでいる場合も多いので、食べるならバーミー(タイラーメン)などのようにその場で加熱するものを食べて下さい。火が入っているから大丈夫などという常識が通用しないのがバンコクです。
ナビは16時に食べて当たったことがあります

ナビは16時に食べて当たったことがあります

その場で加熱調理するものをお勧めします

その場で加熱調理するものをお勧めします

その6:日本の感覚で道路を渡る

交差点の信号を反対側へ渡る、日本では何でも無いことですが、バンコクでは要注意です。
日本のように歩行者優先というルールはありませんので、青信号であっても歩行者側が左折や右折する車の切れ目を見つけて渡るようにしなければいけません。
また信号の無い場所で車道を渡る場合、タイは日本と同じく車両は左側通行ですので、必然的に最初は右を見て車が来ないことを確認するのですが、バイクの逆走が結構あります。
このため、右も左も見て渡らなければなりません。タイ人は何気なく渡っているように見えますが、左右をしっかり見るということは子供の頃から身に付いているのがバンコクです。
実はこの二人の女性、危なかったんです

実はこの二人の女性、危なかったんです

基本 車優先

基本 車優先

その7:過剰な露出

タイは敬虔な仏教国であり、男女とも露出の多い服装は好まれません。暑いのは判りますが、タンクトップや短パンでは寺院や公共の場所で入れない場所もあります。
タイ人の女性は前屈みになる姿勢を取る際に、胸が見えないよう手で押さえる仕草をするくらい、気を使っています。
旅行中で開放的な気分になるのは仕方がありませんが、やはり日本人らしくT・P・Oをわきまえた服装をする必要があるのがバンコクです。
動き易い服装

動き易い服装

過度な露出は禁物 TPOを考えましょう

過度な露出は禁物 TPOを考えましょう

その8:動物に触れる

日本では既に何十年も発症例の無い狂犬病ですが、タイでは毎年にように死人が出ています。
最近でこそ少なくなりましたが、今でも飼い主のはっきりしていない犬がうろついている地域もあります。また狂犬病は猫にも感染しますので、猫も要注意です。
動物好きで、可愛いくてもむやみに触ってはいけないのがバンコクです。
※万が一咬まれて少しでも傷が出来た場合は、必ず病院へ行ってワクチン注射をする必要があります。狂犬病は発症してしまったら致死率100%です。

その9:22時以降のタクシー乗車

一般論ですが、夜の20時、21時は仕事を終え帰宅途中の人が街には沢山います。しかし22時を過ぎると繁華街を除きかなり人は少なくなってきます。以前ナビが深夜にタクシーに乗ったところ、運転手に次のように言われました。
『もし俺が悪い奴だったら、人気の無い小道に車を入れて、銃を突きつけているよ』
幸いどうやら悪い人ではなかったようで、事なきを得ましたが、彼の言う事も決して大げさではありません。皆さんが目にすることは無いと思いますが、ローカルのニュースや新聞ではタクシー運転手による事件が毎週と言っていいほど起こっていて、やはり大半が夜間の事件です。
タイは日本と異なり銃が簡単に手に入ります、また地理に詳しくない旅行者の方にとっては、どこを走っているのか判らないケースもあるでしょう。早い時間帯ならば車も多いものの、深夜ではかなり少なくなります。勿論タクシーではなく徒歩でも同じことが言えます。22時以降は危険度が飛躍的に増すのがバンコクです。
徒歩・タクシーを問わず、深夜の外出はお気を付け下さい

徒歩・タクシーを問わず、深夜の外出はお気を付け下さい

22時を廻ると危険度が飛躍的に高まります

22時を廻ると危険度が飛躍的に高まります

その10:禁煙場所での喫煙

愛煙家の方、本当にバンコクでもタバコを吸うのに注意が必要になっています。先日ナビの知人もホテルの部屋で禁煙室だったにも関わらず、タバコを吸ってチェックアウト時に3,000バーツの罰金を請求されていました。
愛煙家の方はホテル選びの際、バルコニー付きの部屋を予約される方が無難です。
また、道路上での喫煙は禁止されていませんが、バス停付近、公園内などは禁煙区域ですので、ご注意下さい。
※電子タバコ、加熱式タバコはタイ国の法律で禁止されており、所持・使用した場合は法律で罰せられます。
公園内は禁煙

公園内は禁煙

室内で喫煙できるホテルは減少中 少し高くてもバルコニー付きを

室内で喫煙できるホテルは減少中 少し高くてもバルコニー付きを

関連タグ:やってはいけない

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2019-08-26

ページTOPへ▲

その他の記事を見る