喉が乾いたら水、顔を洗うのも水、気になるバンコクの水事情をご紹介!
サワッディーカー、バンコクナビです!海外旅行で気になる点の一つとして「現地の水道水・水事情」という方も多いのではないでしょうか。ホテルでシャワーを浴びるときもお湯はきれいか、食事をするときに出される水は大丈夫か、水分補給はどうやって行うのか、など疑問はいろいろです。ここタイは1年間ずっと暑さが続く国ですので水分補給は欠かせず、屋外にいれば汗が大量にでるため頻繁に水を摂ることになります。そこで今回は水等が原因でお腹を壊してしまったり、体調を崩したりしないために、『バンコクの水道水・水事情』について調べてみることにしました!
タイ・バンコクの水道水はどんな感じ?
初めてタイを訪れた際にバンコクの水道水を使用した際に感じた第一印象は「泥臭い、サビ臭い、若干色がある」といったことでした。洗濯をしようとバスタブに水を溜めてみたところ、何度か水が黄色くなっていることもありました。水の質は場所(ホテル、コンドミニアム、デパート、レストランなど)などによっても水の色や臭いなどにも差があるようで、シャワーや洗濯などに使用する分にはさほど問題がないようです。また、同じ場所でも配管の掃除や水を溜めるタンクの入れ替えをする時などには下記の写真のように水が黄色くにごることもあります。
飲み水はミネラルウォーターか蒸留水!
しかし!「飲食・飲料としては問題あり」です。ホテルやコンドミニアム、デパート、公園など、さまざまなところに設置されている“水道水”ですがこちらは決してそのまま飲むことはせず、水が飲みたいときには必ず“ペッドボトルに入った水”「ミネラルウォーター・蒸留水」または、一度沸かした水を飲むようにしてください。タイではコンビニや屋台をはじめ、ペッドボトルの水はあちこちで購入することができます。
<硬度について>
東京の水道水の硬度: 60mg/L前後
バンコクの水道水の硬度: 120mg/L
硬度とは水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの量を、これに相当する炭酸カルシウム(CaCO3)に換算して数値で表したものです。硬度が低い水はあっさりとして癖がなく、硬度が高い水はコクがあり癖のある味となるそうです。日本の水道水に比べて、バンコクの水道水が硬度が高いようです。
バンコクで水を飲んだり使用する時はどうする?
●レストラン
→バンコクのレストランでは大抵の場合、水は有料です。料理を注文する前に「飲み物は?」と聞かれるのでここでは水を注文するとペットボトルの水がでてきます。稀に人気のチェーン店などでは無料で水やお茶を出すところがありますが、心配な方は別にペットボトルの水を注文するといいでしょう。また、レストランでよく聞かれるのが「氷を入れるかどうか」です。レストランで使われている氷は工場などで作られたものが多いので心配はいらなそうですが、こちらも心配な場合は入れないほうがいいでしょう。氷が不要な場合は「マイ・サイ・ナムケーン(氷を入れないでください)」と店員さんに伝えましょう。
●屋台→ 外食で食事を済ます人が多いタイでは、屋台は庶民の欠かせない食事の場です。毎日1回、又は1日に何度も屋台に行く人も多い中で注意したいのが屋台で出される「水と氷」です。大半の屋台では水を注文するとコンビニで売られているペッドボトルの水をだし、水代も料金に加えられます。ところが店によっては水を注文するとペッドボトルの水でなく、すでに氷と水が入れられた水が無料で出てくることがあります。この水と氷に注意です!タイでお腹を壊す人の多くが食べ物に当たったと思いがちですが、案外この水と氷に当たってしまう人が多いのです。よって、屋台でも必ずペットボトルに入った水、店の人の好意で水を出された時にも念のため、飲まない方が良さそうです。
●ホテル→ 飲料水は、ミネラルウォーター・蒸留水が客室に常備されています。ペットボトルに入った物や瓶があり、どれも飲料水として飲むことができます。たまに半透明のボトルに入った水がありますが質が悪いためタイ人も沸かして飲む人が多いようです。また、ホテルのアメニティーとして紅茶やお茶、コーヒーを飲むために湯沸かし器がありますが、こちらはホテルの水道水ではなく、常備されているミネラルウォーター・蒸留水を使うようにしてください。
●ホテル→ 洗顔やシャワーを浴びる際に使用する水は、客室内の水を使用しても大丈夫です。若干、鉄の臭さや生臭さ、さらに水を溜めると茶色っぽい感じがする時もありますが、シャワー、洗顔、歯磨きをするために使う分には問題ありません。臭いや色が気になるという方は湯沸かし器で一度水を沸かしてから利用するといいかもしれません。ナビの経験上ですが、日本からタイに来た時にタイの水ではシャンプーをするときに泡立ちが悪いだったり、洗顔後に顔がつっぱる、といったことがありましたが、スキンケアは日本で使っていた慣れているものを使っていたので特に肌が荒れることはありませんでした。ホテルの水をシャワーや歯磨きなどで使用する際には誤って飲み込まないように気を付けてください。
●コンビニ・スーパー
→ バンコクにはスーパーマーケットがたくさんあります。さらにコンビニに至ってはあちこちにあるので探し回って汗だくということはあまりないでしょう。タイのコンビニにはペットボトルに入った蒸留水・ミネラルウォーターがたくさんあります。値段はブランドにより異なり安いものだと6バーツ、ミネラルウォーターで高いものだと数十バーツほどします。タイの人が水を飲むときにはどこでもすぐに買える水が一般的なので、水筒などに入れて携帯している人はほとんどいません。
バンコクに住むタイ人に聞いた「家庭の水事情」
「飲み水はスーパーで買うのがほとんど/20代女性」飲み水は休日を利用して大量にスーパーから買ってきます。一人暮らしなので自分が飲む分さえ確保しておけばOKです。平日はほとんど仕事で屋外にいるので飲みたい時はコンビニで買って飲みます。
「浄水器を設置/30代女性」
家族が多いのでスーパーで大量に購入してきてもすぐ無くなってしまうので、買いに行く手間を省くために「浄水器」を買いました。浄水器にも色々種類があるのですが、今のがダメになったら高性能の浄水器を買いたいです。
「水道水を飲むなら一度沸騰させてから飲む/20代男性」
家に飲み水がないときや、料理に使うときは、一度水道水を沸騰させて冷ましてから飲んだり使ったりします。沸騰させても多少臭いが残りますが、それでも飲み水としては問題ないです。
「その日必要な分の水だけ買ってくる/20代男性」水道水は飲みません。飲む水は会社帰りに買ってくるか、家になければ近くのコンビニに買いに行きます。
「ウォーターサーバーがあるから飲み水は心配なし/40代女性」スーパーで買う水、浄水器を使って飲む水と色々試してきましたが、一度この「ウォーターサーバー」を使ってしまうと便利で手放せません。水がなくなる頃には業者さんが水を持ってきてくれるので、手間や時間をかけることがありません。タイの会社ではウォーターサーバーを入れている所が結構あります。
いかがでしたか?「飲料水」は身体に入ってくるものなので、慎重には慎重を重ねてなるべくリスクは冒したくないですよね。だからこそバンコクで飲む水は「ペットボトルに入ったミネラルウォーター・蒸留水」、「氷は抜きで」が、一番安心な水の飲み方なのです。シャワーや歯磨きなどで利用する水も気になる方は一度沸騰させてから利用するとさらに安心です。以上、バンコクナビでした!!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2013-06-13