今年は日本人が初の栄冠! はるな愛さんが優勝
タイのニューハーフショーの総本山「ティファニーズ・ショー(TIFFANY’S SHOW)」が主催するニューハーフ世界一決定戦「ミス・インターナショナルクイーン」。その2009年度版、「 ミス・インターナショナルクイーン 2009(Miss International Queen 2009)」のコンテスト最終日、真の決勝戦が2009年10月31日、パタヤの「TIFFANY’S SHOW」にて開催されました。
同イベントに招待されたナビが、その模様をレポートします。
「ミス・ティファニー・ユニバース」の出場資格は「タイ国籍を持つ18~26歳」と、とてもシンプル。毎年5月に開催され、決勝の模様は地上波で生放送され、1500万人がTV観戦すると言われるタイの一大イベントです。
これに対して、今回の「ミス・インターナショナル・クイーン」は文字通り国籍を問わず世界中からエントリーを受付ます。
「TIFFANY’S SHOW」の30周年を記念して2004年に第1回目が開催され、今年が5回目(昨年はガラヤニ王姉殿下がお亡くなりになられたため開催を自粛)。
参加資格は18~36歳までの元男性で国籍は問われないのが「ミス・ティファニー・ユニバース」との大きな違いです。今年は、15カ国(英、米、スペイン、日本、フィリピン、シンガポール、マレーシア、ドイツ、ネパールなど)から応募があり、予選を通過した25人が「ミス・インターナショナルクイーン」の栄誉を競います。
今年は日本からタレントのはるな愛さんがエントリーしたこともあり、例年以上に日本人の注目を集めたイベントになりました。
開演を待つホール。TVカメラもスタンバイ
10月初旬に始まり、様々なイベントを経て、最終日に登場したのは25人からさらに絞られた18人のコンテンダー。彼らは10月最終週の26日からパタヤ各地で様々なイベントに参加し、同コンテストを盛り上げてきたこともあり、コンペティターというよりも、もはやチームのような雰囲気。
さっそく、タイや海外のプレスに混じって楽屋にお邪魔すると……、狭い楽屋が一層狭く感じられたのが正直なところ。
みなさん、一見女性なのですが体格(身長)は男性のそれ。いつのまにか、周囲にいる女性スタッフも含めて「もう誰が女性で、誰が元男性なのか」判断がつかないくらい混乱してしまいました。
この後、プレスによる「Miss Photogenic」の投票が行われ、あとは本番を待つばかりです。
日本代表、左から月島紅さん、はるな愛さん、柚姫(ゆき)さん
21時からの本番はテレビで生中継
「ティファニーズ・ショー」自慢のアトラクションで開幕したコンテンスト、テレビの中継が入っていることもありタイトなタイムスケジュールに沿って進行されていきます。
アトラクションを挟みながら、18人→10人→3人と候補を絞り、オリジナル衣装、イブニングドレス、水着(!)など衣装を替えて続々と候補者が登場。お目当ての候補が登場すると大きな歓声が上がります。はるなさんへの歓声は地元タイ人の候補者と比べても引けをとらない大きなもので、「もしかして?」と思わせる盛り上がりぶりでした。
出身地にちなんだ衣装で登場
3人のファイナリストを経てついに決定
最終決戦に向けて絞られた候補者は、タイ代表のKangsadal Wongdusadeekunさん、ブラジル代表のDaniela Marquesさん、そしてはるな愛さんの3人。
それぞれに司会者から英語で「この世で1つだけ消し去ることができるものがあるとしたら、何を消し去りたいですか?」といった哲学的な質問がなされて行きます。ちなみにはるなさんへの質問は「このティファニーの舞台に立つことの意味や意義は?」といった質問だったのですが、どうも通訳が伝えそこなったようで、かなり残念な感じになっていました。
ついに決定今年の「ミス・インターナショナルクイーン」
同イベントは、世界一を決定する場でもあるのですが、それ以外にも「ミス・イブニングガウン」、「ミス・ナショナルコスチューム」、「ベスト・タレント」などさまざまな賞が設定されており、それぞれに賞金や副賞が設定されています。
ちなみに、「ミス・インターナショナルクイーン」の賞金は1万USドル(現金)、リゾートの1年間の宿泊権、バンコク⇔プーケット往復航空券、ノートパソコン、美容クリニックのバウチャーなど。
さらに「ミスインターナショナル・クイーン」として様々なイベントに呼ばれることも考えると、ものすごい名声を手に入れることになりそうです。
はるな愛さんに今年の栄冠が
そうして、発表された第5代ミス・インターナショナルクイーンはなんと、はるな愛さん! ベストタレント賞との2冠を達成、結果だけ見れば圧勝という感じでした。そして決定と同時に駆け足で放送終了。その後はプレスのインタビューに流れ込みました。
インタビューでは喜びの声と共に、タイへの賞賛やニューハーフの地位向上へ向けた目標などを興奮しながら語るはるなさん。同じ日本人としても、暗い話題の多いタイの観光業界にとっても嬉しいニュースとなりました。
以上、バンコクナビのレポートでした。
番外(場外)編?
敗者は黙して語らずといったところですが、“目は口ほどにものを言う”とも……。
静岡の「ニューハーフラウンジ プリシラ」のママ、月島紅さん。
同店の柚姫さんと揃っての参加でしたが……。
来年の挑戦も楽しみにお待ちしております~
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2009-11-13