別名「バックパッカーの聖地」といわれるカオサンロード。旅人御用達のこの界隈には、一体何があるの?!
サワッディーカー、バンコクナビです。外国人、お店、屋台、露天、ツーリストオフィスで埋め尽くされ、歩く隙間もないほどに賑わうカオサンロード。ここにないものはない!?と思うくらいに、売っているものも多種多様。バックパッカーでなくてもここを使いこなせれば、旅が一段と便利になるでしょう! カオサンロードの利用法、バンコクナビが教えちゃいます!
★ What is ‘khaosan raod’? 基礎知識
「カオサン・ロード」はSanam Luang(サナム・ルアン)の近くにある通りの名前。10年位前までは、日本人もタイ人も殆どいない、白人旅行者だけのたまり場だったというこの界隈。「どこに泊まっているの?」と聞かれて「カオサン」と答えると嫌な顔をされた、タイのお母さんは子供に「あんな危ないところ行っちゃダメ!」と言っていた、というちょっとアブナイ場所だったことは有名な話。でも今は地元の若い子たちが集まるクラブもたくさんあり、週末は外国人とタイ人が半々くらいになっています。週末はフリーマーケットを開くタイの若い子達の姿も。衛生面でも最近は随分きれいになっている、ということですが、ここで見かける日本人はバックパッカーの学生など若い世代が大半です。
~バックパッカーとは~
バックパッカーの捉え方は色々ですが、一般的には、パックツアーに参加せず、チケットの手配・宿探し・タクシーに乗る際の交渉・大まかな旅の計画なども自分で決定する旅をする人たちを指します。あまりお金をかけず、現地の庶民の生活を体験するようにして旅をするスタイルが多数で、日本では沢木耕太郎の「深夜特急」によって広くその存在を知られたと言われています。日本人は若い世代にのみ浸透しているように思われますが、欧米では幅広い年齢層で親しまれ、夫婦でバックパッカーをしている人も珍しくありません。バックパック(大きなリュック)を背負っている人が多いことからそう呼ばれるようになりました。
★ ‘khaosan raod’写真館
では次に、目で見てカオサンロードの匂いを感じ取って下さい! 白人向けのバーやレストランが立ち並んではいますが、賑やかな、猥雑ともいえる雰囲気はいかにも「アジア」。
★ ‘khaosan raod’で何を買う?
サバイバルナイフから仏像、Tバックショーツ・柄パンからすり鉢まで、感心するほど色んなものが売っています。近くには大きいスーパーもあるし、大きなマーケットもあるので日用品もお土産品も、何でも揃います。お土産・日用品は「ここでしか買えない!」ってものはないと思うので、ひとまず省略。ここでの買い物、オススメは「リゾート用品」。
水着やハンモック、パートゥンは日本で買うと結構高くついてしまいますよね。南京錠、ビーチサンダル、懐中電灯、全部ここでまとめ買いしてしまえば安くつくし、楽チン! サマードレスも安くてかわいいのが年中売っているから、一枚くらいは買ってリゾート気分を満喫したいところです。値段は正直、場所と人によって違うのではっきりとは言えないのですが、日本で買うよりも安いのは確か。自分の相場を決めて「高い」と思ったら値段交渉をして下げてもらうか、買うのをやめましょう☆
※パートゥンとは、100×160cmくらいの大きな布で、バックパッカー御用達といわれる便利なものです。腰に巻いたり、砂浜に寝転がるときに敷いたり、タオルやシーツ代わりに使ったりと用途が色々なので、ビーチリゾートに行くときにはイチオシの商品! 薄いので荷物になりません。日本では売っている所が少ないし、あってもかなり高いのですが、ぜひここで一枚買って試してみて下さい♪物にもよりますが150B~250Bくらいです。
★ ゲストハウスを覗いてみよう! in‘khaosan raod’
宿泊施設を「ホテル」と「ゲストハウス」の二種類に分けて比べるとすれば、ゲストハウスは安宿全般のことを指します。部屋はドミトリー・シングル・ツインの三種類が一般的で、バス・トイレ付き/共同、エアコン/ファンルームで値段が変わってきます。清潔感・サービスを見るとホテルとは比べ物になりませんが、とにかく安いです。カオサンロード周辺のゲストハウスの相場はシングル(ファンルーム、バス・トイレ共同)で120Bくらい。シングル(エアコンルーム、バス・トイレ付き)でも250Bくらいです。この辺は、バスタオルやブランケットの付いていないところが普通。
● A.T.GUEST HOUSE ●
日本人バックパッカーに一番人気と思われる、このゲストハウスにお邪魔しました。
ここのオーナーであるオンさんの方針で、日本人以外の外国人は一切お断り! という珍しい宿。そう言うからには、彼女は勿論日本語ペラペラ! 日本人の友人もたくさんいて、関西弁さえもパーフェクトに聞き取れます。日本に住んでいたこともあり、日本人の感性を知っている方、という印象を受けました。日本語で質問できるし、タイ語の通訳もしてくれるので、バンコク内ではこの上なく力強い存在になってくれるでしょう! きれいで安全、と評判が良く、ハイシーズンにはいつも満室です。予約をする場合は日本語で可。ちなみに英語は不可です。
ドミトリールーム(四人部屋) 80B
シングルルーム 150B
ダブルルーム 250B
(全部屋バス・トイレ共同、ファンルーム)
大広間は旅人の情報交換の場。行って来た国の情勢、いい宿、買い物の相場、ちかくのおいしい屋台など、旅の話に花が咲きます。
★ 手作り皮製品・アクセサリー
この周辺にある、ステキなお店も紹介しましょう。お店の横では職人さんが仕事をしているのが見られる、100パーセント手作りのお店です。丁寧に作られた作品たちが大きな木を取り囲んで飾られ、オレンジ色の光を受けているこのお店。お店のスペースはわずか3畳くらいでドアも何もないのですが、そこだけ別世界のようです。売っている小物も一つ一つ手に取ってみたくなるようなものばかり。その中でも一番目をひくのはオリジナリティー溢れるブーツ。このお店の前を通る人はみんなこのブーツを見て行っていました。
★ ‘khaosan raod’でインターネットをするならココへ
1時間/40Bが相場で、10歩探せばネットカフェが見つかるカオサンロードですが、日本語ソフトが使えない・遅いなどのトラブルは避けたいもの。そこで信頼の置ける、気持ちのいいネット屋さんをご紹介します。
場所はカオサンロードから一度通りに出て少し右へ行ったところ。シェル石油を過ぎると細い路地があり、ゲストハウスとイスラエル料理屋さんが見えます。このイスラエル料理やさんの二階がこのネット屋さん。階段はお店の中にあるので、お店の奥まで進んで二階へ登りましょう。1時間/30B、全コンピューター日本語可で、もちろんハイスピードです。国際電話は1分/10B。帰りは「ありがとう!またね~♪」と、staffのThoiさんが言ってくれます。
★ ‘khaosan raod’のレギュラー屋台
◎ ワッタナーさんの10Bラーメン
日本人バックパッカーの間では有名すぎるこのお店、日本語のメニューもあります。旅人が多いのかと思ったら、タイ人にも中々人気があるみたい! バミーで注文すると、なるほど日本のラーメンとよく似ています。 調味料を入れなければ関東の「中華そば」を、もっとあっさりさせた感じ、かな? そこに自分で味を調整。耐辛レベルがインド人並みの私は唐辛子をたっぷりと…。
◎ 10Bシェーク
ティー、コーヒーやパパイヤ、マンゴーなどのフルーツシェークも10B(!)から売っている屋台のシェーク屋さん。新鮮な果物をその場でつるつると剥いて作ってくれるフルーツシェークが10Bとは嬉しい限り。
おもしろいのはココナツシェーク。ココナツを割って中のジュースと果肉を取り出し、コンデンスミルクと氷を加えて、ミキサーにかけて作ります。まるごと一つココナツが入って、15B! どれを頼んでも、袋に満タンに作ってくれるんです。これを全部飲んだだけでお腹いっぱいになりそう!!
◎ 10Bフルーツ
お馴染みの果物リヤカー屋台。手馴れた包丁さばきに見とれて、写真を取りまくってしまいました! こんなにおいしいフルーツが安く食べられるなんて、南国万歳!
◎ 量り売り、虫屋台(10B)
芋虫系、バッタ系、せみ系を食べてみました。以外に美味しかったのは芋虫で、ピーナツだと思って食べれば騙されそうな味でした。あとの二つはしょうゆ味が濃くついていましたが、硬い殻が口の中に刺さるのがどうも・・・。
◎ カオマンガイ・カオカームー(20B)
一皿ではお腹一杯にはならないけど・・・あれもこれも食べたいからちょうどいい! っていうくらいの量です。ここも人気があって、8名限定の席はいつも満席。カオカームーの、よ~く煮込まれたお肉の色合いにはついつい足を止めてしまいますよ。
◎ ココナツプディング(10B・20B)
いかにもタイらしい味のするスウィーツ。ほんのり甘くてほんのりココナツの味と香りがして、ついつい平らげてしまいます。
◎ オムレツごはん(15B)
つまみ食い感覚でご飯系を食べる? パッタイやオムライスをその場で作るリヤカー屋台です。この時は忙しかったのか作り置きのものを渡され、とほほでした。
◎ パッタイ(15B)
数あるカオサン屋台の中でも一番人気、かつ一番数が多いのはこのリヤカーパッタイでしょう。初めて見る人は、リヤカーの上に積み上げられた色とりどりの麺、おばちゃんの手さばき、この安さに驚くはずです! 屋台には、数種の調味料完備。好きな物を好きなだけかけて、自分好みの味で食べる「タイの麺における掟」は、ここでも守られています。
◎ パンケーキ(10B~)
パンケーキもパッタイ同様、殿堂入りした人気を誇っています。たっぷりの油とバターで薄ぅぅくのばした生地を揚げるように焼き、コンデンスミルクをた~っぷりかけて出来上がり、のプレーンは10B。そこに卵を加えて15B、バナナを加えると20Bです。クレープみたいだけど、もっと『熱い国』の香り漂う大人気スウィーツです。
◎ うずらの卵(20B)
たこ焼きみたいな鉄板でうずらの卵を焼いている、かわいいおつまみを発見!珍しいのでこれも試してみました。タイのだし入り・甘口醤油がよく合っています。ビールのつまみに良さそうですね~。
バックパッカーならずとも、一見の価値はありそうなカオサンロード、いかがでしょうか!? ここも上手に利用できれば、タイでの旅はもっと便利で楽しくなるはず! 他にも特集して欲しいエリアがあったら、どんどんメール下さいね!
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2006-03-17