友達の結婚式やちょっとしたパーティーで、リッチな注目を浴びること間違いなし!一着は持っていたい、艶やかな光沢を放つ高級タイシルクドレスをオーダーメイドで!
サワッディーカー!バンコクナビです。バンコクでは、「犬も歩けば棒に当たる」ならぬ、「ナビも歩けばテーラーに当たる」がごとく、仕立て屋さんをよく目にしますよね。ナビはかなり前から、その前を通る度、あぁシルクのドレス素敵だな…でも高いんだろうな…それにあのヒゲの店員ちょっと胡散臭いな…あらら、あのマダムは緑のほうが似合うのに…などと、あくまで横目で、しかしかなり熱心に店内を覗き込んでは、タイシルクのドレスに思いを巡らせていました。要するに、オーダーメイドのドレスが物凄く欲しいのに、お店に入る勇気がなかったんです。でも、ちょうど近々親友の結婚式に出席するのを機に、思い切ってタイシルクでドレスを作ることにしました。
今回、ナビがドレスを仕立てるのは、テーラーが乱立するスクムビット通りのアソ―ク地区にあって、熾烈な争いを10年以上勝ち抜いてきた、Ambassador & Smart fashion です。
いざ、お店の中へ
テーラーの従業員って、インド系の人がほとんどですよね。何語で話せばいいんだろう?ハロー?サワディー?こんにちはー!と、緊張しつつおずおずと店内に入ってみると、中はなかなか開放感あふれる造り。店員さんが、忙しそうに立ち働いている姿は、見ていて気持ちのいいものです。そのきびきびとした様子を見ていると、Ambassador & Smart Fashionが、The tailor of the awardをはじめ、国内外の多くの賞を受賞してきた実力の持ち主だというのも頷けます。
ファニーな名物店員のクリスさんと、白人のお客さんと店員さんとのにこやかな談笑風景が印象的で、ナビの緊張もおさまってきました。
あ、仮縫いの途中のお客さんを発見。「ここは、細かいところまで希望を聞いてくれるからいいわ」だって。さぁ、ナビもはりきって一張羅のドレスを作るぞー!
◎ 初日
1.デザインを選ぶ
まずは、カタログを見ながらドレスのデザインを決めます。と、手渡されたのは、カタログブックというよりは、一昔前の外国のファッション雑誌のような風情をそこはかとなく漂わせた代物。もっとディティールを見たいなぁ…と思いながらも、「友達の結婚式に着ていく」というテーマを心に決めているナビは、そのテーマに合ったドレスを探してカタログ中を目を皿のようにして眺め回し、よし、64番のこのタイプに決めた!
でも!ここで注意!この見本写真のドレスに使われている生地は、ふわふわやわらかいシフォン生地。ナビが希望する、しっかりして張りのあるタイシルクで作った場合、ひらりとついたかざり袖と、胸元のクロスステッチはなしで、ごくプレーンでシンプルな形になるんだそう。確かにその方が、タイシルクの素材のよさが際立つはず。うん、それでお願いします!
★ 注意点 ★
選ぶ生地によっては、その生地の特徴上、見本の写真通りの仕上がりにならない場合があります。ここで時間をかけ、言葉でのやりとりに不安があるならば絵に描くなどしてでも、納得が行くまでしっかりと自分の希望のデザインを伝えること。料金に関しても、提示された金額が、「生地代+仕立て代」の最終価格であることを確認しましょう。店側に悪気はなくても、お互いの理解の食い違いから嫌な思いをすることがないよう、とにかく初めの段階でよく話し合うこと。それが後のトラブルを防ぐことになり、結局は時間とお金の節約になります。
2.生地を選ぶ
次に、ドレスに使うタイシルクの生地を選びます。
生地の種類は、ざっと100種類以上。その中で、タイシルクは20種類ほど。
この世にある全ての色の中で、とにかくスモーキーピンクが大好きなナビ。今日着ているTシャツのような色が好きなんです、と伝えてみたところ、すかさず同じテイストの生地を選んでくれました。鏡の前で、ためしに合わせてみると、うん、可愛らしくて若々しい感じで、希望のイメージ通り。この生地に決めた!
3.うれしはずかし採寸
次に、これぞオーダーメイドのハイライトのひとつ、体の各部位の採寸です。これによって、できるドレスが、ナビの、ナビによる、ナビのためのものになるのです!
計るのは、デザインによっても変わってきますが、肩幅、ウエスト、身丈など約10か所。ナビの担当であるアムさんが、1つ1つ、帳面に書き込んでいってくれます。
インチ単位なので、センチ法になれているナビには、いまいちピンとこない数字が並んでいきます。
1度来店したお客さんのデータは、ずっとキープしておくのだそう。これで、次回からは来店しなくても、「あー私だけど」という電話一本で、ぴったりの服を仕立ててもらえるというわけ。あくまでも体型が変わらなければ、の話ですが。
◎ 3日目
4.フィッティング
そして3日後に、仮縫いの終わったドレスを試すために来店。
着てみると、何だかお腹とお尻の部分がゆるい感じ…。あ、そうだ、初日のオーダーの時に、「ナビは好奇心旺盛で、パーティーでも良く食べるし、とにかくじっとしてないんです。」って言ったから、動きやすくてたくさん食べても苦しくないように、余裕を持って作ってくれたんだ。お気遣いはうれしいけど、やっぱり身にぴたりとそったラインがいいよー。
とにかく、「満足するまで何度でもお直しOK」という言葉通り、何度でも直してもらいますよー!でも、時間がいくらあっても足りない旅行中の身には、1度でOKなのが絶対にベスト。やはり、はじめの来店時の話し合いが大切だと痛感したナビでした。
◎ 5日目
5.完成
お直しから2日、ついに完成!流れるような、体にそった出来上がりに、大満足。
友達の結婚式では、新婦代表の挨拶をすることになっているナビですが、これで自信を持って、マイクの前に立つことができそうです。
ありがとうAmbassador & Smart Fashion!コメントブックに、ナビも新たな1ページを書き加えました。
ドレスをオーダーメイドする際のポイントは、やはり、初めに自分の希望をしっかりと伝えること。そして仕上がりがその希望と違う場合は、気に入らない部分を指摘し、やり直してもらうこと。今回のナビのドレスは、しめて7500バーツでしたが、値段は生地やデザインによって変わってくるので、気をつけてくださいね。
オーダーメイドを経験して、ちょっと大人の女になった気分のナビでした。