パー3、パー4、パー5が全て6ホールずつ 2014年にオープンした超絶難コースのニカンティ フラットなライが殆ど無く、複数の種類のラフが待ち受ける超上級者向けコース 料金には往復プライベート送迎、グリーンフィ、キャディフィ、ゴルフカート代に加えお食事2回が含まれています
サワディカップ バンコクナビです。一般的にバンコクのゴルフコースと言えば
フラットで池が多く、良いスコアを出し易いと考えていらっしゃる方が多いのではないかと思います。正直なところ、以前はナビも同じように考えていました。ところがここ数年新しく出来たゴルフコース、例えばザ ロイヤルジェムス ゴルフシティやリバーデール ゴルフ&カントリークラブのように、本来は平坦な土地を掘り下げ、掘り出した土を盛ってアップダウンを創出するような起伏のあるコースが相次いでオープンし始めました。今回ご紹介するニカンティ ゴルフクラブはその最たる例で、殆どのホールはティショットが打ち下ろし、例えフェアウェイにボールが落ちても中々平坦なライが無いと言う日本で言えば山岳コースのようなイメージのゴルフ場です。では早速見て参りましょう。
場所はナコンパトム
クラブハウス
ニカンティ ゴルフクラブはバンコクから南西へ約50km、時間にして1時間15分程の位置にあり、方角的にはローズガーデン、スワンゴルフなどと同じ方向になります。
クラブハウスは直線を基調としたとってもモダンで高級感のあるデザイン、車は地下へ入り雨でも濡れずにクラブハウスへ入れるという徹底ぶり。またロッカーはカードキーが採用され、ズボンを折らずに収納できる縦型の大きなロッカーとなっています。オーナーがアジアNo.1のゴルフコースを目指して建設しただけのことはあって随所に様々な工夫が凝らされています。ゴルフカートにはGPSが利用可能な端末を搭載、言語設定から開始し(モチロン日本語もあります)、各ホールのレイアウト、カップの位置は当然として、ボールの横にカートを持ってくればグリーン中央までの正確な距離まで計測できるハイテク機能が付いています。スコアカードも端末に入力できるんですよ!
コースの特徴
沢山あるので箇条書きにしていきます。
① スタートホールは1番、7番、13番
オーナーは「何故ゴルフコースというのは18ホールあるのに1番と10番しかスタートできないのか?」と言う疑問からニカンティはスタートホールが1番、7番、13番の3箇所から同時スタートが出来る設定にしました、スコアカードも3分割されています。
② ショート、ミドル、ロングは6ホールずつ
一般のゴルフコースはハーフ9ホールのうちロングとショートが2ホールずつ、残り5ホールがミドルですが、ニカンティは3ホールずつ、1ラウンドで6ホールずつという設定のパー72、ただし普通の人は9ホールハーフがパー36のスコア計算に慣れているので、途中で「今 どれくらいのスコアで回ってるんだろう?」という時に、計算が難しくなります。
所謂アウト/インではなく、6ホール毎にパー24×3の計算になります。
意図的に野草を伸ばしている箇所もあります
③ ラフがえぐいニカンティは場所、状況に応じて10種類ほどの草質のラフが植えられています。フェアウェイを外してファーストカットで止まれば良いのですが、ラフに入るとボールは沈み、またクラブに絡みつくような粘る草質のラフですので、脱出するのが容易ではありません、更に奥へ行けばブッシュもありますので、ロストボール、或いは見えていても打つことが出来ず、アンプレアブルとなるケースも多々発生します。
④ グリーンの傾斜がきつい広い1グリーン、傾斜がきつく、ただ乗っただけでは3パット確実なポテトチップのようなグリーンが殆ど。また池が脇にあるホールではグリーン半分の傾斜は池に向かっていますので、余程スピンの効いたボールで上から落として乗せるようなショットで無い限りボールが止まるまで油断は出来ません。
砂質はさらさらですが、深いバンカー
⑤ バンカーが深いグリーン周りのガードバンカーが深いコースは幾らでもありますが、ニカンティはフェアウェイに設けられたクロスバンカーもポットバンカーのような深いバンカーのホールが幾つかあります。バンカー=1打と考える方が無難です。
うねったフェアウェイ
⑥ フェアウェイのうねりが凄いテレビで見る海外メジャーのゴルフ場、フェアウェイもうねっていて、ボールがあらぬ方向へ逸れていきますよね、ニカンティのフェアウェイもそんなホールが沢山、「フェアウェイセンターに打ったはずなのに、何でこんな傾斜のあるライなんだろう?」と考え込みたくなるようなフェアウェイです。
ゴージャスな雰囲気のレストラン
⑦ 料金には朝食と昼食が含まれている何故そのような設定なのか判りませんが、料金にはプレイ前の朝食とプレイ後のお食事が含まれています。メニューは定期的に変更されるとのこと。ナビも食べましたが西洋料理+タイ料理のミックスで美味しく頂けました。恐らくゴージャスな雰囲気のレストランを堪能して欲しいというオーナーの気持ちの表れだと思われます。
ホール紹介
スタートホールは右に池
1番571ヤードパー5右に池を望むスタートホール 身体が未だ温まっていないスタートホールではスライスが出ることもあるでしょう。かなりなプレッシャーから始まります。写真は白ティですので、より距離のあるブルーやブラックのティからは遥かに緊張度が高まることでしょう。
2番183ヤードパー3
白からでも150以上の距離がある池超えショート。白ティからは池超えではなくなりますが、グリーンの右半分は無いものと思ってください、ボールが落ちても、吸い込まれるように池に転がり落ちてしまいます。
池をかすめるようにボールを出したいティショット
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グリーンの右半分は着地不可
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フェアウェイのうねりが大きいホール
4番328ヤードパー4短いミドルですが、フェアウェイのうねり、クロスバンカー、ブッシュと決して楽なホールではありません。短い分、逆に丁寧に丁寧に打って行きましょう
狙いは正面の木と木の間
6番519ヤードパー56ホールを終え、一旦クラブハウスへ戻るレイアウトのため、正面にハウスが見えます。左右の木がかなり邪魔になるホール。
比較的プレッシャー無くティショットが打てる10番
10番376ヤードパー4右へ曲がるミドル グリーン手前から右に池が現れます。セカンドにより注意が必要なホール。
13番548ヤードパー5
緩やかに右へ曲がるロング。3打目地点からグリーン横に池が現れ、池超えでのアプローチとなります。距離とライによっては無理をせずレイアップをする方が無難かも。
目線を上に持っていきましょう
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2打目地点 フェアウェイは波状
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14番168ヤードパー3
距離はあまり無いショートですが、池の淵が断崖のようになっているため、結構なプレッシャーを受けるホールです。意識の中から池を消して打ちたいですね。
ナビもある程度長い期間タイに居るため、結構色々なコースに行ってゴルフを楽しんで来ましたが、ここまで凝って創られたゴルフコースは他に見当たりません。全体の距離は決して長いコースではありませんが、長いホールは長く、短いホールはかなり短くとホールによってメリハリの効いたレイアウトで、あっと言う間に18ホールが終了してしまいます。ただし、ビギナーの方にはかなり厳しいコースであることに間違いはありません。それでも是非一度プレイをしてみて欲しい、これからどんどん有名になっていくコースだと思います。