庭付きネコつき一軒家ショップにつまった、『大人のかわいらしさ』あふれる雑貨の数々をどうぞ。
サワッディーカー!バンコクナビです。
タイ雑貨の素朴さ、かわいらしさはナビも大好き。でも、それにプラス「洗練さ」「使いやすさ」を兼ね備えたものとなると、ありそうでなかなかないもの…。
スクンビットエリアに日本人オーナーの繊細な感性とアイデァが詰まった雑貨のお店があるという噂は、四方八方から耳に入ってきていました。ということで、今回ナビは、トンローに移転してますます魅力がアップした『chico』におじゃましてきました。
場所はトンロー周辺
『chico』があるのは、スクンビット通り53番、ソイ・トンローの1本お隣の路地。とかく渋滞の多いスクンビット通り、お店へのアクセスは、スカイトレインBTSを利用するのが正解です。
まず、BTS【トンロー駅/Thongloo】の1番出口を出たあと、スクンビット通り53番路地に入って下さい。「BUA SPA」、「N°53レストラン」などの前を通り過ぎながら900メートルほどまっすぐ歩くと、『chico』のお店がある[レーヌー路地/Soi Renoo]に到着。路地の入り口の矢印を辿って10メートルほど進むとほら、正面にかわいい丸文字で書かれたお店の看板が見えてきました。
オーナーの感性がぎっしりつまった店内
「こんにちはー」とお店の中に足を踏み入れた瞬間、その品揃えの多さに圧倒されたナビ。色もとりどりなのに決して圧迫感がないのは、素材やテーマごとにすっきりと並べられたディスプレイの妙。
お店の名前『chico(チコ)』は、日本人オーナー『サチコ』さんのニックネームなのだそう。『chico』の商品は、チコさんのイメージを具現化した、デザイン面・実用性ともに優れたものばかり。ひとつひとつの商品の息づかいが感じられるお店の中は、なんだか空気が濃いように感じました。
それでは、チコさんのお勧め商品、ナビのハートをキャッチした商品をご紹介していきましょう。
水牛の角カトラリー
『chico』1番のオリジナル商品であり人気商品でもあるのが、水牛の角で作ったスプーンやフォーク、お箸、箸置きなどのシリーズ。水牛の角といえば、高級印鑑の材料で知られていますよね。硬度と粘りを持ち合わせた、耐久性に優れた素材ということで、それを毎日使う食器に取り入れたチコさんのアイディアと実現力に拍手です。
色は透き通ったものから黒っぽいものまでいろいろ、水牛1頭1頭の個性が生かされています。琥珀とも象牙ともちがう、独特の軽やかな艶は普段使いにぴったり、しかも冷たいもの、熱いもの両方につかえるということで、いろいろな料理に品を添えて活躍してくれること間違いなしです。
魚の模様のスプーン&フォーク:各170バーツ
葉っぱの形の小皿:180バーツ、スプーン60バーツ
魚の形の箸置き:1個150バーツ、スプーンとフォークのセット160バーツ
蜜蝋塗りウッドカトラリー
こちらは、チークの間伐材を加工し、蜜蝋とシェラックを塗ってしあげたシリーズ。
蜜蝋とは、ミツバチが出す蝋(ワックス)のこと。シェラックも、同じく天然樹脂で、耐久性と耐水性に優れています。直接口につけるものなので、自然素材がつかわれているのは安心。商品ごとに丁寧な説明が日本語であるのもうれしいポイント。知れば知るほど愛着が沸くというものです。
スプーン15バーツ~、箸30バーツ~
フルーツ炭
消臭効果やマイナスイオン放出など、炭の効果は広く知られていますが、こちらは、果物や野菜を焼き、そのままのかたちで炭にしたもの。『chico』の製品は、芯まで焼きこんで全炭化しているので健康効果も抜群。とても軽く、その分もろく壊れやすいので取り扱いには注意が必要です。
バナナやりんごなど、日本人にとってもおなじみのものから、蓮やココナッツ、マンゴスチン、ドリアンなどタイならではのもの、そしてタマリンドや釈迦頭など珍しいものまで、多岐に渡ります。
フルーツ炭20バーツ~ セット(小)70バーツ、(大)250バーツ
ラベンダー
「今シーズンの色はラベンダー」と決めて、ラベンダー色のグッズ展開をしている『chico』。そのコーナーの甘く切ない雰囲気にくらくらのナビ。ここでナビが特に注目したのは、ランチョンマットより少し小ぶりの『chico』オリジナル“ティーマット”。お茶とお菓子を置くのにちょうどいい大きさです。このアイディアは、『chico』の製品がいかに普段の生活を快適で楽しいものしようという考えに即して作られているかを物語っていますよね。ランチョンマットもコースターもあるので、セットで揃えたい。
バッグ650バーツ~、ティーマット210バーツ、ランチョンマット310バーツ、コースター65バーツ。
髪留め170バーツ、ビーズの指輪980バーツ
ピーナッツピロー
このへこみ!まさに頭を預けるのに理想的です。実用的でいてどこかユーモラス、なのに上品なたたずまいをかもし出しているこのピーナッツピローに、ナビは惚れてしまいました。
ピーナッツピロー:700バーツ
自然派『chico』
環境問題に深い関心を寄せるチコさん。自身も環境や健康にやさしい商品を展開されていますが、同じ志をもつ仲間のプロダクトや無農薬の製品など、幅広く扱っています。
手織りで作った『plan*eta』の無農薬コットン生地は、肌触り抜群。赤ちゃんの肌着(900バーツ)にぴったりです。
タイのお茶どころチェンライで無農薬栽培されたお茶(150バーツ~)や、『サムンプライ』というタイの伝統的薬草を原料にした無添加ハンドメイドソープ(250バーツ)などは、自分で使ってもお土産にしても。
また、2階のスペースでは、タイ語やアロマテラピーの教室やワークショップも頻繁に行われています。
その他
他にも、陶器や籐製品やシルクなど、『chico』にはキュートで使えるグッズがいっぱい。
籐のソファは15000バーツ、クッションは1400バーツ。象の小物入れは220バーツです。
猫・ねこ・ネコ
みなさん、もうお気づきでしょうか?『chico』を語る上で忘れてはならないのが、猫の存在。チコさんは、ネコと生活を共にする人。お店のいたるところに、サブリミナル的に置かれているさまざまなネコグッズのキュートさに、どんな人でも、お店を去るころにはいつの間にかネコ好きになること請け合いです。タイ在住歴10年を超えるチコさん、流暢なタイ語とネコ語(?)を操って従業員や4匹のネコさんたちとコミュニケーションをとる姿は時に頼もしく、時に微笑ましく、そんなチコさんは、芯の通った頼もしさとおおらかさが感じられる、『大人のかわいらしさ』を持った素敵な女性でした。
また、チコさんは“ネコ友会”という、ネコ好き人のための会の発起人。定期的にイベントももようされているので、興味のある方はどうぞ。
カフェでまったり
このスペースで一休みしなければ『chico』に来た意味がないとまでナビが言い切る、おすすめカフェスペース。マイナスイオンを発するトルマリンでできたテーブルに、さぁお座りあそばせ。ふと見やったお庭のしたたる緑にも心洗われます。お店の奥にもほっこり掘りごたつ形式の和みスペースがあるのでお好みで。
良品材料・良心価格のカフェメニューの一部をご紹介すると…
ホットドリンク
【コーヒー(50バーツ)】
【フレーバーエスプレッソ(ヘーゼルナッツorキャラメル/80バーツ)】
【抹茶カプチーノ(80バーツ)】など
アイスドリンク
【チョコフラペチーノ(75バーツ)】
【ヨーグルトシェイク(バナナ・マンゴー・アップルミックス/80バーツ)】
【100%キャロットジュース(80バーツ)】など
軽食メニュー
【豆乳冷ソーメン】
【和風きのこスパゲッティ】
【キムチチャーハン】(それぞれ130バーツ)
※ ランチセット(11:30−14:00)は、+20バーツでサラダとドリンクがつきます。
【なつかしのカレーライス】もメニューに新登場。
【ホットサンドイッチ(70バーツ~)】もあります。
スイーツ
【カスタードプリン(50バーツ)】
【ブラウニー(40バーツ)】
【バナナケーキ(40バーツ)】など
面白いなと思ったのが、【出前一丁(60バーツ)】、【中華三昧(60バーツ)】などのインスタントラーメンがメニューにあること。ナビが、たまに人に作ってもらったインスタントラーメンが食べたくなること、チコさん、どうして知ってるんですかぁ? CDケースに入ったメニューも可愛い。
ナビが注文したのは、チコさんお勧めの以下3品。ではさっそくいただきま~す!
【ジャンボハニートースト】 80バーツ
メープルシロップ+バターの香りは、幸せの象徴。こんがり焼けたブレッドのふちは、ナイフが真っ直ぐ入っても動じない、さくさくカリカリ感を保持。そしてメープルシロップが充分にしみた中の生地は、じゅわっとふわふわ。パンを惜しみなく半斤使っていてかなりボリュームがあるので、友達や恋人とシェアするのがベター。食べきれない場合はお持ち帰りもOKです。
【豆乳シェイク】 80バーツ
豆乳はヘルシードリンク、と言いつつ、タイの豆乳は甘ったるいのが普通。この豆乳+マンゴー+アップルのさっぱり豆乳シェイクを一口飲んで、ナビはつぶやきました。「ありがとう」、と。
フルーツの自然な甘さでのどごしすっきり。その後には豆乳のコクがやってきます。暑い日の昼下がり、まさにこんなドリンクが飲みたかった!という一杯。
【黒蜜きなこ白玉】 80バーツ
黒蜜ときなこを纏った白玉さんの、あまりに正統派の純和風の見た目に、「こんにちは!ご無沙汰してます」、と思わず日本語で挨拶。タイで、このやわらかもち肌の白玉に出会えるなんて感動です。
いかがでしたか?
みんなが大好きアジアン雑貨。『こんな商品があればいいな』というアイデアをあやふやに浮かべるのは、いわば誰でもできること。それを1歩進めて、現実の商品として忠実に再現できてしまう、チコさんの『夢見る力』プラスアルファの『実現力』に触れて、バンコクで夢を叶えるということの意味が分かったような気がしたナビ。
なんとなくお店を去りがたく、最後にもう一周した後、ちょうど取材日に誕生日を迎えた友達のためにウォーターヒヤシンスで編んだ象の置物(60バーツ)をお買い上げ。その立ち姿のあまりの可愛さに、「買って帰る」というよりも「連れて帰る」という感覚で、そうだ、この子に名前をつけてあげなきゃな…などとひとりごちながら帰途に着くナビなのでした。