タイを代表するやきものベンジャロン焼きの王室からも認められた工房。水上マーケットで有名なアムパワーに近く、オーダーメイドも可能です。
サワディーカップ、バンコクナビです!タイを代表するやきものベンジャロン焼き。その彩色は宝飾のようで美しく、比較的バンコクでもいろんなショップで買うことができるためお土産としても人気の高級食器ですが、どのように製作されているのでしょう。今回はそのベンジャロン焼きの工房「ピンスワン・ベンジャロン」をご紹介したいと思います。場所は水上マーケットで有名なアムパワーや折り畳み市場のメークロンから近い場所にあるので、半日観光で遊びに行ったとき一緒に工房見学出来ますよ。さらにこちらはなんとオーダーメイドを受け付けているんです。では早速ご案内していきましょう。
ロケーション
「ピンスワン・ベンジャロン」への行き方はまずはアムパワーまで行きます。バンコクナビでもご紹介しておりますアムパワーへの行き方にありますように、ビクトリーモニュメントから車でおよそ1時間半の移動です。アムパワーからはトゥクトゥクが主な交通手段となりますが、トゥクトゥクでおよそ10分程で行くことが出来ます。また、アムパワーと一緒に行かれる方も多い折り畳み市場で有名なメークロンからもトゥクトゥクでおよそ15分少々という近さです。バンコクを少し早く出て、昼に工房を見学し、夕方からアムパワーの水上マーケットを楽しむプランなどいかがでしょう。
ベンジャロン焼きについて
ここで少しベンジャロン焼きについて触れておきたいと思います。ベンジャロン焼きの歴史はアユタヤ王朝の17世紀前後から始まったとされて中国(当時の明朝)から白い磁器の上に彩色が施された色絵食器が伝わり王室御用達となりました。当初はまだ現代のように金をふんだんに使ったものではなく、彩色された色絵の食器だったそうです。製法はまず白磁のベースを1200度以上の高温で焼いたあと、彩色を施したあと、今度は700度程の温度で絵を焼き付けるといったものです。このような歴史や製法などは工房の方が解説してくださいますので、たいへん参考になります。
ピンスワンのベンジャロン焼き
工房まずピンスワンの建物は気持ちのよい別荘を思わせる外観になっています。広い庭には緑の芝があり、建物のまわりには植物が植えられていてなんとも涼しげです。建物の右が工房になっていて、職人の方々が静かに絵付けの作業をしています。白くきれいな生地に幾何学的な文様を滑らかに描いていきます。スタッフの方が案内と解説をしてくださいます。文様で最もポピュラーなのはそのラマ2世の時期のものや、ラマ5世の頃のものだそうです。また、建物の裏は形成の仕事場となっており、やきものの生地を作る型などを見ることができます。
展示室ピンスワンのベンジャロン焼きがたくさん展示されています。やはり王室御用達ということから政府の要人などの会食などに使用された食器が置いています。2003年APEC首脳会談のときに採用された小泉純一郎元首相の名前の入った皿があったりします。国賓の贈答品などもピンスワンで作られているのでいかに評価されているかが伺えますね。種類は単品からセットものや小物まであり、ここに展示してあるもので気に入ったものがあればオーダーメイドとして受注しており、完成までおよそ4ヶ月なのだそうです。
いかがでしたか?きらびやかなベンジャロン焼きの魅力に興味を覚える方も多いかと思います。やきものはやはり一度窯元を訪れてみると、どのように作品が生まれてくるかがよくわかり、理解が深まるります。今回の場所はアムパワー、メークロンの近くということで、うまくスケジュールを立てれば複数の場所を楽しむことができるのも良いですね。王室御用達という高級食器で、しかも国がそのクオリティーの高さを認めて製作を依頼しているピンスワン工房。是非旅のオプションにベンジャロン焼きの里を訪ねてみてはいかがでしょう。