日本語対応可能な仕立屋さんで、自分だけのこだわりスーツをゲットしよう!!
サワッディーカップ、バンコクナビです。
今回の主役は、バンコクナビ営業担当のスパラーク。最近忙しくなり、ビシッとスーツを着なければいけない機会が多くなってきた彼。そんな彼に「もう1着スーツがほしいんだけど、どこかいい店ない?」と相談されたナビ。しかも、大量生産された同じような型のスーツじゃなく、みんなと違った、ひとつ上をいくおしゃれなスーツが欲しい、しかも安めでね!!とのこと。
うーん、条件厳しいなぁ。デザイナーものだったら個性的でおしゃれなものが多いけど目玉が飛び出るような金額だし、体型に合わないことも多い・・・。一休さんよろしく考えること数秒。ポン、ポンポン…、チーン!じゃぁ好みに合うオーダーメイドの仕立屋さんを探そう!そして今回ナビたちが訪れたのは、シャングリラホテルの近くにあるお店「ミラン」です。
シャングリラホテルのはす向かい
前は、「ミラワン&コー」という名前だった「ミラン」、心機一転場所も移動して、現在はシャングリラホテルのはす向かいにお店を構えています。スカイトレインBTSサパーンタクシン駅から、チャルーンクルン通りをまっすぐ歩き、42/1番路地へ。路地の中を約10メートル入った左側にあります。お、スパラークの目が期待でらんらんと輝いています。
日本語対応OK!!
ガラス張りで、外から中が見えるので入りやすい雰囲気。「サワディーカップ!ナビです。」とタイ語で挨拶したところ、「いらっしゃいませ、日本人の方ですか?」と流暢な日本語が返ってきました。おー!後ろから膝カックンされたような驚きです。
マネージャーのジェニーさん(写真右・スーツ姿の女性)は、日本人の対応をして10年の大ベテラン。御本人は「あまりうまくはありませんが・・・」と謙遜されていましたが、仕立てに関する日本語については全く問題なさそうでした。
特に自信を持っておっしゃっていたのは、経験を生かして、日本人の好みに関しては蓄積された勘が働くということ。外国人が海外で服を作るに当たって何が大切かって、自分の国に持って帰ってもデザインや素材の面で見劣りしないでちゃんと使えるってことなんですよね。
日本語対応が出来る、日本人の好みがわかるっていうのは、非常に強みだなぁと感じました。
※お店で日本語が話せるのはジェニーさんだけです。2008年1月まではジェニーさんは常駐ではない可能性があるので、事前にご確認ください。
明るい店内、選びやすい雰囲気
店内には、ところ狭しと色々な生地が積み上げられていて、こだわりの一品を作る場所としては不足のない感じです。スーツやドレス、シャツ、ネクタイ、小物など豊富な品揃えです。
いざ、スーツ作り開始!!
まずはスーツ作りの工程の説明から。ミランでは、通常3回の工程で作ります。
【1. 】デザイン・生地選び&採寸
【2. 】第1回目フィッティング
【3. 】第2回目フィッティング
以上の3工程です。全ての工程をこなして作るには最速で2日ですが、フィッティングを1回にすることで1日で作ることも可能です。また、日本への配送も受け付けているので時間のない方でも手軽につくることが出来ます。とにかくこだわって作りたいという方には、とことん付き合ってくれますが、時間に余裕を持って訪れたほうがいいです。
◎ 1日目 デザイン・生地選び
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デザイン選び
いよいよスパラークのスーツ作りです!
初日の今日は、デザインと生地選びから。お店のオリジナルカタログはないので、数種類ある雑誌や服のカタログから自分の好みにあった大まかなデザインを決めていきます。スパラークの好みは、体の線がはっきり出る超フィット型。3つボタンでウエストが絞られたタイプがお好みなんだとか。大柄で最近お腹の出っ張りが気になるナビとは大違い。ちょっと悔しい?!キー!!
カタログからデザインを決めたスパラーク。お次は生地選びです。
■ 生地選び
色・生地の手触り等じっくり選びます。何色が好みなの?と聞いたところ、「黒」とのこと。ナビと好みは似てますな。それではナビが選んで進ぜようと指差した生地は全て没。かわいくないなぁと不機嫌ナビをよそに、この生地はいいですよとジェニーさんが取り出したイタリア産の生地がお気に入りのご様子。さすがです。
■ 採寸
デザイン・生地が決まったところで、採寸です。まずは顧客シートに、名前・滞在先・電話番号などを記入します。その後、ジェニーさんが採寸しアシスタントさんが書き取っていきます。
採寸の際にゆったりめがいいか、きちんとフィットしたほうがいいか伝えます。あまり余裕を持たせすぎても、後々直しが必要となるのでどうしたいかの意思をきちんと伝えることが肝心です。
採寸が終わったところで今日は終了。明日の来店時間を決めて帰ります。
◎ 2日目 1回目フィッティング
1回目のフィッティングです。完全にお客さんにフィットさせるには、ここからはプロの領域です。
担当のキヤットさんが取り出したのは、裏地のない仮縫いされたスーツの原型と、ほぼ出来上がったズボン。これらを着て細かくチェックしていきます。肩の部分は綿を詰めて実際の出来上がりを想定して進めていくこだわりぶり。
ここで1つスパラークのこだわり、「ジャケットは短いほうがいい」。通常スーツを作る際は、ストンと腕を下ろして親指の第1間接の長さ程度が適当とされていますが、スパラークは短いのが好みということで親指のくるぶしまで裾を短くしてもらうようにお願いしました。また、ウエストも採寸の際多少絞りましたが、もう少し絞りたいとの希望でさらにキュッ!
ズボンにもスパラークのこだわりが。通常はストレートタイプですが、ボトムが幅広になっているタイプがいいとのことで足首周りが通常より広くなっています。本人曰く、こうすることでスマートな下半身ラインを見せることが出来るんだとか。
そして、最後に再度採寸をして終了です。
★ Yシャツのオーダーメイドに挑戦!!
スパラークの楽しげなスーツ作りを指を咥えながら羨ましげに眺めていたナビ。ジェニーさんのナビさんも何か作りますか?との言葉に迷いつつも決心しました。オーダーメイドYシャツに挑戦してみよう!!
体の大きなナビ、大きなYシャツのデザインが限られていたり、首が太くてネクタイを締める際、みっともなかったりとYシャツの悩みは深かったのです。オーダーメイドで好みのデザイン、ピッタリYシャツを手に入れればその悩みも解決です。
オーダーメイドの方法はいたって簡単。Yシャツにしたい生地を選び、襟の部分の型を選ぶだけ。後は採寸して1日で出来上がりです。
◎ 3日目 2回目フィッティング
2回目のフィッテイングです。この日、キヤットさんが持ってきたのは、90%出来上がりのスーツ最終チェック&修正です。ほぼ完成のスーツを着たスパラークはご満悦顔でしたが、あと少し、ウエストラインを強調したいとの要望が・・・。完全にフィットさせてしまうと、少し体型が変わっただけでもきつくなりますよ~というアドバイスに、「絶対太りません」と断言するスパラーク。こうなったら極限までこだわって、ということでウエストを修正。2回目のフィッテイングの修正はこの1点のみでした。
★ ナビのオーダーメイドYシャツも修正
この日、ナビのYシャツも出来てきました。
作っちゃったらもう修正できないかと思っていたら、そんなことはありません。ナビの場合ゆったりしたほうが好きなので、大きめに作ってもらったのですが、ちょっとゆったりしすぎている感じがしたので、全体的に絞ってもらうことに。別にスパラークに触発されて絞った訳ではないですよ-。
◎4日目 出来上がり
どきどきの最終日。出来上がりが非常に気になります。が、心配ご無用でした。出来上がりは完璧!スパラークの満面の笑みがそれを物語っています。
それを見ていたジェニーさんの顔もニッコリ笑顔に。お客さんに喜んでもらえるこの瞬間が大好きだというジェニーさん。
★ ナビのYシャツも無事完成!
修正を入れたナビのYシャツもきちんと出来上がってきました。
早速着てみると、「フィットー!」と叫んでしまいたい気分です。きつくもなく、ダブダブでもないナビYシャツ、ここに完成!!
ジェニーさんからのメッセージ
「日本人のみなさん、タイにお越しの際は是非いらしてください。スーツ以外にもタイシルクのネクタイなどお土産品も多く取り揃えております。皆様にはスペシャルプライスでお迎えいたします。是非お気軽にお立ち寄りください。」
その他の商品ご紹介
ミランでは、スーツ以外にも様々なオーダーメイドが可能です。スーツは所要時間2~3日(最短1日)、ドレス・ジャケットなども1日で仕上げることが可能です。また、日本までの発送も利用できます(要別途送料)。
■男性用
・スーツ:6,800~15,000B
※今回スパラークが作ったスーツは12,000Bです。
・ジャケット:5,500B~
・ズボン:2,500B~
・カシミヤコート:25,000B/ロング・20,000B/ハーフ
・オーダーYシャツ:1,200B~
※ 今回ナビが作ったYシャツは1,200B
・ネクタイ:800B(タイシルク)
■女性用
・スーツ:6,800~15,000B
・ドレス:4,500B~
・タイシルクドレス:5,000B~
・スカーフ:500B~
■ミランのオススメは革ジャケット
通常の蛇・牛・羊・クロコダイルなどの皮の他にも、何と象や豚の皮も扱っているんだとか。それらを使ってジャケットなどをオーダーメイドするのが人気なんだそうです。
いかがだったでしょうか。何かと不安の多い海外での仕立てですが、ナビ的な決め手はやはり人。信用できる仕立屋さんでオリジナルの服を作ることが出来れば、これほどの幸せはないですよね。
ジェニーさんは日本語ベラベラというほどではありませんが、伝えようという強い意思を持って話してくれたのが印象的でした。海外オーダーメイド体験、是非皆さんもどうぞ。
【BTS】
サパーンタクシン駅下車後、3番出口を出てください。出てすぐの交差点を左に曲がり、ロビンソンデパートを左に見ながらジャルンクルン通り(ニューロード)沿いを300mほど進みます。左側にチャルンクルン通り(ニューロード)42/1番路地が見えたら、その角を左に曲がってください。通りを10メートルほど進んだ左手に「ミラン」はあります。お店の正面左隣は「SHAW T.」というジュエリーショップです。