蘭・植木・造園グッズのそろった常設市場。
サワディーカー! バンコクナビです。
園芸に関するアイテムから、実際の木や植物など何でもそろう「オートーコー 蘭・植木市場」は食品市のすぐ隣にあります。しかし、間に食堂等が並んでいるため、見渡せませんし直進できません。“食材部門”から行く場合、フードコーナー側駐車場の出入口を出て、道路沿い左方向に少し歩きます。左手にその一角がすぐ見えてきます。ここは何といっても蘭が豊富です(野生や自生蘭に興味ありという方はチャトチャック植木市の方が種類があるかもしれません)。またシダや低木も並び、庭を飾る柵や噴水などもあります。
カトレア
カトレアは洋ランの女王と呼ばれているそうです。その名の通り豪華で華やかです!時期により出回る花の色が違います。黄色系が多い時や赤系が多い時とあるようです。こぶりなものは80バーツほどですが、150バーツの大きめの鉢がほとんどです。
胡蝶蘭
姿が優美で美しい胡蝶蘭です。右の少し紫がかった色の胡蝶蘭は、“ジュラポーン”と王女様の名がついていました。
バンダ
タイでよく見かけるこの蘭はバンダというそうです(和名ヒスイラン)。写真はバンダの寄せ植え。瓶に入っているのは「バンダのbabyよ」とのこと。約1年でりっぱな姿に成長するそうです。おとな(?)のバンダは1本200バーツほど。
めずらしい蘭
手頃価格の蘭が多いなか、少々値のはるものがありました。めずらしいゆえのお値段だそうです。
下の写真左は店の人が見せてくれた名札には“Angraecum(アングレカム属)Lemford White Beauty(レムフォードホワイトビューティ)”と書いてありました。花の大きさはりんごくらいです。派手な色合いの蘭が多いなか、純白の花の楚々とした風情がめずらしい。500バーツ。
下の写真右のバナナから花が生えているようなこれは、全体で9,500バーツ。かなり希少な物なのだそうです。
まだまだあります
タイの仏花として路上でもよく売られている蘭は20本で500B~。モカラと呼ばれる蘭は5本で300~500B。その他にもさまざまな蘭があります。
まとまった量なら海外配送も
ある蘭の店にてTMTの看板を見つけました。TMT(THAI MASTER TRANSPORT INT'L SERVICE CO.,LTD.)で海外発送をしてくれるというもの。蘭を日本へおみやげに送ることができたら便利です。
TMTで尋ねてみました。まだ花を付けていない、葉+根の状態の蘭・花+葉+根の蘭・花+葉の蘭、どれも送られるそうです。ただ、諸経費込の発送料金が5,200Bからとのこと。蘭の総量5キロまでこの値段です。市場で花を買い、TMTに電話すると社員が来てくれます。その後パッキングやパスポートコピーや諸手続きを会社がやります。それから空港から発送という流れです。諸手続きに2日ほどかかるそうですので、花を買って手続きをお願いしてから4、5日で日本着となります。残念ながら数本送るという話ではありませんでした。まとめていろんな方々に届けたい、という方には便利だと思います。
その他の花や観葉植物、植木など
蘭の華麗さに高揚していた気分が、緑の葉を前にすると今度は穏やかに。
桔梗の鉢植えがありました!店の人は“この色がいいんだよー”と言っていましたけれど。桔梗といえば秋の七草、茶花のイメージを持っていたので、何だか不思議な感じです。
こちら、手前の木はファタモーラコットというそうです。日向でも日陰でも大丈夫。便利ですね。どちらに置く(植える)かによって葉の色が変わるとのこと。その葉の色の変化が楽しいのだそうです。写真右は日陰バージョン、黄緑が瑞々しい。
造園グッズ
花を育てるのに必要な肥料、鉢や壺、各種柵などもあります。
壺はノンタブリのコクレット(クレット島)産です。コクレットは素焼きが有名です。
タイにも季節の変化はありますが、日本のそれに比べたら緩やかなものです。しかしこうした所に来てみると、ほんの数日で出回っている花や植物が変わっていく様に驚かされます。緩やかにみえて、実は細やかな変化があるものですね。意外な発見でした。
以上バンコクナビがお伝えしました。