ベッドに寝転んで食事やドリンクを楽しめる、レストラン・クラブ・アートスペースを包み込んだ異空間。
サワッディーカー、バンコクナビです。
いつまでも変わらない純アジアな部分と、世界に向けて進化し続けるスタイリッシュな部分、2つの面を持つバンコク。その差がくっきりと表れるのがナイトスポット。今回ナビがご紹介する「ベッドサパークラブ」は、“ベッドでのんびり夕食を、それもとびきりスタイリッシュに”というコンセプトのユニークさで、オープン以来流行に敏感な人々のアンテナを刺激し続けているスペース。ライトと音楽によって自在に雰囲気を変える、白一色の異次元空間に並んだベッド。そこに寝転びながら食事をしたりグラスを傾けたり。レストラン・クラブ・アートスペースが一体になってしかもくつろげる、そんな夢のような空間を提供してくれる「ベッドサパークラブ」へご案内します。
■宇宙船を彷彿とさせる外観
円筒を倒した形の外観は、まるで宇宙船。いかにもこれから異次元空間へと連れ出してくれそうな雰囲気です。脇のタラップを進んで中へ。
タイのクラブでは20歳以上であるかどうかの年齢チェックがマスト、入り口でパスポートチェックがあるので、忘れず持参してください(取材時はコピーも可とのことでした)。タイのハイソ(セレブ)や芸能人ご用達のベッドサパークラブ、短パンやサンダル履きなどのラフすぎる格好はNGです。
■左がレストラン「ホワイトルーム」
「ベッドサパークラブ」はエントランスのある中央で左右に分かれていて、ベッドがあるのは左のレストランゾーン。「ホワイトゾーン」と呼ばれるこのスペースは、床、天井、ロフトへの階段、すべて白。両端に並ぶベッドのシーツも枕も真っ白です。照明によってポップにもクールにもなる自由な雰囲気が面白い。ベッド席は2階席よりも全体が見渡せる1階席がおすすめです。
■夜7時半、別世界へ出発
ベッドサパークラブのオープンは夜の7時半。かなりの人気店なので予約は必須。見渡すと白人のお客さんが目立ちます。そして言わずもがなカップル率が高い!火曜日はヒップホップ、水曜日はモデルが目の前を闊歩するモデルズナイトなど、曜日によって音楽やイベントが違うので、行く前にウェブサイトをチェックしておきましょう。
■ベッドでいただく本格フュージョン食事
ホワイトルームで饗されるのは、本格フュージョン料理。平日は、「ビギニング」「メイン」「デザート」をそれぞれ1種類ずつ選ぶスタイルです1,450バーツ(税・サ別)。週末(金曜日・土曜日)はスペシャルメニューをプラスした4コースで1850バーツ。メニューのラインナップは月ごとに変わります。ラストオーダーは22:00。23時からクローズの午前1時まではパブリックスペースとなって、バーゾーンのお客さんにも開放されます。では、メニューをいくつかご紹介しましょう。
◆ ビギニング ◆
カボチャのブロート(スープ)・ほうれん草ヌードル・紫バジル入り
隠し味程度にカレーの風味がするほうれん草のスープ。ピューレ状にしたほうれん草が爽やかさを加えています。
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サーモンのコンフィ(あぶり焼き)・ケイパーサラダ・アイオリ(ガリーック&オリーブオイル)ドレッシング添え
焼き目をつけたサーモンの中はレア。パリパリに揚がったムラサキ芋とのコンビネーションが抜群です。
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◆ メイン ◆
◆ デザート ◆
ピスタチオケーキ・ツリートマトのボイル・ミルクソースがけ
ほろほろに崩れたピスタチオのふんわりケーキ。ボイルしたツリートマトが驚くほど甘いのが印象的でした。濃厚なミルククリームを堪能した後は、ラズベリーゼリーで後味さっぱり。
■フリースタイルで楽しむ
ベッドに置かれたテーブルはとても小さく、お皿は乗り切らない…。どうしたものかと思って周りのお客さんを見回すと、膝に乗せたりベッドに直接置いたり、思い思いのスタイルで食事を楽しんでいます。子ども時代、眠りに就く前に「ベッドでおいしいものが食べられたらどんなにいいだろう」と夢想したものですが、その夢を粋に叶えてくれるのが、ホワイトルームでの食事。食後も枕を抱えてお喋りしたり横になったりと、好きな格好でくつろげます。
■パフォーマンス
食事の間には、色んなアートパフォーマンスがあります。ナビがお邪魔したときは、ネズミの扮装をしたパフォーマーが、ベッドに登ってきてくんくん匂いをかいだり食事に手を伸ばそうとしたりのいたずら三昧。ネズミが去った後には、窓磨きのパントマイムがありました。マッサージ(10分250バーツ)や占い(500バーツ)もあります。
■バーゾーン
右がバーソーン。エントランスフィー(500バーツ・イベントがあるときは600バーツ)には2ドリンクがついています。スパークリングワイン(グラス)290バーツ~、18種のオリジナルカクテル280バーツ~、スタンダードカクテル280バーツ~、ビール170バーツ~、ノンアルコールカクテル(150バーツ)も27種あって充実。
■ 行き方
スカイトレインBTSナナ駅3番出口下車、スクンビット通り・ソイ11を突き当り近くまで500メートルほど直進すると、右側に「ベッドサパークラブ」の円柱形の建物が見えてきます。
いかがでしたか?「スタイッシュ」と「リラックス」がどちらも100パーセントの満足度で同時に味わえる、ベッドサパークラブ。バンコクで話題のスポットに足を踏み入れてみたい人には、外せない場所のひとつです。以上、バンコクナビがお送りしました。