タイ文部省認定のタイダンス学校。タイ衣装の着付け&メイクもしてくれる2時間体験コースでも認定証が出ます!
サワッディーカー!バンコクナビです。
タイに来たなら、レストランや劇場でタイ舞踊を一度は目にする機会があるかと思います。優雅な動きや綺麗なタイ衣装にアジアの気品を感じて、うっとりしてしまいますよね。
そんなかしこまった場でなくても、タイ人同士が挨拶として胸の前で手を合わせるとき、すっと伸びた指先やたおやかな仕草にハッとした、という経験がある人もいるのではないでしょうか。そんなタイ舞踊の基本を、タイにいる間にマスターしたいと思いませんか?タイ国文部省のお墨付き&修了証が出るとあれば、なおさら学びがいがあるというもの。ということで今回ナビは、友達と一緒に「インターナショナルタイダンスアカデミー(ITDA)」でタイ舞踊を習ってきました。
普通の住宅街
場所は、最寄り駅は高架鉄道BTSプロンポン駅です。徒歩10分程度です。Soi39を入って初めての三叉路の信号(徒歩約8分)右折歩いてすぐ(30秒程度)の小道右折 (ガソリンスタンドの斜め迎え)50mほどで突き当たり右側のオレンジ色の建物です。徒歩圏内なので現在送迎はしていません。
わかりにくい時は02-662-4230にお電話いただければご案内します。日本語で承ります。
タイ舞踊とは
タイ舞踊の特徴は、人間の感情や自然現象・季節の移り変わりなどを、繊細な指の動きとしなやかな身のこなしに乗せて表現することにあります。
踊りは、木管楽器や笛などのタイ古典音楽に乗せて舞われます。タイ舞踊は、小学校の授業で習うほど、タイ人にとっては身近なもの。タイの文化や美意識を知る上でも役立ちますね。
校長・花岡ソムシーさん
校長を務めるのは花岡ソムシーさん。普段は日本にいるソムシーさんですが、運よくお会いすることができました。ソムシーさんはタイ国立舞踊学校を卒業後、3年間の日本留学を経て、1995年にタイ文部省認可でタイダンスアカデミーを設立しました。秋篠宮殿下など日本の皇族に踊りを披露したこともある実力の持ち主です。2000年には、東京千代田区に日本分校も設立しました。
日本へ留学した当初は、日本の“物言わず察する”文化に戸惑いを感じたそうですが、それこそタイ舞踊の“指先に感情を乗せる”動きに通じると感じて異文化を理解するに至った、という経験の持ち主です。背筋のピンと伸びた、「折り目正しい」という表現がぴったりの女性でした。
■ タイ舞踊体験(2時間コース)
ナビと友達が受講するのは、2時間(1500バーツ)の体験コース。練習着を身につけて練習し、基本の動きをマスターした後に、タイ衣装を着て撮影もできるというコース。
体験コースは他にも、タイ舞踊の体験だけで衣装の着付けがないコース(1時間・600バーツ)や、タイ舞踊体験がなくて本格的な舞台メイクと古典舞踊衣装で写真を撮るコース(2時間・2500バーツ)などがありますが、まんべんなく網羅しているこのコースが断然おすすめ。
現役のタイ国立舞踊学校の生徒さんが、先生として教えてくれます。
【衣装選び】
まず、5種類の中から、最後に着るタイ衣装を選びます。ナビは袖のついたもの、友達はトラディショナルなタイプを選びました。衣装は各種類それぞれ1着づつなので、友達とかち合ってしまったときはジャンケンで決めましょう。
【練習着に着替える】
まずはジョンガベーンという練習着に着替えます。これ、レストランの給仕さんやホテルのベルボーイが着ていたりしますよね!
これが後姿。1枚の布がズボン状態になりました。動きやすくて、着崩れしないのが不思議です。
【基本練習】
まずは基本中の基本、ワイ(合掌)の練習。伏せた状態では、正座ではなく足を崩すのが正式のマナー。そういえばお寺の中でも足を崩して祈ってる人がいたなぁ。タイ式のワイは、目の真ん中に親指の先をつけるのがポイント。ワイをマスターできた時点でかなり満足のナビです。
次に、手首を反らせたり中腰で足をあげたりといったストレッチ。これが、普段使わない部分の筋肉を使うのでかなりきつい…。ナビは、ぐらぐらしてしまい、友達に向かって思わず照れ笑い。先生は、「右」「左」「30秒。いち、に…」とポイントのみの日本語で指示を出してくれます。
すかさず修正
先生と同じようにしているつもりでも、やっぱり違うようです。1つの動きを習うたびに、先生がすかさずナビのところまで来て手の角度や位置を直してくれます。
【ラム・ウォン】
タイ舞踊と一言にいっても種類がいろいろあって、比較的カジュアルなもののひとつにラム・ウォン(輪踊り)があります。
ソートソイマーラー
これは全ての踊りに共通する基本のポーズ。人差し指と親指の腹をくっつけて先を尖らせた手をお腹に、もう一方の腕は軽く反らせて目の高さに上げます。
このポーズを「1・2・3・4」のリズムで右手と左手を入れ替えながら練習します。それに足のステップをつけると、ほら!ラム・ウォンが踊れるようになっています。最後は音楽をかけて、友達と先生と一緒に輪になって踊ります。これは、結婚式やソンクラーン(タイ正月)やロイカトーン(灯篭流し)などのタイのお祝行事で踊る踊りなのだそう。
【動きには意味がある】
タイ舞踊では「うれしい」や「かなしい」などの人間の感情や「雨」や「風」などの自然現象なども身体で表現します。メーボットと呼ばれるこれらの動きは、細かく分けると108つあり、それを組み合わせて踊りが構成されます。
ここでも先生の厳しいチェックが入ります。
▼これは腕を前後に伸ばす「あなた」のポーズを直されているところです。見るのとやるのでは大違いだ、と実感しました。
「私は」「あなたを」「愛しています」という感情を、4つの動きに乗せて練習します。こんな愛情表現もあり?「愛してる」なんて普段使わない日本人は、ちょっと照れてしまいますね~。
【着替え・メイク】
次はタイ衣装&メイクで変身。衣装は、思ったより本格的。アクセサリーまで揃っています。
着替えとメイクをしてくれるのは先生。先生たちはあくまで踊り手であり、着付けに関してははプロではないので、気に入らないメイクにされそうなら「自分でやります」と言ってもOK。友達同士でメイクしあってもいいですね。
【踊る】
着付けが終わると、タイ衣装を着てラム・ウォンを踊ります。これまでの練習の成果の集大成です。手はぐっと反らせて、頭の角度は…と気にしながら踊ります。1時間足らずで「正しい型」を頭に置きながら踊れるところまで来たのは自分でも驚き、感無量です。
【写真】
タイっぽいセットの前で写真を撮ります。デジカメで撮影された写真を確認して、最後にもらう1枚を選びます。その後は自分たちで写真撮り放題。色んなポーズでぱちぱち撮りましょう。洗面所にメイク落としが置いてありますが、マイメイク落としとその後のメイク用具は持参したほうがいいです。
【修了証授与】
先生から、名前と日付入りの終了証と、写真立てに入れた写真を貰って終了です。写真たては箱に入れてもらえます。やったー!と二人で顔を見合わせてにっこり。
タイ留学も
もっと本格的にタイ舞踊を習いたい!という人はいろんなコースがあります。タイ舞踊留学というのもいいですね。師範の資格を取るためのコースもあります。
■別途、入学金1,180バーツ(練習着・ロゴ入りTシャツを含む)がかかります。
■レッスンは月~金曜日に行われます。
■どのコースも復習とテストがあります。
■6か月以上のコースには、学生ビザ申請のための推薦書が出ます(要相談)。
いかがでしたか?
2時間で、全くのタイ舞踊初心者がそれなりの舞い方ができるようになってしかもタイ衣装も着られるという、かなり充実したコースでした。タイ旅行に行って、自分へのおみやげが「美しいタイ式の挨拶」と「タイ舞踊の手の動き」なんてステキですよね。
以上、バンコクナビがお送りしました。
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