ワットマハタート

サワディカー、バンコクナビです。
バンコクのワットプラケオを観光したら、そのついでにちょっと足を伸ばしてもらいたいのが今回ご紹介する「ワットマハタート」。このお寺では外国人向けの瞑想教室を無料（お布施は必要）で開講していて、誰でも気軽に参加できるようになっています。瞑想というと宗教的な儀式みたいでなんだか難しそう……と考えてしまう方もいるかもしれませんが、実際にはまったくそんなことはありません。この教室に参加してちょっと練習すれば誰でもできるようになりますし、ストレス解消や集中力アップに効果は絶大なんです。

実践的な瞑想を学ぶことができます

ナビがこの日参加したのは午後１時からのレッスン。タイ人と外国人で分かれていて、タイ人向けのレッスンは建物の１階で行われますが、外国人向けのレッスンは半地下になったやところで行われます。時間のちょっと前に講師のお坊さんがやってきて場所を案内してくれます。今回の参加者はナビとベルギー人男性の２人だけでした。

◇　歩行瞑想
座って目を瞑るのだけが瞑想ではありません。歩行瞑想というのもあるんです。ナビも今回はじめて知りましたが。横幅３メートルほどの教室を何度も歩いて往復します。その際のいちばんのポイントはひとつひとつの動作をゆっくりと行い、自分の足の動きにだけ意識を向けるということ。右足を上げた、右足を下ろした、左足を上げた、左足を下ろした、立っている、立っている、立っている、振り向く、振り向く、振り向く……というように。そうすることによって頭から余計な雑念を振り払うことができるのです。ナビもはじめのうちは「あ、この歩行瞑想をしているところの写真を押さえなきゃ」とかいろいろ考えてしまってなかなか雑念を振り払うことはできませんたしたが、３０分ほど続けていると、雲の上をふわふわと歩いているような不思議な感覚に包まれていきました。

◇　座り瞑想
次はいよいよ座り瞑想。瞑想といえばやっぱりこれですよね。お尻の部分だけが一段高くなった専用のクッションを使用します。手は膝の上で組むか、両膝の上に置くか、どちらでもいいようです。呼吸は腹式呼吸で、お腹を膨らましたりへこましたりしながらゆっくりと呼吸します。そして目を閉じてなにも考えないようにするのですが、これがはじめはなかなかうまくいきません。人間の脳は自動的に次から次へと雑念を生み出すようにできているからです。ですから、ポイントは雑念を押さえ込むのではなく受け流すようにするということ。「お腹空いたな」という雑念が湧いてきても「なにを食べよう？」なんて考えずにただ受け流していくのです。これは実際にお坊さんから説明を受けながらやってみないとわからないかもしれませんが。この座り瞑想で深いところまで入ると、自分の体がなくなって意識だけの存在となり、周囲と一体化したかのような感覚になります。

瞑想入門の手引きもプレゼントされます

約３時間の瞑想教室が終わると、頭がスッキリと冴え渡り、視界も前よりもはっきりとクリアになったような気がしました。レッスン終了後、日本人の参加者には日本語で書かれた「ウィパサーナ瞑想入門の手引き」という小冊子がプレゼントされます。瞑想というものの本質について詳しく書かれています。