作って美味しい、食べて美味しい! 日本人にはわからない、タイ料理の常識を学べるカルチャースクールをご紹介!(のぞみ)
こんにちは、のぞみです。自分でも作れるようになりたい、タイ料理! だけど日本で使わない香辛料もたくさんあるから、作ってみても全然違う味になったり、スーパーに行っても何の調味料なのかイマイチ分からなった、なんてことありませんか? ナンプラー、はわかるけど、どこのメーカーがおいしいの?全メーカーを試すのは気の遠くなる話・・・。 そんな私たちにピッタリなプログラムを見つけました!タイ語や文化を学べることで有名な「マリサ ランゲージ&カルチャー スクール」の文化プログラムの1つ、タイ料理教室です。レッスンは勿論日本語。どんなところなのか、潜入捜査しちゃいました!
場所はBTS、NANA駅のすぐ近くにあるオフィスマンションの2階です。駅からは歩いて5分くらいです。室内は広く教室がいくつかあって、カービング(包丁細工のようなもの)の教室に通う生徒さんと、料理教室に通う生徒さんが同じ時間に来ているようでした。受付に挨拶すると、上手な日本語での対応! スタッフは皆さん日本語が上手です。
料理教室は約2時間で、午前と午後の部がアリ。集合時間に教室へと足を踏み入れると、右手にはホワイトボードと、12人くらいが座れるようセットされた一つのテーブル。左手は綺麗なオープンキッチンになっています。流し台の横に1つ、調理台にも1つ電気のコンロがあり、流し台は2つ。いかにもやる気になれるキッチンで、スタッフの方が下準備をしているみたいです。右手のテーブルには料理教室の生徒さんが、先生の来るのを待っています。1クラス10人くらいの、うれしい少人数制。
ラ先生が登場し、料理教室の始まりです! 今日のメニューと作り方のプリントが配られ、先生がホワイトボードの前に立って、まずは先生の講義。ポイントを詳しく教えてくれます。プリントには材料、作り方が漢字・カタカナ・ひらがな、句読点までも完璧な日本語で書かれているのですが、驚いたことにタイ人のムー先生がそのプリントを作っているんだって! す。すごーい! ラ先生の日本語も、とっても綺麗。流暢な日本語の文末に、タイ語の「ですね。」という意味の「ナカァ」とつけて話すのがとっても可愛らしく、優しい話し方はとっても好感を持てます。
今日のメニューは「ゲーンキャオワンガイ」=「グリーンカレー」と、「ヤムマクアーヤーオ」=「ナスのサラダ」。ゲーンキャオワンガイは大好きだし、ヤムマクアーヤーオは食べたことがないから、どちらも楽しみです。どこでココナツミルクを買ったらいいのか、ココナツからミルクを絞る方法、素材と調味料を選び、使う上でのポイント・・・などなど、細かく教えてくれます。料理に使うスパイスは、一つ一つみんなにまわし、全員が手にとって匂いをかいで味見して、くっきりとそのスパイスの特徴を掴むことができます。日本のナスとタイのナスの違いや、日本で手に入らないものは何が代用品になるのか、も忘れずにレクチャー。これで日本に帰ってからもタイ料理を楽しむことができますね! 日本から来て普通に暮らしていたのではわからない『タイ料理の常識』と言ったところでしょうか!? 私はこの説明の段階でもう感動してしまいました。
例えば、ゲーンキャオワンガイで使う、私たちにはあまり馴染みのない「グリーンペースト」、こんなに丁寧に説明してくれるんです。『入っているものはニンニク、タイの生姜、玉葱、唐辛子など色んなものをフードプロセッサーで混ぜて作ります。私も作れますが、市場で手作りのものを買うことができるので、これも市場で買いました。スーパーでもペーストが売っていますが、スーパーで売っているのは辛いし、しょっぱいから使うときには塩加減に気をつけてナカァ。グリーンチリペーストだけでは色が悪くなるから、レッドチリペーストも合わせて使います・・・。』うぅん、ありがたい。
頷きながら聞き、メモを取る生徒さん。みなさんが意欲的にする質問に、先生も熱意をもって答えます。
30分くらいの説明の後、いよいよ本格的に料理の開始! 生徒は10人プラス飛び入りの私、先生は2名です。はじめに材料を全部切りましょう。生徒さんはエプロンの紐を締め、それぞれ役割が決まっていたかのようなチームワークで、銘々に作業に取り掛かりました。先生にエプロンを借りた私も、まずはゲーンキャオワーンガイに入れるナスを切ってみます。ナスにはとてもみえない丸い野菜は、マクアポというナスの種類なんだって。サラダに使う長いナス「マクアーヤーオ」と唐辛子は、皮を剥いてから使います。こんな大きな唐辛子、日本ではなかなか手に入らないですね。唐辛子も火で炙ってから冷水につけて、薄皮を取っていました。
使い終わったものはすぐに洗い洗い物がたまらないよう協力します。みなさん手際が良く、活動にも積極的! 先生も生徒さんも、段取りの悪い私に親切に声をかけてくれて、とても和やかな雰囲気でした。初めは参加するのにちょっと緊張していた私ですが、全然心配は要らなかったみたい! よかったぁ?。
これは、ココナツミルクを炒めているところ。ココナツミルクを強火で炒めて、沸騰したところにチリペーストを入れて炒めます。チリペーストは生なので、こうやって炒めなければ食べられないそうです。あたりは香ばしい匂いを通り越して、鼻がムズムズ、喉がイガイガ! 全員がくしゃみと咳をしたくらいが、頃合いです。「何分炒める」と言えない、こういう微妙なタイミングは、やっぱり体験して身に着けないと難しいですよね。
味見もこまめにさせてくれます。味付けの過程も舌で覚えるよう、家庭でも作れるようになるための配慮が行き届いています。先生が最後に味を調えます。
カレーもサラダも、とっても簡単。先生の教え方がいいからか、下準備がしっかりされているからか、人数がいるからか、皆さんのチームワークがいいからか??? あっという間に出来上がりです! 所要時間は約1時間15分くらい。ごはんとカレーは1人1皿、サラダは大皿から取り分けて。みんな揃ったところで、手を合わせて「いただきまーす!」
自分も参加したから・・・ではないと思うんですが・・・本っ当においしい!!! ココナツの濃い味と甘みがしっかり出ていてマイルドで、スープ状だけどジャブジャブじゃなくって、濃?厚なお味なんです。生徒さんも「おいしい!」と納得の出来栄え。わたしは今まで食べたゲーンキャオワーンガイの中で、一番美味しいと思いました。これが自分で作れるようになったなんて、嬉しい!早く誰かに作ってあげたいです。
ヤムマクアーヤーオ。焼きナスのサラダ、なんて新しい発想は、覚えておくとアレンジが利きそうです♪ 絞りたてだからなのでしょうか、マナオの香りがとってもフレッシュで、味が際立っています。ナンプラー、砂糖もバランスよく味付けされていて、ドレッシングがGOOD! 辛さは、どちらのメニューも抑え気味。辛いのが苦手な方も安心して参加できますね。新しい料理を食べてみたいのに、お店だと辛くて食べられない、っていう方は、ここで習いながら食べるっていうのもいいかもしれません。
食べながら、皆さんの会話にお邪魔しまぁす☆ 生徒さんの中には、ご主人の仕事でタイに一緒に来られた、タイに長期滞在の方もいました。食事をしながらタイで役立つ情報の交換をして、話にも花が咲きます。私も知らなかったタイで暮らす日本人の裏話!? を聞かせてもらい、楽しい食事をさせていただきました。同じ場所で開講しているタイ語教室に参加している奥様もいましたよ。
今日参加させてもらったのはコース2でしたが、お料理コースは全部で7コースあるのだそうです。その中でもコース2は初級編、人気メニューばかりのコース。上級コースには、在タイの玄人奥様が居る、という噂でした。そちらも参加してみたいですねぇ。 お皿はきれいに空になり、宴もたけなわ。片付けにとりかかります。ここでもナイスチームワーク、早い早い! 運んで洗って拭いて棚にもどして、テーブルとキッチンを拭いて、あっという間に片付けも完了。エプロンを外して「お疲れ様でしたぁ」と爽やかに帰ってゆく生徒さんたちでした。皆さん、突然の取材にご協力頂いて、ありがとうございました!
MALISA タイ料理講座 2,200B(材料費込み)
全5回、10種類の料理を勉強します。9:30?11:30または12:30?14:30。
コース1: ゲーンガリーガイ、ガイパットメットマムアン、クエティオシェンハイ、など
コース2: トムヤムクン、プーパッポンカリー、ソムタムタイ、グリーンカレー、など
コース3: タイスキ、ホーモック、グンプリアオワーン、など
コース4: トートマンプラー、カオパットプー、グンオップウンセン、など
コース5: トムカーガイ、クイティオヌアサップ、ガイオップ、など
コース6: カオマンガイ、ヌアサテ、ゲーンベッドペット
コースは1から順番に受けなくてはいけないという訳ではなくて、どのコースでも利用可です。他のコースに参加していた方リピーターさんもいました。この全コースに参加したら、60種類のタイ料理を作れることになるんですね?!
MALISAでは、その他にも、タイ語・タイ文字・パンフラワー・タイダンス・バイトーン・タイフルーツ&石鹸のカービング講座、などといった、タイカルチャー講座がたくさんです。その中で一日プログラムがあるのは
1. タイ料理講座(トムヤムクン・ヤムウンセンなど) 900B
2. タイ語講座(簡単な日常会話・挨拶の仕方など) 700B
3. フルーツカービング講座(カービングの基本マスター) 700B
です。タイの文化に触れて、深くタイを知りたい方には嬉しい体験プログラム!
タイには短期滞在だから、このコースは気になるけど無理?・・・と思った方もこれなら参加できますね。タイ料理に関する質問をいっぱい持って、一度参加してみると色んな事を教えてもらえそうですよ☆