200年以上も前にバーン・ルアン運河沿いに作られたコミュニティー。古いタイ家屋を改装したアーティスト・ハウスではパペットショーも観られる。
サワディーカップ、バンコクナビです。
チャオプラヤー川の支流、バーン・ルアン運河沿いにある「クローン・バーン・ルアン」はトンブリー王朝が開かれた200年以上も前に作られたコミュニティ。昔ながらのタイ家屋が多く並んでおり、地元のタイ人からは癒しスポットとして人気になっています。アーティストの集う「アーティスト・ハウス」という建物もあることから「アーティスト・ヴィレッジ」とも呼ばれています。
<アクセス>
クローン・バーン・ルアンの最寄り駅はBTSバーンワー駅。そこからタクシーに乗り、「パイ・ティー・チャランサニッウォン・ソイ・サーム(チャランサニットウォン通りソイ3に行ってください)」と告げてください。チャランサニッットウォン通りソイ3の入り口にはセブンイレブンがあります。ここを入ってまっすぐ走ると突き当たりにまたセブンイレブンがありますので、そこでタクシーを降りてください。駅からは10分程度で到着します。
最寄り駅はBTSバーンワー駅
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ソイの突き当たりにセブンイレブンがあります
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セブンイレブンの奥にうっかりすると見落としてしまいそうな細道があります。この細道に入っていくと、アーチ状に小高く盛り上がった橋が架けられています。この橋を渡った川の沿岸一帯がクローン・バーン・ルアンです。
ゆっくりと流れる時間
運河沿いに並ぶのは食堂、土産物店、マッサージ店……など。食堂で食べるふつうのタイ料理も目の前に川を眺めながらだとまた格別です。
やたらと目につくのが、各戸の軒先に吊るされたカラフルなスナック菓子。店の人に訊いてみると、魚の餌らしいです。
1袋10バーツの餌を買ってみました。一掴み川にポイッと投げると、ものすごい勢いでなまずが群がってきます。静けさの中に響く水の音。川面に反射して煌く太陽の光……。ゆっくりと流れていく時間。ときおり、欧米人観光客を乗せた観光ボートが水飛沫をあげて目の前を通り過ぎていきます。
ギャラリーもあり、絵描きが絵を描くところを目の前で見ることができます。販売も行っています。
パペットショーも観られるアーティストハウス
アーティストハウスの前に置かれた銅像
川沿いにさらに進んでいくと、このクローン・バーン・ルアンの目玉である「アーティスト・ハウス(タイ語でバーン・シンラピン)」があります。タイのアーティスト・グループが民家を買い取って、アート作品の製作・展示用に改造したもので、半分はカフェになっています。
絵の具まみれのテーブルとアイスエスプレッソ(35バーツ)
カフェはタイの昔ながらの民家の雰囲気。間口がすべて開かれているので風通しが良く、目の前に川を眺めながらコーヒーを飲むことができます。いかにもアーティストハウスらしくテーブルは絵の具まみれ。アンティークなステレオから流れる歌謡曲も相まって最高の雰囲気です。
カフェ店内ではアート作品、ポストカード、雑貨、書籍の販売も行っています。
カム・ナーイ劇団によるパペットショーも観ることができます。上演は水曜日以外、毎日午後2時から……のはずなのですが、2時を過ぎても一向に始まる気配なし。ナビが訪れた日は月曜なので上演されるはずなのですが。スタッフに訊いて確認してみると「今日は外で公演をやっているので休み」とのこと。楽しみにしてたのに!
確実にパペットショーを観るためには事前にアーティスト・ハウスに電話して確認するしかないみたいです。電話番号は02-868-5279です。
パペットショーの鑑賞は無料ですが、アーティストたちの活動のための募金は募っています。面白かったらぜひ募金をお願いします。
2階はギャラリー。ここからパペットショーの舞台を眼下に眺めることもできます。
昭和の日本を思わせる家並み
運河沿いの一本隣の通りもおすすめ。昭和の日本を思わせるような家並みが続いていて、懐かしい気分に浸ることができます。この通りの先には川に面した寺院もあります。
今日はパペットショーは休みだよ。
ごめんね(* ̄∇ ̄*)
いかがでしたか? このクローン・バン・ルアンは日本人にはまだあまり知られていないちょっとした穴場スポットです。川沿いをぶらぶらと散歩してカフェでのんびりとお茶をするだけでも十分に楽しめます。でも、確実にパペットショーも観たいという方はアーティスト・ハウスに電話して確認してくださいね。以上、バンコクナビでした。