誰でも一度は体験してみたい(?)「ニシキヘビを首に巻く」こと!はここで出来ちゃいます。珍しい蛇の曲芸もご覧あれ!(のぞみ)
こんにちは、のぞみです。BTS Saladaeng(サラデーン)駅から、賑やかな夜で有名なタニヤ通りを抜けて、オフィス・銀行が立ち並ぶスリウォン通り。そこから徒歩で10分のThanon RamaⅣ(ラーマ4世通り)に、世界で2番目に大きいスネーク・ファームがあるなんて、皆さん知ってました? そこではよく写真で見かける、「ニシキヘビを首に巻く体験」が出来るらしいのです! 早速行って来ましたよ~。
ここの正式名称は「Queen Saovabha Memorial Institute and snake farm」。1923年11月22日にタイ赤十字社の協力によって創られたというから、創立83年にもなるんですね! 蛇の動物園のような所かな~っと思いながら到着した私は、赤十字のマークを見てハテナ?マークが浮かんでいましたが、赤十字の協力機関であり、広い敷地内には病院も併設されている事を知りました。
「Queen Saovabha Memorial Institute」
(略・QSMI)は、この3つの事を使命として活動してい
- タイで必要なantivenoms(解毒剤)を生産・確保すること
- 蛇に咬まれた時の為の知識を広く普及させること
- 蛇に関する研究を重ね、より深く理解すること
また、QSMIは予防接種をする機関としても活躍しているそうです。腸チフス、熱病、ポリオ、日本脳炎、破傷風、インフルエンザ、コレラなどの予防接種が可能! タイ人はもちろん、旅行者も対象に行われているそうです。外国の予防接種は日本よりも安い、と聞いたことがあるので、私も近いうちに受けに来たいと思います。その際には追記いたしますね。 マラリアにかかった疑いのある患者さんも、ここで検査をしてもらうことができます。
10:00
スネークファームに到着。ナビオフィスから歩いて10分くらいでした。入場料金は70Bです。
入場券売り場からすぐの所で、ニシキヘビさん3体がお出迎え。檻の中に入って触れるようになっています。蛇の皮はびっくりするくらい、つるっつる! で、ひんやーり冷たいんです! ひぃぃ、ちょっと気持ち悪いなぁ~。
檻ではなくて、植物がたくさんある所に待機している蛇さんもいました。こちらは残念ながら(?)直接触ることはできません。
お土産屋さんも発見。おもちゃや蛇皮小物が売っていましたよ。
10:30
スライドショーを見るために館内へ。このお兄さんがスライドを流しながら、英語で説明してくれます。
毒蛇に咬まれた人の足。歯形がきれいに二つ付いています・・・。
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馬に抗体を作りたい種の毒を注射して、血清を作っていくそうです。
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英語を聞き取るのに必死の私。専門用語が難しいよ~。
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こんな口にガブっとやられたら毒がなくても気絶しそう!
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タイには180種類の蛇が生息していて、そのうち毒を持つものは56種! 抗体は輸入して確保するのですが、中には輸入の抗体では効かないものもあります。そういった種に対応する為、地域の組織を設立して研究し、新しい抗体を開発する必要があったのだそう。 それにしてもそんなにたくさんの毒蛇がタイにいるなんて知らなかった…。
11:00
お次は、蛇のショウタイムです。初めはどんなものか想像もつかなかったんですが、正直、かなりエキサイトしてしまいました。 蛇がジャンプしたり、肉を丸呑みしたり、威嚇する「シュー、シューッ」って音まで聞こえて、興奮度が高まります! このアナウンスのお兄さんが、口を開けている蛇にマイクを向けて「何か言いたいことがあるんですか?」なんて聞いたりするから、観客席からは、歓声やら笑い声やら、子供の泣き声まで飛び交って、大盛り上がり!
病院・研究所のスタッフさんなのですが、このおじさんたちもなかなかの役者っぷり。蛇を上手に操って、攻撃されそうになったところでキャッチしたり、蛇同士を喧嘩させたりと、名人芸を見せてくれます。
みんなお待ちかね、ニシキヘビとの記念撮影! ショウを見ていた殆どの人が写真を撮っていたほどの人気コーナーでした。それが、子供たちだけでなく大人もみーんな! 蛇の尻尾がベビーカーに垂れてしまって、赤ちゃんが大泣きするというハプニングも。それくらい長~~~いんです。
中には怖くて泣いてしまう子も・・・。こんな小さな女の子なら、怖いですよねぇ・・・。
蛇さん、ありがとう。お別れのキスを・・・。
私の番になりました!おじさんに手伝ってもらって首に巻きつけますが…重い、重い! おじさんに、「もう最後だから檻まで歩いて持って行って」と言われ、白人さんが見守る中、歩いて持って行きました。歩きながら、蛇に太ももを締め付けられているんですが、この力がすごく強いんです!
さて、ここに居るのは牙を抜いた安全な蛇さんたちですが、もし本当に毒蛇に咬まれちゃったらどうしたらいいの? これもしっかり教えてもらいました。
★ 洗うべし!
きれいな水と石鹸で、傷口をきれいに洗います。絶対に強くこすったり、叩いたりしてはいけません。
★ 布で強く巻くべし!
包帯、なければ清潔な布で、傷口を中心に広く巻きつけます。リンパ腺の流れを悪くする事で、体に毒が回るのを遅れさせることができます。
★ 病院へ急げ!
ここまでできたら、病院を探して出来るだけ早く患者を病院に連れてゆきます。もし可能なら、蛇も一緒に病院へ! どんな蛇に咬まれたかが分かれば、病院での対処も迅速になります。
病院を探す前の応急処置が鍵ですね! これは覚えておきましょう。この知識が役に立つ日が来ないことを祈りつつ・・・。蛇の毒に侵された人は、
1. ノイローゼになる
2. 筋繊維を破壊される
3. 全身の血が固まる
の、3つの症状に分けられるそうで、最悪の場合は死を招きます。蛇は盲目で耳がないので、正確に狙いを定めるまでには時間がかかります。普通木の後ろに隠れていて、自己防衛の為にしか咬まないのですが、蛇を見つけたらすぐにその場から離れることにしましょう。
余談ですが、蛇に関心を持った私は、帰ってからインターネットで蛇について調べてみました。そして、面白いサイトを発見! 爬虫類研究のパイオニアとして、高田爬虫類研究所を設立、永く実践活動を続け、爬虫類学会創設に携わったヘビ博士、高田栄一先生による「蛇を好きか嫌いかによる性格判断」です。どうぞ~っ。
(1) ヘビを嫌悪するグループ
現世御利益追求型:不動産屋、銀行屋・金融業者、商店主など 社会通念で生きるしかない人たち。感動や寛容さを持っていたら仕事にならない。 すぐヘビの敵になる。
(2) ヘビに惚れるグループ
××家とか、人のつく趣味、職業の一派。書家、画家、作家、俳人、歌人など。 美意識が強く、物質に背を向けるポーズをしたがる人種。唯我独尊の傾向があり、独特なものに惹かれる。ヘビは独特だから、ヘビの味方と見てよい。
(3) 中間派
たてまえを処世とする人達。教師や、警官。それに選良などと呼ばれる議員族など、内心はイヤなのに、斜に構えながら平静をよそおい、こちらのヘビ先生はすばらしいことをしている、などと褒めたりしている。敵か味方か、油断禁物。
合っているかどうかは本人の判断に任せるとして、こんな風に考える人がいることに興味を持った私でした。そういえば、夕日が好きで夕日博士になっちゃった人も居るって聞いたことがあるなぁ。話は逸れましたが、ここ、QSMIスネーク・ファーム、蛇が好きな人も嫌いな人も、苦手な話のネタに!? 蛇の魅力を探るために!? 咬まれた時の対処法をもっと知るために!? 予防接種を受けに!? 是非足を運んでみてください!