美味しくて安い、超庶民派タラート(市場)。
夜も更けて深夜をすぎる頃からやっと活気づき、1番盛り上がるのが、夜中2時すぎ。
明るくなり始める早朝までの間に開かれる、地元のタイ人には有名な、エネルギッシュで(かなり)ディープなフワイクワンのナイトマーケットを突撃レポートします。
フワイクワンの駅を下車、3番出口を上がるとそこは・・・怪しい夜の街。ネオンが輝き一瞬たじろぐような光景が広がりますが、無視してUターン。
すると「フワイクワン交差点」が見えます。ちょうど通りをはさんで左前方に「ガネーシャ」を祀った祠があり、これが目印。
いつでも参拝客でいっぱいで特に夜になるととても賑やかです。
さて、目的のナイトマーケットですが、このガネーシャを目印に西側に伸びるプラチャーソンクロー通りの両サイド約80mくらいの間に夜な夜な露店がたくさん出て、ひとつのマーケットを築きます。
この近辺はバンコクで言うベットタウンですが、点在するベットタウンの中でも、ここはちょっとガラの悪い(といっても、これが東南アジアの”素“といった趣ですが)イメージのする庶民の街といったところでしょうか。
そのぶん、ある意味他のナイトマーケットとは違う雰囲気でタイの庶民のパワフルさを感じ取れるディープな夜市です。
フワイクワンの標識の、小さなドブ川を越えた辺りから、お店は一気に密集してきます。
客層は若め、タイの夜の世界が垣間見れます!
夜中なのに凄い人だかりですれ違うにも大変です。
この周辺にたくさんある夜遊びスポット帰りの若者や夜の仕事に従事した方々が、仕事終わりの帰宅途中に寄るパターンが多いようで、独特の雰囲気をかもし出しています。
そのため売っている商品の品揃えも、どこか派手でケバいデザインの物が目立ち、女性向けの服や雑貨などは、笑えるくらいチープでローカルなものがたくさん。
さすが、眠らない街のナイトマーケット。美容クリニックも夜の23時開店、朝まで営業です。
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こちらのヘアサロンなんて24時間営業。深夜遅い時間は夜の商売のお姉さんがいっぱいです。
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コスプレ衣装として、パーティーグッズにどうぞ!
掘り出し物のお土産がこの中から見つかるかというと……冗談グッズやパーティーグッズとして使えるかも、程度。
観光客向けのものはまったくなし、ディープです。
女性向けの服のお店ばかり目に付きます。と言ってもコスプレ衣装のような、セクシー衣装。使い方によってはパーティーで使えるかも?
たまにある男性むけのお店も、さすがローカル、田舎の洋品店っぽいのがほとんどです。
食べ物がおいしいナイトマーケット
興味深いものはたくさんあるけど、見て楽しむだけで実際買うかというと、ちょっと微妙。
と、買い物にはあまり向かないナイトマーケットですが、ナビのおすすめは、なんといっても食べ物。
車道まではみ出した、屋台で売られている食べ物も観光客向けには作られてないし、英語もなかなか通じないですが、こういう時こそ、ボディーランゲージ!
ジェスチャーで指差しでなんとかなっちゃうのも楽しい体験。庶民の味を知ってこそ、タイの食文化がわかるというものです。
道の左側に数軒ある、東北(イサーン)料理のお店やシーフードの店は、どこも人がいっぱい。街中のシーフードはどうしても値が張ってしまうけど、ここなら地元のタイ人に混じってローカルな安い値段で、おもいっきり堪能できます。
ナイトマーケットの奥で見つけた、カオマンガイ屋~
鶏のスープで炊いたご飯に、茹でた鶏が乗った、日本人にも食べやすい「カオマンガイ」の有名な店。ナイトマーケットがそろそろ途切れようかという矢先に見つけました。
ゆっくり歩いて約10分くらい、24時間営業の大きなレストラン「Aroi Dee Restaurant」 の看板が見えたら左に曲がるとすぐ左側。並んでいる屋台の中で「海南鶏飯」と書かれている、こちらのカオマンガイ。
鶏肉がプリプリ、もっちりしていて最高。タレは好みが分れそうですが、ニンニクと生姜が効いてるのに辛くなく、どちらかというと他より甘めで鶏になじみ易い味。
ただ、まったく熱くないんです。せっかくお肉はプリプリしてるんだから、もう少しアツアツだったら通っちゃうのに……。
きちんと整備されたナイトマーケットもいいですが、リピーターにはチョット味気ないですよね。ということで、地元に土着したディープなタイの夜市を体験してみませんか? そこでは溢れるほどのタイ食材と食文化を見ることができます。夜遊び帰りに、夜更かしの夜に、朝のフライトまでの持て余した時間に。はたまた、眠れない夜に。
明るくなるまでやっている、庶民派ナイトマーケットに行ってみてはいかがですか?
以上バンコクナビがお送りしました。