「モクタラ」と呼ばれる大学敷地内の特設市場
タイにいろいろな理由で住んでいる日本人の中でも、駐在員の奥さまたちの間で知らない人は居ないという「木タラ」。
モクタラと読むんだけど、これは駐在員の奥さま専用、マダム用語。
タイ語を習いに来た学生さん! タイで就職されたみなさん、起業された社長さん!
知ってますか、「木タラ」?
タイ在住の人でもほとんどの人、普通知らないんですよ。でも、日本人マダムには当たり前に使われる言葉なんです。
木タラとは……
「毎週木曜日限定で、シーナカリン大学の普段は駐車場として使ってるスペースに出る市場の事で、市場の事をタイ語でタラートと言う」略すと「木タラ」。
タイ在住の奥さま達には超有名な「木タラ」ですがガイドブックにも載らない、穴場なんです。
旅行者にもタイの初心者にも気軽に市場の体験、屋台の体験ができるし値段も安い、と聞いたら、奥さまだけのものにしておくのはもったいない!
ナビが潜入レポートして紹介します。
早起きできたら、シーナカリンウィロート大学へ!
木タラが開いているのは木曜日の午前中、大体朝7時過ぎから午後2時くらいには徐々に閉まっていってしまうので早起きが必要です。
まずは目印のスクムビットのソイ23から31の奥、広大な敷地のシーナカリンウィロート大学を目指します。
ソイ23からの行き方の方が分かりやすいので、ナビはこちらのルートをオススメします。
MRTのスクムビット駅、BTSアソーク駅下車、スクムビット通りを東、プロンポン方面に歩くと左側にガソリンスタンドがありソイの23の入り口になります。
ここから真っ直ぐ進むこと約1キロ、歩こうと思えば歩けますが、タクシー又はバイクタクシーに乗れば、5分もかからないくらいです。
大学の敷地に入ったら道なりに右折、左斜め前方に人だかりが見えてくるのでわかります。
こちらが出入り口です。ここの市場は迷うこともなく1本道。奥まで約200メートルくらいズラッと両端にお店が並びます
市場が途切れたら折り返して、同じところを通ってここまで戻ってくることになります。
日本人が多い市場、スリに注意
他の市場と違う木タラの特徴と言うと、普段は駐車場なので足元もキレイで衛生的で臭わないという事と、他のタイ人OLが集う市場に比べて家庭用品が多い事、服のデザインや雑貨も奥さまやファミリー向け。
そして1番の特徴はどこの市場よりも圧倒的に日本人のお客さんが多いという、タイの中でもひときわ変わった市場なんです。
そのため、いろんな面において日本人向け。高い値段でふっかけられたりすることも、慣れていない値段交渉もほとんどする必要なく値札で値段が分かるので、安心ですね。
「木タラ」のお店の人達は日本人のお客さんに慣れてるから他の市場に比べたら英語、日本語が通じる率が高いのもポイント。
ですが、そのためそんな日本人を狙った犯罪も。
こんな看板が入り口にありました。これはタイ国内どこでも言える事ですが、人の集まるところでは注意が必要です
生鮮食品が小分けで便利で安い
入ってすぐに「野菜と果物」ゾーンです。
普通のタイのローカル市場では山盛りに盛られた野菜から買いたい量を言って量り売り。
業者の人も多くて家庭用に少しずつ分けてもらうの、なかなか大変だったりします。
ここでは家庭で使いやすいように最初からビニールに小分けにされて売っています。
そしてスーパーで買うより、2~3割くらい安いので奥さまには人気です。
家庭用から骨董品までバラエティーにとんだお店がずらっと
ところで、こんな骨董品ここで買う人居るんでしょうか?
次に「雑貨」ゾーンへ。
テントでばっちり日陰になってるので、日焼けの心配もないし突然の雨でも安心ですね。
バラエティーにとんだいろんなショップはまるで縁日や夜店感覚で、歩いていて飽きさせません。
食器類や100円ショップで売ってそうな雑貨、化粧品、子供服やバック、文房具、髪飾り、
おもちゃなどファミリー向けのお店が多く出店。
タイの惣菜屋台を買い食い。食べ歩きもタイスタイルで!
テントで日陰でもやっぱりここはタイ。暑い……。それくらい歩いた頃からポツポツと出始める飲み物やデザート屋台「食料品、惣菜ゾーン」。
見たこともないようなちょっとカラフルすぎるタイのデザートは大体が甘いですが
他の屋台に比べるといくらか衛生的なので、この機会にチャレンジしてみるのもいいかも。
から揚げや、焼き鳥。つみれの揚げたものなどは見た目、日本のと変わらないですが、つけるタレが辛いことがあるので注意です。
それにしてもすれ違うのは、日本人の奥さまばかり。本当に奥さまには大人気ですね。
最近タイでは当たり前になってきた日本食ですが……、でも炎天下にこれは危険ですよね。あまりにも安い値段設定に余計ビビリます。
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タイの市場の風景に溶け込んだ、たこ焼き屋台。なんか不思議な感じですね。
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ここのドーナッツは奥さま&子供に人気。揚がったとたんすぐに売れていっちゃいます。1袋20バーツ。
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大体いつも市場が途切れる1番奥で行列を作っている、木タラ名物「揚げワンタン」サクサクで日本人にもタイ人にも人気です。
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シーナカリン大学の学生食堂も覗いてみよう
さて、今来た道を戻り、最後のお楽しみシーナカリン大学の学食に潜入です!
といっても誰でも自由に入れるので、ぜひ木タラついでに覗いてみてください。
入り口まで戻ったら、右に曲がりすぐ右の建物です。
吹き抜けの建物の両端に並んだお店は屋台と変わらない感じ。
タイの大学生の学食はこんな感じなんですね。
ここでナビが見つけました!
タイの大学生にも人気(?)な和食の店。その名も「SIAM JAPANESE」
トンカツ・から揚げ風なものも見えますが……、学生料金で安いですね。
実際行ってみると衛生的で気軽にタイの屋台の体験ができる庶民的な値段の普通の一般に開放された市場。しかしそれは週1日のみ、木曜日限定、午前中限定という制限つき。
しかも出るお店は隔週で変わるという「限定」だらけの市場、日本人の好奇心のツボをついてます。
「いつの日からかタイ在住の奥さま達の秘密の社交場の存在を隠し保護するために“モクタラ”と暗号で呼びあうようになった。」な~んて……、想像を膨らませるとなんだか興味をそそりますよね。
旅行者の方も、タイミングが合えば是非訪れてみてくださいね。
以上ナビがお伝えしました。