レストラン選びに困ったときの中華頼み、満腹派も腹八分目派も大満足!1皿15バーツの本格飲茶!
サワッディカー!バンコクナビです。
外国で食事をする時、慣れない土地でのレストラン選びは一苦労します。地元料理を食べてみたいけどどういうのか良く分からないし、かといって高級料理店に入るのはやっぱりためらう・・・等々、食事前のレストラン選びだけでかなりの時間を割いてしまうなんて事もしばしば。そこで「困った時の中華料理頼み!」、日本人が慣れ親しんだ中華料理はいかがでしょうか?しかもメインは飲茶とくれば、お腹いっぱい食べてもよし、小腹を満たす程度にして次なる料理に備えてもよし。
今回ナビは、1皿15バーツというリーズナブルさと食べやすさで老若男女、どの世代の方にも満足してもらえる飲茶のお店「カントンハウス」を紹介します。
★ ガラス張りの大食堂
ではお店に入るとしましょう。大通りに面した側にはこれでもか、というくらい点心のポスターが並んであり、飲茶のお店であることは一目瞭然です。店内は、ガラス張りで外の光が差し込むすっきりとしたとても明るい雰囲気。中華料理店にありがちなちょっと薄暗い、ゴチャゴチャとした雰囲気ではありません。このサッパリ感、飲茶の味も期待できそうです。
200人は座れるという店内、テーブル間は余裕を持ったスペースを確保しているので窮屈に感じることもありません。
この「カントンハウス」、以前は「バンコクキッチン」という名前でしたが、この名前だとどうしてもタイ料理レストランと思ってやってくるお客さんが殆ど。しかし実際は点心が売りの中華料理店…、なので思い切って名前を変えたのだそうです。
★ VIPルーム
「カントンハウス」にはメインホール以外に敷地内にもう一棟あり、そこはVIPルームとして使用されています。メインホールのガラス張りのカジュアルなスタイルとは違い一軒屋風のクラシカルな建物で格式の有る重厚な雰囲気が漂っています。こちらのVIPルーム、1階は70席の一部屋。
2階は10席・15席・30席の3部屋に分かれていて、それぞれの部屋には『シーロム』『スクンビット』とバンコク目抜き通りの名前がついています。パーティや宴会にぜひ使いたいですね。メニューに載っている一品料理や点心はもちろん、予算によってのコース料理を作ってもらえます。VIPルームは要予約、VIPルームは1テーブルあたり500バーツのテーブルチャージがかかりますが、合計3000バーツ以上の料理の注文をするとチャージ無しで利用する事が出来ます。
◎ 写真つきメニュー
では早速注文に取り掛かるとしましょう。メニューは全品写真つきで一目でどういったものなのかが分かるのがありがたいです。写真無しだと、英語と漢字の組み合わせを見て頭の中で必死に想像しながら注文するのですが、実際に出された料理が思っていたものと違うというのはよくある事。「これじゃなかったのだけどな~!」と心の中で叫びながら仕方なく何も言えずに食べていますが、写真があると簡単に注文が出来るのが嬉しいです。タイ語が出来なくてもメニューの写真を指で差せば良いし番号も振ってあるので分かりやすいです。それに「時価」という料理は無く全品値段がきちんと明記されているので、安心して注文出来ます。
◎ 一皿全品15バーツの点心
中華料理の一品料理は普通小皿でも2~3人前なので少人数で食べに行くとたくさんの種類は注文出来なかったりします。ですが点心となると一度に何皿も注文出来るので、たくさんの味を楽しめますね。
点心というと注文出来る時間帯が決まっていたりするお店が多いのですが、こちらのお店では11時の開店から夜10時の閉店まで。毎日いつでも注文する事が出来ます。そしてなによりうれしいことに、「カントンハウス」の全40種類の点心はどれを頼んでも一皿15バーツ!のリーズナブルさ。
それではがんがん注文しましょう。点心を選ぶ時って「どれにしようかなぁ~♪」と心がウキウキしますね。これも点心料理の楽しみの一つです。
●エビ蒸し餃子〔Ha-kao Shrimp Dumplings〕
トップバッターはエビ蒸し餃子、点心といったらこの一品でしょう。ナビは点心を食べる時は100パーセントの確立でこのエビ蒸し餃子を注文します。皮のモチモチとエビのプリプリ感がたまりません。蒸し過ぎで皮がカサカサ、という事もなくしっとりと柔らかく蒸し上がっていました。
●エビシュウマイ
〔Shrimp Dumplings〕
こちらも定番の海老シュウマイ。全てすり潰さずに少しエビの食感を残しているので、エビの本来の美味しさを味わえます。
●魚のすり身醤油蒸し
〔Steamed Fish in Soya Souce〕
醤油と魚って相性抜群ですね。醤油だからといって味付けは塩辛く有りませんでした。香味野菜が魚の臭みを消してくれています。
●ブロッコリーとエビすり身の蒸し物〔Shrimp Dumplings with Broccoli〕
エビのピンクとブロッコリーの緑が目にもキレイな一品。ブロッコリーがとても柔らかく、独特の渋みも感じられません。
●カニ足のエビすり身包み〔Steamed Crab’s leg〕
渡りガニとエビ、さらに卵を絡めて炒めたカレーソース掛けという何ともゴージャスな一品。濃厚なソースがアッサリ味のカニ肉にとてもマッチ。
●揚げタロイモ〔Deep fried Mashed Taro Pies〕
揚げタロイモです。ナビが今回一番気に入ったメニューです。タロイモだと中途半端な火の通りだとゴリッと硬かったりするので恐る恐る口に運んでみました。感想は・・・オイシイ!の一言です。タロイモは豚ミンチと共に丁寧に裏ごしされているのでとろける舌触り。さくさくと軽い繊細な衣なので口の中で刺さって痛い目に遭う事も有りません。梅ソースつけダレが味をより一層引き立ててくれています。
●カスタードクリーム饅頭〔Steamed Sweet Cream Buns〕
カスタードクリームまんです。一口サイズなのでパクリと頂きました。中のクリームは甘さが後に残らないさっぱり味なのでデザートと言うよりはおかずの一品です。一皿3つも入っているのでお得感がかなり有り。
◎ その他一品料理
点心以外にももちろん一品料理も用意されています。一品料理は全部で65種類。各料理に3,4種類の値段が書かれていますが、これはサイズの差。小・中・大皿があり、小だと2~3人前、中は5~6人前、そして大は10~12人前となっています。焼き飯やソバはさらに1人前サイズも用意されています。
お店の方に「一品料理の中でどれが美味しいのでしょうか?」と聞いたところ「全部美味しいですよ」と返答されました。確かにそうですね、ナビの質問の仕方が悪かったです・・・失礼しました~。では改めて「1・2を争う人気メニューを教えて下さい」と聞き、その料理を持って来てもらいました。
●エビフライとフルーツのマヨネーズ和え〔Sauteed Crystal Prawn with Fresh Fruits〕
エビフライとフルーツのマヨネーズ和え、果物がデザート以外に変身した一品です。マヨネーズがエビフライの油っぽさを中和しています。フルーツのシャリシャリ・エビのプリプリ、と一度に二つの食感が楽しめます。エビ一匹の大きさが一口では食べられない程のサイズなので思ったよりもボリュームのある料理でした。
●アヒルの蒸し焼き〔Grilled Duck(Hongkong Style〕
アヒルと聞くとクセがありそうで硬いのかも?と想像していましたが、中までしっかり火が通っていており肉は柔らかくパサパサしていません。とてもジューシーで肉汁がジュワーっと溢れ出てきます。皮の照り具合がいかにも美味しい、というのを感じさせてくれます。あんかけソースの味が甘すぎず辛すぎず、それでいてコクのあるしっかりとした味付けなので、繊細な味覚を持つ日本人の舌にすんなりとやさしく馴染みます。
いかがでしたか?はじめは値段を聞いて「エーッ!たったの15バーツ?だったら中味は大した事無いよね・・・」なんて事を失礼なことを思ってしまったナビ。ですが実際出された点心を食べてみたところ「これで15バーツ?手も込んでいるし美味しいし超お徳!」と素直に感動しました。
食いしん坊なナビはたくさんの種類の味わいたい、しかも安価で、となんともわがままなお客ですが「カントンハウス」はそんなナビのわがままハードルを全て軽々と越えてくれました。満腹派も腹八分目派も、ぜひ訪れてみて下さいね。以上バンコクナビがお伝えしました。
【BTS】
「パヤタイ」駅の1番出口の階段を降りてもう一方に有る登り専用のエスカレーターの方へ進み、そのまま道なりに200m程進んだ所にお店が有ります。青い看板が目印です。