金より輝く銀もある!22年の伝統を楯に、銀行密集地シーロムでいぶし銀の貫禄を誇る、広東中華の殿堂へようこそ!【Surawong通り沿いのTawanaホテル横に移転しました】
銀行過密地帯で生き抜く『銀宮樓』
サワッディーカー!バンコクナビです。時々、無性に中華料理が食べたくなることってありませんか?ナビは今まさにその状態。特に、北京ダックなどの広東中華が好きなナビ。ナマハゲよろしく、「美味い広東中華はねぇか~!」と、鎌の代わりにお箸を振りかざしてバンコク中を探し回って、やっと見つけました!
その名は『シルバーパレス』、創業22年以来、数々の賞に輝いた経歴を持つ、由緒正しき老舗の中華料理店です。中に入ってすぐ目に飛び込んでくるのは、その広々とした店内。同じビルの1階と7階がお店になっていて、1階には200名、7階には250名から300名まで座ることができます。パーティーの予約の際には、カラオケセット(要追加料金)もリクエスト可能です。
ここのお勧めは、シーフード・北京ダック・ふかひれの3品で、特に北京ダックは、オーナーのクリット氏が「これを食べずして、シルバーパレスの味を知ったと言うべからず☆」と豪語するほど。この3つ、どれも日本人が大好きなメニューですよね。お昼どきは、日本人のお客さんでテーブルが半分以上埋まってしまうというのも頷けます。
ところで、中華といえば‘金’ですが、ここの名前は『‘銀’宮樓』。なんで『‘金’宮樓』じゃないんだろう?という素朴な疑問を抱いたナビ。その旨、クリット氏に伺ったところ、「シーロム地区といえば、タイ中の銀行の本店が連なる一帯。そこに店を構えるにあたって、同じ“銀”で勝負したかったんだよ。あーっはっは!」と、本気とも冗談ともつかない答えを頂きました。うーん、座布団1枚!?
くるくるテーブルでわくわく
では、いよいよお待ちかね!シルバーパレスのメニューをご紹介します。
この、中華料理ならではの、くるくる回るテーブルに着くと、無条件にわくわくしてしまうのは、ナビだけではないはず。それにしても、このテーブルを考案した人は本当に偉い!ある日の食卓で、遠くに置かれた好物(ギョーザか何か?)にお箸が届かず余程悔しい思いをしたことが、発想の糧になったんでしょうか。中国人の、食に対する飽くなき情熱が垣間見えるというもの。
見てみて!箸(とスプーン)置きが、ドラゴンの形になってるのが可愛い!
◎ 点心のパレード
まずは、ずらりと並んだかわいい点心たち。もう、どれから食べて良いのやら、目移りしまくりで、テーブルは回ってないのに、ナビの目はくるくる回りっぱなし。それでは、点心オンパレードのはじまりー!(点心:各45~70バーツ)
まずは揚げた大根もち。干しエビ、中華ハム、椎茸や人参の入ったシンプルな大根もちがサクサクの衣をまとうことによって、味と食感が一段とグレードアップ。タレなしで、美味しく頂けます。
このラグビーボールの中身は、エビやニラのとろとろとしたあん。皮がとてももちもちしていて、甘めに味付けされた中身を、しっかりまとめあげています。
これ、ナビは初めて食べました。鶏肉のカレーペーストをつぶしたタロイモで包み、さらにタロイモを細かく刻んだ衣で包んで揚げています。香ばしいカレーの風味とタロイモのまったりした舌触りがこんなに合うなんて!さらに、繊細な衣が自己主張しない程度に歯ざわりに変化を与えてくれていて、驚きの美味しさ☆ すっかりこれが気に入ったナビ。みんなが見ていない隙をみて、3個のうち2個を平らげました。
甘くてやわらかいチャーシューが入ったバイ。チャーシューのジューシーさもさることながら、パイ皮の、香ばしくさくさくしてることといったら!
豚シュウマイ。豚の旨みは、やはり他にはない存在感がありますよね。それにカニみそのコクをトッピングされた日には…、参りました!と言うしかありません。ニラシュウマイも、噛むほどにぎゅっと味が染み出してくる逸品。
エビシュウマイと、かにカマとエビ蒸しの白菜包み。どちらもエビを使っていますが、粗くつぶしたシュウマイの方はぷりぷり、つなぎを加えて練った白菜包みの方はふわふわとしていて、調理法によるエビの食感の違いを楽しむことができます。それにしても…かにカマ。タイでは何故か、かにカマが本物のカニと同じ扱いを受けています。
最後にスイーツを2種。ナツメの実で作ったあんが入ったパイと、ご存知カスタードタルトです。ナツメパイは、小豆のあんこにシナモンを混ぜたような、ちょっとクセのある味。一方カスタードタルトは、甘さ控えめでその分たまごの優しい風味が生きている、素直な味でした。
◎ 宝探しフカヒレスープ
わーい、フカヒレだー!えっとー、目を凝らせば…あるある!きらきらと光るフカヒレをより分けて食べるその行為はまさに、宝探し。こっくりとした中華スープの海で泳ぐフカヒレたちを集めて、パクリと口に入れると、これこれ!このこりこりとした食感がたまらないんですよねー。器を下から温められるようになっているので、最後まで温かく頂けます。フカヒレスープ1人前350バーツ。
◎ えび紅白2色
エビのクリーム煮と、エビのチリソースを注文したら、2種類を1つのお皿に盛ってくれました。見た目も紅白でメデタイ!さて、ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な、まずは、クリーム煮!
よくあるエビのマヨネーズ炒めは、こってりしすぎのものが多いですが、この、コクがあるのにしつこくないクリームソースは絶品、思わず、衣よもっとタレを吸ってくれ!と言いたくなります。一方のチリソースも、酸味と甘みのバランスが絶妙。とがった辛味も全くなく、後味は旨みだけが残ります。
この2色のエビたちに、もう余計な言葉は要らないはず。これが漫画なら、ナビがエビを食べている横には『ぷりぷりっっつ!』という擬音語がでかでかと入ることでしょう。値段は各550バーツです(写真の組み合わせは通常メニューにありません)。
◎ えびやきそば
細めの麺に、エビの旨みが絡みます。細切りの竹の子のシャッキリ感が、いいアクセントになっていて、最後まで飽きることなく食べられます。1皿150バーツ。
◎ 北京ダックで、『あひるの歌』輪唱
さて、いよいよ今餐の主役、北京ダックの登場です、拍手でお迎えしましょう、ぱちぱち。
何でも、一般に名が知れた店でも北京ダックにアヒルではなく、安価なガチョウを使っていたりすることがあるのだそうで、今回は証拠として特別に首を付けたまま出して頂きました。アヒルの皮は他のものより格段にきめが細かく、やはり北京ダックには最適なのだとか。見てください!この照り!このツヤ!これで1匹650バーツは、本当に値打ちがあります。(650バーツ=約2000円、2006年04月現在)
ところでアヒルさん、何でばっちりカメラ目線なの?ナビちょっと恐いよ~!
チャイナ服の店員さんが、おもむろにダックにナイフを入れて、皮を切り分けてくれます。その、確実に余計な肉をこそげ落としていく手さばきに惚れ惚れ。そして、そうして現れた皮の美しいこと!ナビはもう、ダックの皮の輝きの照り返しで、くらくらしてきました。早く食べたいよー!残りの肉は、1匹あたりプラス100バーツで、『ひき肉レタス包み』『もやし炒め』『焼き飯』『アスパラ黒胡椒炒め』の中から1品選んで調理してくれるそう。
ビニールの手袋の上から、さらに布の手袋をつけてサーブしてくれるのは、高級感があって◎
小麦粉を練って作ったもっちりとした皮に、ぱりぱりのアヒルの皮と、野菜を並べ、甘みそを乗せて、くるくる巻いて、さぁ!一口!
…う~ん!!アヒルの皮本来の、香ばしく、かつまったりとした甘さと、深みのあるみそダレの甘さが、口の中で2重に共鳴しあって、そのめくるめく感じはまるで、『かえるの歌』ならぬ『あひるの歌』を、エンドレスで輪唱しているかのよう。一歩間違えれば脂っこさが勝ってしまうところを、野菜の歯ごたえと香りが、絶妙に歯止めを掛けてくれています。
唐揚げや焼き鳥など、普段の鶏料理の皮は絶対食べないナビですが、北京ダックは別!別別!皮を巻く手が止まらな~い!
お得なブッフェ
シルバーパレスでは、より多くの人に自慢の味を知ってもらおうと、日祝をのぞく毎日、飲茶ブッフェのプロモーションを実施中です。ランチは、1名425バーツ(税サ込み)で、点心食べ放題、さらにドリンク・四川スープ・焼き飯・シーフード料理1品・野菜料理1品、がつきます。夜は何と648バーツ(税サ込み)で飲茶食べ放題に、プラス北京ダックをはじめ、シーフードや野菜のメニューも食べ放題、それにフカヒレスープもつくだなんて、ナビは耳を疑って、「本当ですか!?」と、何度も訊き返してしまいました。ただしランチブッフェ、ディナーブッフェとも4名以上で、要予約なのでご注意を。
※本文記載のメニューや料金は、変更する可能性があります。
メニューの詳細等、質問があれば、社長夫人であり、かつシルバーパレスの相談役でもあるMSイサリーまでお気軽にお尋ねください、とのことでした。
飲茶や北京ダックをたらふく食べて、幸せにふくれたお腹をさすりながら、シルバーパレスを後にしたナビでしたが、3日もたたないうちにまた、友達を引き連れてランチブッフェに舞い戻ってくるのは確実!です。