新鮮な野菜やハーブをいっぱい使った、ヘルシーで美味しい料理をお腹いっぱい食べたい! ベトナム料理の名店をリポート。
★ 野菜が足りない!? Le Dalatへ急げ!
野菜不足にストレスを感じるここ最近・・・。タイ料理は炒め物が多いし、サラダでも肉・魚介入り・はたまた濃い味付けに不満を感じることもしばしば。もっと、優しい味付けで、体によさそうで、野菜がたっぷり食べたい!と思っていた私でしたが、とってもいいレストランを見つけました!場所はスクンビットSoi23。その場所だけでも「なぬ!? おいしそう!」って思った人は、かなりバンコク通。 そう、MRT Sukhumvit周辺は、おいしいお店が多いと評判のエリア。中には結構お高いお店もあるらしいのですが、今日ご紹介するお店はボリュームもあって、リーズナブルなので、ご安心を!
★ 草花の息吹がまぶしい庭園は、まるで避暑地!
Soi23に入って300mくらい歩くと、右手に郵便局が見えてきます。そこからほんの少し歩くと、ふと現れる白い木作りの、開かれたドア。その入り口が、「Le Dalat Indochine」です。中へ進む私たちを迎えるのは、ブーゲンビリア、椰子、月桃がとりどりに咲き乱れる広~い庭園。その奥にひっそりと佇む洋風の素敵な建物がレストラン。「避暑地」を思わせるような、優雅で涼しげな演出です。2階もあり、席数は70席と充分な広さ。こじんまりとして見えた外観ですが、150名までのパーティーを受け付ける、という実力派です!
★ フランスと中国の影響を受けた、ベトナムのお屋敷。
玄関のドアを開けて迎えてもらうと、古い友人を訪れたような気分にさせてくれる温かい雰囲気。白い窓枠から入る木漏れ日と、部屋の各所を飾る枝花や豪華な生け花が、庭園の涼しげな雰囲気そのまま、店内にも運びこんでいます。絨毯や置物の陶器などは家の雰囲気にマッチした、何十年も大切に使われてきたようなかわいらしいアンティーク。壁に飾ってある白黒の写真や賞状が、大切にされてきたことを物語るかのよう。
★ 細胞が喜ぶ、野菜たっぷり、緑のお皿
運ばれて来たお料理は、どれも濃い緑にふちどられたお皿に乗っています。この写真のサラダは小高く盛り付けられていて、まるで小さな森! 紫蘇、どくだみ、ミント、バジル・・・。サラダの付け合せにハーブ、魚の付け合せにライスペーパーとサラダ。体の細胞がワクワクしてきます。
■ MY THO CARP 590B
こんなに大きな魚の、まるごと唐揚げ。竹串に持ち上げられて、グリーンのベッドに包まれてテーブルにやってきた後、食べやすいようにスタッフがサービスしてくれます。皮はバリバリと食べ応えのあるフライ、なのに中はふんわりとした厚い白身のお肉。 セットのお皿には生春巻きの皮、若いバナナ、きゅうり、レタス、それてハーブ。たっぷりの野菜を一緒にくるんで手づかみでがぶり!
付け合せのソースはちょっと酸味の効いたタマリンドソースか、ニンニクとチリをエビのペーストで和えたベトナムのソースでいただきます。エビのペーストは「味噌」に近い、優し~い味。タマリンドのソースもマイルドな味なので、タイ料理の辛さや刺激が苦手な人でも大丈夫!
■ BAN BEO 250B
さすが米粉を使う達人、ベトナム人です。これはお米が原料のプディング、といったかんじ。こちらには甘酸っぱいたれがついています。くにゅっとした米粉特有の食感と、身の引き締まったエビ。それからもう一つ、何か・・・。口の中でぽろぽろとこぼれる、何かのマッシュ。栗か銀杏かと思ったのですが、(よく考えればありえない?)正解は大豆のマッシュでした! 「生春巻き」でお馴染みのコンビに、新鮮なアクセントを与えています。
■ HUE FLUTE 55B
ゴールデンブラウンのおいしいフルート・・・中には、堂々たる蟹のお肉が、端から端まで惜しみなく詰まっています。この春巻きも、野菜でぐるぐる巻きにしてからかぶりつくのがDalat風! 何のハーブと一緒に巻くかで味が変わってきます。私は紫蘇の葉と蟹の組み合わせがすごく気に入りました♪ 揚げ物でもこんなにさっぱり食べられるなんてすごい! このソースはベトナム料理の代表的な「ヌクマム」です。
■ VERDURE 70B
この料理名の意味は、フランス語でずばり「緑」。小さい森、と前述したのも誇張ではないようです。レタス・とりどりのハーブの真ん中にきゅうりとヤングコーン、ニンニクのピクルスなどが盛りつけられています。野菜で野菜を巻いて、タマリンドのソースを乗せて食べるだけでも贅沢な一品になってしまうから不思議
一つ一つの素材が個性的な味だから、いくら食べても食べ飽きることを知りません。ちなみに日本人のお客さんも多く、全体の20%くらいは日本人だとか。日本人に一番人気なのは、MY THO CARPだそうです。みんな、こんな良い場所を知っていたなんて、悔しいぃ!
■ ドラゴン レディー 150B
おおきなドラゴンフルーツをズバッと半分に切り、真ん中をすこしだけくりぬいた器の中に、香り豊かなラムレーズンのアイスクリームが入っています。その上にはまた、半円に形とられたドラゴンフルーツをトッピング。クセのないドラゴンフルーツが、しっかりしたラムレーズンアイスによく合う、嬉しいデザートです。
★ 使っていたのはなんと、自家製ハーブ!
料理に使っている特別なハーブは、どこで仕入れるのですか? と質問すると連れて行ってくれたのが、お店の外。そう、このハーブは庭で栽培されているものだったんです! 庭を歩いていると、まだ日差しのきついお昼なのに風が涼しくて、いい気持ち。本当に避暑地に来たような、爽やかな気分にさせてくれます。
★ メニューの一例をご紹介
その素材の確実さとこのクオリティの高さ、そしてボリューム、ナビはかなりお得だと思ったのですがどうですか?。
あまり日本になじみ深くないベトナム料理、有名なゴイクンやフォー以外にも、メニューはたくさんあるんです。メニューを読んでも何やらさっぱり・・・っていう方のために、嬉しいこの写真メニュー! 真実を写す生写真は、イメージが掴みやすいからメニュー選びの力強い助っ人になってくれるはず。
★ こんなに立派なBARスペースもアリ
こちらはカクテル・コーヒーバー。数種のカクテル、ボトルワインがお行儀良くならんでいます。こちらのテーブルは、くつろげる大きなソファー。食事の後に部屋を変えてドリンクを、なんて友人宅に招かれたような最高の贅沢ですね!ただし、こちらは席数が少ないので予約をしたほうがベターです。
毎年のように「Bangkok Best Restaurants Vietmanamese Category」で賞を取っているこのお店ができてから、今年で19年目です。2005年の受賞を告げるプレートや、ベストデコレーション、という盛り付けの素晴らしさを競うコンテストでの優勝トロフィーもありました。ここの場所に移転したのは7年前から、というお話でしたが、そうはとても思えないほどに細部まで心遣いがされていて、本当に気持ちの良いお店です。家族みたいなスタッフが待っている、喧騒を忘れられる一軒家のレストランへ、体の中からリラックスしに行きませんか!