観光客の最も行き易い立地のセントラルワールドにオープンしたモダンシーフード お子様にも喜ばれる少し甘めの味付けが特徴
サワディカップ バンコクナビです。タイ・バンコクを訪れる観光客の方の殆どが必ず一度は来店されるであろう大型のショッピングモール『セントラルワールド』。BTSのサイアム駅或いはチッドロム駅から徒歩数分の距離にあり、日本から出店している伊勢丹デパートとも直結しているため、その便利さとお店の多さはバンコク随一。当然皆さんのお腹を満たすレストランも多数入っていますが1972年にパタヤの先の海辺の街「ラヨーン」で開業した生粋のシーフード料理店「レムジャロンシーフード」が3階にオープンしました。レムジャロンシーフードの特徴はラヨーン風の独特の味付け。一般にタイのシーフード料理は素材の新鮮さと「ナムチム」と呼ばれるタレの味付けが料理法のメインとなりますが、レムジャロンがシーフードに欠かせない海辺の街ラヨーンで成功を収めた理由の一つが素材毎の調理法と味付けの豊かさ。ではどこがどう違うのか、しっかり見て行きましょう。
一番簡単な行き方
セントラルワールドを訪れた事がある方ならご存知の通り、とても広い上通路が少々複雑で、方向感覚を失い迷子になってしまうこともあるような店舗設計、そこで迷わずお店に辿り付ける一番簡単な方法をお教えします。まずセントラルワールドに着いた後、伊勢丹デパート店内に入って下さい。そして3階へ上がりそこからセントラルワールドへ向かいます。すると正面に吹き抜けが見えますので、この吹き抜けの左側通路を真直ぐ進むと約100メートル先にレムジャロンシーフードはあります。
由緒あるお店
シーフード料理店というと、エビやカニを食べる際に出る殻や魚の骨などで、あまりキレイな店内ではないイメージを持たれる方もいらっしゃるでしょう。ところがこのお店、タイの皇室もご来店頂いたほどの由緒あるお店、デザインも含めモダンなイメージのお店で、「レストラン」と呼ぶに相応しい店構えとなっています。また店頭にはメニューも置いてありますので、メニュー、お値段共に確認してからの入店も可能、取材時はジャンボミートクラブのプロモーションを行っていました。
さて店内は
では早速お店へ入ってみましょう。壁際はソファーになっており、四角いテーブルが整然と並んでいます。広い店内は200名以上収容可能、お店の奥はセントラルワールドのガラス張りの部分に繋がっていますので明るいテラス席のような場所もあります。ゆったり座りたい人はソファーのある席、明るい雰囲気で食事を摂りたい方は外の席、色々チョイスが可能です。
テーブルは4人掛け
座る場所は前述の通り、色々なチョイスがあるのですが、テーブルに関しては基本4人掛けの四角いものとなっています。勿論移動可能なテーブルですので、大勢で食事をされる場合もセッティング可能、ご希望の場所と人数を店員にお申し付け下さい。店員がセットアップに入ります。お子様用の椅子もありますので、みんなで楽しく食事をしましょう。
Fried Shrimps Cake 160バーツ
それではお料理をご紹介していきたいと思います。レムジャロンシーフードのメニューはタイ語、英語、日本語と3つの言語による表記がありますが、残念ながら日本語表記は「変な日本語」となっていますので英語名でご紹介することにします。トップバッターはFried Shrimps Cake、いわゆるエビのすり身のコロッケですが、すり身と言ってもエビの肉をある程度大きく残すことにより、モチモチ・ぷりぷりしたエビ独特の食感が充分残っています。外側は揚げ物と思えないくらいあっさり軽く仕上がっていて、何個でも食べられそうな気がします。何も付けなくてもエビ本来の味わいだけで充分美味しく頂けますがお好みにより甘いタマリンドソースを付けて頂くのも良いでしょう。
Fried Prawns with Curry Sauce 230バーツ
大きめのエビがゴロゴロ入ったタイ風カレー味のエビ料理です。他のお料理全般にも言えることですがレムジャロンシーフードの料理は火加減が絶妙で、決して火を通しすぎずかといって「生」ではない、丁度火が入った瞬間に調理を終えているため、プリプリした食感が残っている上噛むほどに素材本来の味が染み出して来る、そんな仕上がりになっているのが特徴です。ガブッとエビに噛み付いた後、ややピリッとした辛さとエビの身本来の甘味が口の中で混じり合い、ビールと一緒にお腹へ流し込む、最高ですよね。
Baked Scallop with Butter Sauce 185バーツ
日本語に翻訳すると「焼きホタテのバターソース」となりますが、試食の結果はホタテのオイスターソース ガーリック&バター風味というのが正しい表現になると思います。やはり絶妙の火加減でホタテの食感を残し、パンチの効いたガーリックとバターの風味がオイスターソースをベースとした甘めのタレに封じこめられている、そんなお料理です。柔らかいホタテは一口でパクっといけ、大人からお子様まで誰でも美味しく頂ける味になっています。白いご飯と一緒に食べても良いかもしれません。
Prawn with Glass Noodle and Chinese Herbs 260バーツ
タイ語で「クン オプ ウンセン」というタイシーフードを代表するお料理です。水分を吸収しやすい春雨を使用するため、お店によっては大量の脂が鍋の底に敷かれていることもありますが、こちらのお店はとてもあっさりした春雨に仕上がっていて、脂っこさは全くありません。隠し味に生姜とレモングラスが使われていてヘルシーな春雨を沢山頂ける料理になっています。
Deep Fried Squid Marinated with Hot Sweet Fish Sauce 150バーツ
簡単に言うとナムプラー味イカフライになります。タイのイカは温かめの海水にいるため、体内に蓄えた脂肪が少ないので火を通すときゅっと縮まってしまうの
が普通ですが、素材が良いのかと調理方法が良いのか分かりませんが、表面はカリカリ、中のイカはしこしこ、噛むとナムプラーの塩っ辛さと甘味が出てくる
フライになっています。お店曰く「他店には無い、当店だけのオリジナル料理」とのことで、確かにナビも過去に食べたことのない味付けでした。
Fried Glass Noodle with Egg and Shrimps 140バーツ
沢山の野菜と卵を和えた春雨のヤキソバです。ヤキソバというよりビーフンの味付けに近く大ぶりに切られた野菜類はシャッキリ感を残したまま、火は充分通っており、また卵の風味が料理全体に行き渡っていて、とても食べやすくヘルシーなお料理です。最後に何か「シメ」に食べてお腹を完成させたい人に是非食べて欲しい逸品と言えるでしょう。
いかがでしたかレムジャロンシーフード。このお店のお料理全体に言える特徴は、やや甘めの味付けが多く、お酒を飲みながらというよりはお食事をメインという方に向いていると思います。また全ての素材に対する「火の通し方」が秀逸しており、どのお料理も素材の旨みを引き出す最高のポイントで調理を終えているという感じがしました。エビ、貝、野菜と「絶妙の塩梅」と言える火加減、是非一度皆さんにも召し上がって頂きたいと思います。そして料金に関しては大半のお料理が200バーツ前後、現在の為替相場で言えば日本円500円前後で食べられるお手頃料金というのも嬉しいところです。場所柄ディナーのみならず、ランチでも充分お楽しみ頂けるのではないでしょうか。以上バンコクナビでした。