テウェートに“タイ料理&イタリアンの屋台”あり。ホテルのシェフなどを長年務めたチョムさんがやっています。
サワディーカー バンコクナビです。
今日ご紹介する異色の屋台「ラーン・クック・チョム」はまさにテウェート船着き場に居を構えて(?)おり、タイ料理&イタリアンを手頃価格でいただくことができます。チョムさんは元ホテルのシェフ。長年の勤務を終えた後、手軽においしい料理を提供したいと屋台を考えつきました。オープン以来連日にぎわっているようです。
場所はテウェート船着場
ラーン・クック・チョムへ行くにはテウェート船着場を目指します。チャオプラヤー・エクスプレスボートのテウェート船着場です。バスで行く場合はサムセン通りのタラート・テウェート(テウェート市場)を通るバスを利用し、そこで降ります。サムセン通りからクルンカセーム通りに入ります。そのつきあたりが船着場です。屋台が奥まった所に見えます。
降りたらこの屋根のある所を抜けていくのですが、ここでチャオプラヤーに泳ぐ魚の餌のパンなどを売っています。タンブン用の魚もあります。腰をおろしてお茶やお酒で一休みできる店が出来ていたりと、以前と比べてこざっぱりとしてきたような気がします。そこを出た所はクルンカセーム通り。そのまままっすぐ行くとサムセン通りに出ます。
左側、少々奥まった所に屋台の看板が見えます。あれでしょうか。近づいてみます。ラーン・クック・チョムです、ここで間違いなかったようです。本当に屋台ですね。屋根がちょっとあるようです。
テーブルもあります
午後2時近くの訪問でしたがまだまだ席はうまっています。全部で30人ほどが座れるように見受けられました。ひとつテーブルがあきましてそこに案内されました。そこにすわり、チャオプラヤー川の方を向いて写真をパチリ。一段高くなり、より川に近い所にもテーブルが出ています。みなさんやはり手頃なお値段のタイ料理ならびにイタリアンを楽しんでいらっしゃるのでしょう。チョムさんは席を回ってお客さんとお話をしたり、フライパンをかき混ぜたりと活躍中。
料理は白いお皿に
ラーン・クック・チョムは屋台です。その店構えしかり、値段もそれに近く。しかしひとつ違う点がありました。それはお皿です。タイでは屋台は言うに及ばず、簡単なレストランでもプラスチック皿というのはよくあること。ところがラーン・クック・チョムではプラスチック皿は使われていません。盛り付けの美しさは、なるほどプラスチック皿では発揮されにくい…。ここは譲れないポイントなのでしょう。はずせないサービスポイントといいますか。
頼んだお料理は、揚げエビのガーリック和え。注文した後にこれはタイ料理だったと思い、もう一品スズキのソテーを注文。さてお味は…エビが、揚げたとはいえ中はコリっとヤムの生エビのような感じでおいしくいただきました。スズキのソテーもおいしく安心できる味。この2品と水とで115B。分厚い切り身とはまいりませんが楽しくいただきました。
料理は50Bや60Bの物が多く、メニューは英語とタイ語で書かれています。紙に注文を書いて店の人に渡します。店の人は片言の日本語を話します。「サカナ」とかはOKです。
なんとも愉快な食事処でした。何しろ屋台ですから雰囲気など求めるのは筋違いと言うもの。洗い物もそこでしていますし。そこで白いお皿で料理をいただく…。チョムさんの発想や行動力が愉快だなあと思ったことでした。
ラーン・クック・チョムからサムセン通りへ
さて、食事の後はサムセン通りへと向かってみました。船着場同様に、この界隈は以前よりこざっぱりとしてきているようでした。あたりにファラン(白人)好みのホテルもあるようで白人観光客の姿が多く見られます。そのせいかカフェなどもできていました。カオサンの片隅といった風情です。ラーン・クック・チョムがこのあたりに昼の賑わいをもたらし、地域の活性化に一役買っているのだろうか、などと思ったりしました。カフェなどを過ぎると道路の左側がテウェート植木市場と呼ばれている一帯となります。連なる植木店が尽きた所でサムセン通りに出ます。そこからカオサンまでは車で数分の距離(バスならN0.3など)です。
この植木市場の通りと並行して(運河を挟んで)テウェート市場があります。市場はサムセン通りまで続いています。そのサムセン通りの両側にも店舗が続きます。運河にかかる橋からタラート・テウェートの看板が見えます。
ラーン・クック・チョムとその界隈をご紹介しました。船着場というのは気分も変わってなかなか良いですね。チャオプラヤー川を眺めると、いっそう広々とした気持にもなってきます…。
以上バンコクナビがお伝えしました。