日本で製菓を学んだオーナーが自らの手で作るナチュラルケーキの数々。スイーツでありながら芸術さえ感じる美しいケーキにうっとりです。
サワッディーカー、バンコクナビです! 日本からタイに友人が来たらぜひ連れて行きたいスポットとしてナビがおすすめする隠れ家ケーキカフェ!こちらのカフェは出来ればとっておきの時のために秘密にしておきたい静かなヨーロピアンスタイルの雰囲気と、日本人の舌にパッチリ合う種類豊富のケーキたちが並んでいます。おいしく上にきれいなケーキを作るオーナーさんは日本の製菓学校で修行を積んだという軒並みならぬ実力の持ち主で、ナチュラルな素材にこだわった最高のケーキを生み出しています。本格的なケーキに静かでありながらおしゃれなカフェはバンコク内でも大変貴重であり、繰り返しますが、ナビがぜひかなりおすすめするカフェです。それではさっそくお店をご紹介していきます!
静かな所が好きというアーリーの隠れカフェ
アーリーという場所に自然と馴染むカフェ「ピューリタン」
時間がかかってでも訪れたいカフェというのは、ここ「ピューリタン」を指すのでしょう。お店のスタッフさんも言うように、駅からお店間は歩いて訪れるには少し遠いのが正直な所です・・・。よって、駅からはタクシー、もしくはタクシーバイク、トゥクトゥクで訪れることになりそうです。
【BTS+車】
「ピューリタン」の最寄り駅はBTS(スカイトレイン)アーリー駅で、3番出口をでます。お店があるのはアーリー・ソイ(路地)5ですが、このソイは一方通行でアーリー通りからは入れません。アーリー通りからアーリー・ソイ3を通って一旦アーリー・サンパン通りに出て、そこからアーリー・ソイ5へ。アーリー・サンパン通り側からアーリー・ソイ5に入ってすぐ左のところにお店があります。所要時間は駅から車で約3~5分です。
オーナーさんに聞く!どうしてアーリー?
アーリーの静かなところ大好きというオーナーさん
駅から歩いて訪れるのには少し遠いのですが、「どうしてアーリーにお店を出したのですか?」と尋ねたところ、即答で『静かだから!』という答えが返ってきました。確かに、お店の周りはとても静かです。アーリー・ソイ5に入る前の通りは車やバイクなどの通行量が多いのですが、基本的にとても静かでゆったりとした雰囲気のあるエリアです。お店を出すならバンコクでも有名なカフェやショップが多くある「スクンビット通り」が良いのでは?と思ったナビですが、オーナーさんはとにかく『静かな場所』にこだわったと言います。確かに、実際お店を訪れてみると、ここのお店はアーリーにあるからこそオシャレで完成度が高いんだな~、とナビは実感しました。
ヨーロピアンスタイルのアンティークカフェ
一軒家に溢れるアンティークの数々
アーリー・ソイ5に入ると、すぐ左手に緑が生い茂った一軒家型のカフェ『ピューリタン』が現れました!本当に、え~こんなところにカフェあったの!?という位、外観からオシャレさが溢れています。もともと民家だったという建物をカフェに改装したというこちらのお店は、1階、屋外席とテーブルや座席があります。お店のメインはやっぱり多種多様な「ケーキ」などのスイーツですが、ほかにもタイ料理や洋食、日本食などの食事メニューもあります。スイーツやお茶を楽しむときは、お店の左側にある部屋、食事を楽しむときは店の正面奥にある部屋で、とのことです。ちなみに暑さが気にならなければ屋外での席で食事することもできます。
しっくり馴染むアンティークショップのようなカフェ
バンコクでヨーロピアンを味わう
外観のおしゃれな造りに加えて、店内に入るとさらなる衝撃を受けます。バンコクでこんなカフェに巡りあったことがかつてあっただろうか?と考えていましたが、答えはノー。それほど素敵で完成度の高いお店に出来上がっています。店内には、床から天井、窓、壁に至るまで、そこかしこにアンティーク作品が飾られています。置かれた銅像・彫刻・絵画、重厚な造りの家具やクッションなどなど、どれも貴重なアンティーク雑貨ばかりなのですが、オーナーさんが選びデコレートしているだけあって、とてもまとまりがよく、不思議と落ち着く空間に仕上がっています。昔から知っている店のような雰囲気や長くこの空間に留まっていたい、というような気持ちにさせてくれるお店です。オーナーさんがいう、「静かなところが気に入っている」という言葉通り、アーリーの静かさがこのお店の雰囲気を一層すてきなものにしているようです。
訪れる人々は、タイ人の常連さんや、欧米人、そして日本人!
知る人ぞ知る穴場カフェ
やっぱり、知っている人は知ってますね。どうやってお店を探したかは分かりませんが、タイ人のお客さんのほか外国人のお客さんもとても多いとのことです。実際ナビが訪れた際も欧米風の女性が小さな子ども抱っこしてお菓子とコーヒーを注文していました。土曜、日曜が特に混み合うようですが、ナビが訪れた日は平日の午後。店に入ったときにいた外国人のお客さんと、その後にケーキをテイクアウトしにきたタイ人女性に出会いました。平日の午後はゆっくりケーキやお茶を楽しみたい人におすすめの時間帯です。
また、外国人のお客さんのほかに日本人を含めたアジア系のお客さんも多いとのことです。2~3年前までは家族連れて訪れていた日本人客でしたが、最近では友人同士で訪れる人が多くなったといいます。
ケーキは日替わりですが、常時20種類が並びます!
ショーケースに並ぶケーキはどれも宝石のようです
お店の雰囲気だけでもすでにお腹いっぱいになりそうな満足感ですが、やっぱり『ケーキ』!主役を忘れてはいけません。ショーケースに常時20種類が並ぶ色とりどりの気品ある美しいケーキを生み出すのは、オーナーであるプリナットさんです!お店の雰囲気とケーキの装いからナビの勝手な思い込みで女性のパティシエさんかと思っていたのですが、オーナーさんは男性でした!話を聞いてみると自分のお店とケーキに自信を持って答えてくれる、少しシャイなプリナットさんですが、ケーキに対する情熱は素晴らしいものでした。
オーナーさんは日本の製菓学校で2年半勉強をしたそうです
プリナットさんは甘いものに目がなく、小さいころから特にケーキが大好きだったのだそうです。しかし、タイのケーキは甘いだけでおいしくないと感じることが多く、それなら自分で最高のケーキを作ろうと思い立ち、向かった先は日本!甘さを抑えて素材の風味を生かす、日本のお菓子作りの技術をぜひとも習得したいと、東京の製菓学校で2年間半修業を積んだといいます。日本で学んだ内容をもとに、バター・牛乳・チーズなどは良質で低脂肪の材料を使い、砂糖の量は最小限に抑えることを心がけているとのこと。さらに、「ナチュラル」にこだわっているため、タイのケーキでよく使用される着色料は一切使用せず、食材からでる自然な色合いを利用しているといいます。ケーキだけでなく、アイスクリームまでも全て手作りで仕上げているそうなのですが、タイでこんなにきれいなケーキは滅多に見られない、というほど見た目が美しく、繊細で芸術的なスイーツばかりです。プリナットさんが丹精込めて作ったケーキは、クリーム系・チョコレート系・タルト系など、約20種類が常時用意されています。
ナチュラルさにこだわった甘さ控えめのケーキたち
ショーケースに並んだケーキは、どれも見た目の美しさに圧倒され、どれを選んで良いのかさえ本当に悩みました。そんなナビが今回注文したのがこちらの3点です!
フレンチキス/180バーツ
濃厚なチョコレートですが、甘ったるさがなく一気に完食です!
ケーキの上に乗っかっているマカロンが最大のチョイスポイントであった「フレンチキス」!ケーキの名前も本当にスウィートですよね♪ さて、実はナビ、甘いものはとっても好きなのですが、ケーキはひとつ全部を食べきれないというのがネックでした。しかし、この濃厚なチョコレート仕立ての「フレンチキス」、パクパク、パクパク口に運び、最終的に『完食』です!!ケーキ特有の甘ったるさが不思議と感じられず、濃厚なのに後味がよく、自然と全部を食べきっていました。チョコレートのほかにイチゴクリームが三段重ねになっていて、上部にかかるココアパウダーの苦味がちょうど良かったです。テイクアウトして家でも食べたい!と思わせるお味でした。
タロ チーズ/120バーツ
タロイモの香りが漂うふんわりケーキ
ショーケースに並んだケーキの中でも特に多いチーズケーキ。一つは注文しようと思っていたのですが、今回は食べたことのなかった「タロ チーズ」を注文!名前の通り、タロイモで出来ているチーズケーキなのですが、ほんのり紫がかったクリームやスポンジ部分が何ともいえない未知な感じでした。こちらもまたチーズケーキだけでなく、チョコレートのスポンジや上には大きなイチゴが乗ってあり、タロイモのふわ~っといった香りと甘さばっちり調和していました。自然の甘さがしっかり舌に伝わってきますが、全体的にとってもふんわりしているため口の中で溶けていく食感もありました。
ベリー クランブル+アイスクリーム+バニラソース/280バーツ
大きめのベリーが沢山のっています
こんなに色々な種類のベリーが勢ぞろいしていると、選ばずにはいられなかった「ベリー クランブル」!大粒のイチゴ、ラズベリー、ブラックラズベリーなど、とにかく「ベリー好き」にはたまりません。タルトになっているのですが、中身はとってもふんわりで、バナナやイチゴの果肉が入っています。ベリーたちの酸味にちょうどよい甘いアクセントを加えるバニラアイスクリームやバニラソースが全体を包みこんでいます。食材の味の良さを最大限に活かした、味わい深いケーキです。
ケーキのほかにも欲張ります!
紅茶も最高ですが、器も最高にかわいいです!
リラックス&リフレッシュ/170バーツレモングラスとパンダナスリーフ、そしてリコリスルートが入った紅茶で、まさしくゆったりリラックスできる紅茶でした。オリジナルブレンドなので、トライしてみましたが正解でした!ケーキの甘さとすっきりしつつもリラックスできる紅茶が驚くほど合いました。
シンプルなのに盛り付けがおしゃれです
カオパット タレー/150バーツケーキをはじめとしたスイーツが主なメニューですが、食事メニューもおすすめなのが「ピューリタンン」!タイ料理をはじめ、洋食、日本食がメニューにあります。まずはタイ風海鮮チャーハン「カーオパット タレー」です。大ぶりのエビやイカが入りブラックペッパーが多めにかかっていましたが、パラパラっと炒められたご飯とコショウの香りがしっかり聞いていて、日本人好みのチャーハンでした!
辛さがありましたが、ケーキの前なら調度いい?
カオパット ゲーンケン ワーン/130バーツ
もう一つ、「カオパット ゲーンケン ワーン」を注文!こちらはタイ料理で有名な「グリーンカレー」のチャーハンで、結構辛さがありました!こちらも大ぶりのチキンが入ってあり、食感がとてもよく甘いケーキの前に頂く食事としては最高です。ご飯茶碗1杯半ほどのご飯が入っているので、ケーキを食べることを考えると調度良い量です。「ピューリタン」の食事メニューには、日本のたこ焼きやうどんなどもあり、日本に住んだことのあるオーナーさんらしいメニューでした。
テイクアウトも人気です!
ショーケースに並んだケーキやお菓子はどれも「テイクアウト」が可能です!タイ人の多くは友人へのお土産や誕生日ケーキとしてテイクアウトしていくようです。お店の雰囲気が現れるピンクのボックスにケーキを入れてくれます。こんなにかわいい箱からさらに美しいケーキが出てくるなんて、貰った人はきっと大喜びですね!!
いかがでしたか?少し手間をかけてでも何度でも訪れたい、と思わせるカフェはバンコクにいてそれ程出会えるものではありません。しかしここ「ピューリタン」は、ぜひぜひ足を運んでみてください。カフェの雰囲気と見ためも味も素晴らしい芸術的なケーキを、ここタイ・バンコクで味わうことができます!以上、バンコクナビでした!!