彩り豊かな料理の数々。パラゴンの定番イタリアン
サワディーカップ バンコクナビです。
タイ随一の高級デパート、「サイアムパラゴン」。BTS側から入ると最も奥まったエリアになるキャナルゾーンはパラゴンの1階のなかでも際立って落ち着いており、やや抑えた照明と水音が涼しさを漂わせるレストラン街です。
和・洋・中など各国料理の有名店が揃うこのキャナルゾーンにパラゴンのオープン以来居を構え、「パラゴンのイタリアンと言えば」と言われるお店が、今日紹介する「amici(アミーチ)」です。
仲間(アミーチ)と一緒に!
イタリア語で「amici」は「友人、仲間」を指す言葉です。友人、知人、同僚と気軽に入れるようにとのコンセプトで作られた店内は、白とクリーム色をベースに、思いのほか落ち着いた雰囲気。屋内は1階と中2階にテーブル席とソファ席さらにVIPルーム、屋外には緑に囲まれた(車どおりが少々うるさいですが…)ソファ席、それぞれゆったり寛げるようになっています。
味付けはややタイ人向け
パラゴンと言えば、タイでは屈指の高級デパート。訪れる客層も様々ですがタイ人の占める割合が最も多いこともありメニューや味付けはややタイ人寄り。スパイスと塩の当たりがやや強めのようです。
オーダーの基本はアラカルトです。ランチタイムは2009年9月中旬以降(取材当日はビュッフェスタイルでした)はセットメニューを中心に提供していく予定です。
さっそく、アラカルトでいくつかご紹介しましょう。
Rocket salad with grilled Italian sausage 320B++
山盛りのロケットと食べ応え充分のイタリアンソーセージ。バルサミコ酢がベースのドレッシングが食欲を刺激します。添えられたイタリアンソーセージはハーブとスパイスが効いていておつまみにも最適です。
Spaghetti Pepperonchino (Alio with bacon) 280B++
ぺペロンチーノと言っても、イタリアンレストランで一般的なアーリオオリオと違い、ニンニクと唐辛子、ベーコンがたっぷり入ったかなり暴れん坊なペペロンチーノです。火が通ったプチトマトの甘さと酸味がアクセントになっていますが、タイ料理に慣れたナビにとってもかなり「辛い」です。タカノツメがこれだけ入っていれば仕方ないでしょうが、どう見てもタイ人向けになっています。
Grilled salmon served with saffron sauce 580B++
肉厚なサーモンをこんがりと焼いて、温野菜を添え、優しいサフランソースでまとめてあります。人参、アスパラ、シイタケ、インゲン、ジャガイモなど色とりどりの野菜と、サーモン、黒い縁取りのモノトーンのお皿に広がる黄色いサフランソース。見た目にも美味しそうな彩りです。
サーモンはやや「魚臭さ」が抜けきっていないようで、温野菜にその匂いが移っているのがやや気になりましたが、タイではこんなものかなと……。
Warm chocolate cake with vanilla ice cream 220B++
デザートはケーキとアイスの両方が頂ける嬉しい一品。温めたチョコレートケーキから中のチョコが染み出してくるほどにシットリ。バニラアイスの冷たさとケーキの温かさ、2つを同時に楽しめます。
焼きたて、手捏ねのパンはモチモチです
アラカルト料理のセットに出されるパンは、手捏ねで店内で焼き上げたもの。トマトソース、刻みトマトとモッツァレラチーズのオリーブオイル和えの2つのソースが添えられており、外はサクサク、中はモチモチのパンにピッタリで思わず食が進みます。
自家製パン同様に、こちらではピザも自慢。ショッピングセンターの中なのでピザ窯こそありませんが、手捏ねの生地で作るイタリアンスタイルのピザは人気の一品です。
またワインもまずまずの充実度。料理がスパイシーで重めなこともあり、チリやオーストラリアの軽めのワインが合いそうです。
気軽に入れるパラゴンの老舗イタリアン
「amici」はパラゴンのオープンと同時にオープンした、いわば老舗のようなお店。パラゴンでイタリアンと言えば最初に思い浮かぶお店です。この日もタイ人のグループ客、中華系のビジネスマン、西洋人とタイ人のカップル、日本人の奥様方など多国籍な顔ぶれで賑わっていました。
パラゴン独特のどっしりと落ち着いた雰囲気の中にありながら、親しい仲間と気軽に訪れることができそうなアットファミリーなお店です。みなさんも是非訪れてみてください。
以上、バンコクナビがお伝えしました。