子供連れ歓迎! スイートなママの手作りケーキで、のんびりティータイム
サワディーカー バンコクナビです。
ナビのタイ人スタッフから、スクムビット31にとっても居心地の良いカフェがあると聴き早朝からお邪魔してきました。
名前は「カッシア カフェ&ティールーム(以下、Cassia)」。朝9時からオープン、焼きたてのケーキやお菓子、パンをつつきながらのんびりとお喋りや読書に持って来いのとても心地よいお店でした。
スクムビット通り・ソイ31の奥
スクムビット・ソイ31といえば、サービスアパートやコンドミニアムなども多く住宅街として、美味しいお店やお洒落なお店が多く在住者の憩いの場として、さらにアクセスも容易な便利なソイとして定評があります。
スクムビット通りから、同ソイを奥に約300メートルほど入った右手に「Cassia」はあります。
緑に覆われ所々に黄色い花をつけた「カッシア(桂皮)」の木とお店の裏に立つサービスアパート「バーン・クロン(Baan Klong)」が目印です。通りに面した大きなボートが印象的です。隣の「そば処 仁八」の入口の看板も良い目印です。
優しく太陽の光が差し込む店内
歩道からゆるやかなスロープを経て店内に一歩入るとすぐに屋内テーブル席。ホワイトとアッシュブルーで統一されたヨーロピアン調の小ぢんまりとした空間です。20畳程度の狭い店内ですが、通りに面した壁は一面がガラス張りのため思いのほか開放的。統一感のあるインテリアとディスプレイされたティーセットやお皿などが、「ちょっと、もしかすると只者ではない?」と感じさせます。
涼しげで開放感たっぷりの2階の屋外デッキ
お店の裏手から階段を上り2階へ。そこには南国ムードたっぷりで、これまた開放的なオープンエアーのデッキが登場。ちょっとしたパーティも開けそうな4つのテーブル席とカウンター席は溢れる緑とランの花で飾られています。やや車の走行音が気になりますが、それはもう「サバーイ(タイ語:心地よい)」な居心地です。
天井から吊るされたサーキュレーター(扇風機)もトロピカル風で昼の日なかから、ビールを飲みながら寛ぐ人が後を絶たないといいます。
料理もお菓子もすべて手作り。優しいメニューをご紹介
「Cassia」はカフェ&ティールームということで、お菓子やケーキが自慢のお店。全て
オーナーのニッキーさんの手作りで、そのお値段もリーズナブル。スイーツだけでなく、ランチ・ディナーにぴったりのメニューも揃っており、朝から夜まで時間を選ばず便利に利用できるのもうれしいところです。
さっそくご紹介しましょう。
ティーセット(Tea Set) 199バーツ+
朝食にも午後のティータイムにもピッタリのティーセットは、手作りのスコーンが2個と小ぶりのサンドウィッチが6個がセットになっています。
スコーンにはジャムとクリームが添えられていますが使わなくても、ほのかに甘くてしっとりとしていて思わず頬が緩みます。
同様にサンドウィッチも小さいながらもパンチは充分。挟まれる具は日替わりで、この日は生ハムとトマト、ハムとレタスの2種。どちらも手作りならではの優しい味で、タイで良く見かけるマヨネーズべったりのクドいサンドウィッチと違い、マスタードが利いていてスッキリした味わいでした。
ちなみにティーセットは紅茶とコーヒーからチョイスすることができます。
スパゲティー・ボンゴレ(Spaghetti Vongole) 200バーツ+
ブレックファーストからどっしりとしたお肉料理まで、本格メニューも揃っているのが「Cassia」の特徴。この日、ナビはアサリがたっぷりのボンゴレにトライしました。
余談になりますが、ナビの個人的な食べ歩きの際に評価(おこがましいですが……)の基準にする料理の1つがボンゴレ。アサリの身の見た目、火の通り具合や歯ざわりで素材の新鮮さのチェックもできる上に、食べ慣れたアサリのおかげでそのほかの素材の味が分かりやすいこともあり重宝しているパスタメニューです。
さてさて「カッシア」のそれはと言うと……。アサリOK、味付けOK、量OK、盛り付けOKと来て1つ気になったのがパスタの茹で具合。ちょっと柔らかすぎなのでオーナーさんに「もう少し硬めの方がいいと思いますよ~」と進言しておきました。様々な国籍の方がお店を訪れることもあり、EU圏のお客さん以外には柔らかめにしているとのこと。「アメリカ人にアルデンテで出したら硬すぎると怒られて参った~」と苦笑いしていました。たっぷりのアサリから染み出るスープの芳しい香りとお味、さらにガーリックや散らしたパセリとの相性も◎、次回に期待です。
トリオ・オブ・スープ(Trio of Soup) 100バーツ+
ナビのオススメNo.1のフードメニューはこちら。日替わりスープから3つをチョイス、それぞれをデミタスカップに注ぎ、さらに自家製のパンがついてたったの100バーツ。かなり欲張り&贅沢なメニューです。
ナビは「アスパラ・クリーム」、「トマト・クリーム」、「バターナッツ・クリーム」をチョイス。その盛り付けの可愛さに感動、さらにその優しい味に大感動。それぞれ素材の味を残しつつ、野菜独特のえぐみや青臭さは全く感じられずとってもクリーミィ。添えられたパンは外はカリカリ、中はモチモチで食べ応え充分。3つの味が味わえるスープとパン、これだけで満足できてしまいます。
只者でないオーナーの正体は……
ケーキの値札は手書き。さりげない可愛らしさが溢れています
ここで、心地よさをギュッと凝縮した「Cassia」のオーナーの登場です。ニッキーさんはサービスアパート「バーン・クロン」のオーナーの娘さんで、同じ敷地の一角に「Cassia」をオープン。漂う雰囲気からも筋金入りの“お嬢様”オーラが……、それもそのはず名刺交換してビックリ。名前の後にタイ王室に繋がることを示す「ナ・アユタヤー」という称号が。文字どおり恐れ入るナビなのでした。
とはいえ、「リビングルームを外に出したようなもので、余計なコストが掛からない分値段も抑えられるし、足りないものがあったらすぐに自宅から持ってこれるし便利よ~♪」と、とても気さくで穏やかなニッキーさん。お菓子作りが大好きで、かの名門料理学校「ル・コルドンブルー」のタイ(デュシタニ)校でパテシエの修行を積んだ本格派です。
「お菓子作りが大好きで、それを活かしたいと思ってCassiaをオープンしたのよ(オープンは2008年3月)。料理は人任せだけどね~。」と、カラカラとした笑顔。
お子さんもまだ小さいにも関わらず毎日夜遅くまで、時には明け方までケーキやパンを焼くそうで、まさに「好きこそモノの上手なりけり」ですね。
最後はケーキで締めましょう
ニッキーさんの熱意、愛情がタップリ込められた手作りケーキ。見た目もきれいで種類も豊富。プロっぽさとアットホームさを併せ持つ仕上がりはお店の雰囲気にぴったりです。
「これを食べないと今日の取材は終得るわけには行かない!」ということで、この日のオススメ「
パッショナータ(PASSIONATA) 120バーツ+」を頂きました。
シットリしたスポンジの上にラズベリー・ムース、さらにパッションフルーツ(!)のクリームで飾ったケーキです。ラズベリーとパッションフルーツそれぞれの甘酸っぱさが食後の胃袋に優しく効いてきます。
一緒にいただいた「
ナーム・ガチヤップ(ハイビスカスの実を乾燥させて煮出したもの)」も程よい甘酸っぱさで、食後やノドを潤したいときにぴったりです。
パッショナータ(PASSIONATA) 120バーツ
コーヒーや紅茶、ハーブティー以外にも、ビールなどのアルコール類も揃っていて夜22時まで営業。パーティに持って来いです。ワインもフルティーなイタリア産のハウスワイン(140バーツ+/by the glass~)から始まりスパークリングワインまで、またワインの持ち込みは無料というのも嬉しいところです。
お子様連れ歓迎! 「キッズ・フレンドリー」なお店
とっても小洒落た「Cassia」に小さいお子様を連れて入ったら周りに迷惑を掛けてしまいそうで心配と思う方もいらっしゃるでしょうが、さにあらず。
ニッキーさんもママとして「お子様連れも大歓迎!」とのことです。小さいお子さん用の低い椅子やテーブルも準備されており、ベビーカーの人も苦労なく入れるようにと、段差があった入り口をスロープに造り替えたりして「Kids Friendly」なお店を目指しているそうです。経営者と母親2つの顔を持つニッキーさんの頑張りにはナビも脱帽です。
無料Wi-Fiなど細かなサービスも抜かりなし
ディスプレイもさりげなく凝っています
「Cassia」のそのハイセンスな雰囲気、テーブルセッティング、店内外の花あしらい、料理のお味はもとより、サービスなど全てにおいて充分に洗練されていて、かつ過剰すぎず、とても家庭的で女性ならではの細かな気配りが効いていて、つい何度も訪れたくなってしまいます。
ちなみに出されるお茶やケーキ、料理などは全てテイクアウト可能なのでお土産やおやつにもピッタリです。
また、無料でWi-Fiに接続できるのも嬉しいところで、ナビのようにIT関連の仕事をする人には絶好の「サボり場&アンテナオフィス」かもしれませんね。
カウンター横の棚には紅茶やソーサーなどがたくさん
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やたらと居心地の良いトイレ
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いかがでしたか? スクムビット通りから少しだけ奥に入るとまだ見ぬ穴場がたくさんあることを再発見したナビ。以前は「Cassia」のすぐ近くに住んでいたナビですが、もしこのお店がある事を知ったら引っ越すのを躊躇ったかもしれないと思えるほどの快適さ。そして洗練された筋金入りのお嬢様、ニッキーさんの穏やかさにも癒されまくりです。また暇を見つけてサボりに来ようと密かに誓うナビなのでした。
以上、バンコクナビがお伝えしました。
ちなみに「バーンクロン(Baan klong)」はこんなトコロ