プラーディップ

コンセプトは「チルアウト」

「プラーディップ」のオープンは8年前。デザイン会社に勤めていたオーナー・ピュリューさんが「仲間内でくつろげる場所を作りたい」とテーウェーに小さなお店を開いたのが始まり。そして3年前にここアーリー・サンパン通りに移転しました。お店は庭付きの邸宅を改装したスタイル。屋内外合わせて約30テーブルです。打ちっぱなしのコンクリートに木のテーブルと椅子というシンプルながらもセンスのいいデザインの店内には、「世の中には余計なものが多すぎるんだ」というピュリューさんの考えが反映されています。ところでお店のコンセプトは？　というナビの質問には、すかさず「チルチル」というお答え。「チルアウト」の意味で若い人の間でよく使われるタイ語英語です。「自分が落ち着ける場はどんなものなのか考えてたらこうなった」という肩肘張らない心構えが、気兼ねなく心置きなく楽しめるスペースを作り出した素になっています。

おすすめメニュー

★ 明太子スパゲティ　280バーツ
お店のおすすめメニューをお願いし、初めに運ばれてきたのが明太子スパゲティ。きちんと固めに茹であがったパスタにたっぷりの明太子とバターが絡んで、深い味わいが口いっぱいに広がります。特筆すべきは、ふわりと乗せられた大根スライス。大根のしゃきしゃきとした歯触りとかすかな苦みが、しっかりとした味付けの明太子スパゲティとよく合います。この歯ごたえと風味のハーモニー、日本人のツボをついているなぁと感心。タイでは高いのに採算とれるのかなぁ？と心配になるほどたっぷりと入った明太子に大満足でした。

★ ハマチの味噌焼き枝豆ソース　490バーツ
格子状の焼き目をつけたハマチの味噌焼きに、枝豆ベースのきみどり色のソース。見た目にも奇麗で豪華な一皿です。もともと脂の多いハマチを味噌焼きにしているということで、かなりの濃厚さ。枝豆ソースもクリーム入りでボリューム満点。かといってくどさはありません。タイの日本料理にありがちな甘すぎる味付けに走ることなく、ハマチの旨みもちゃんと生かされています。プラーディップでは、基本のテープルセットは木のお箸。タイ人の目にはインテリアの延長でお洒落に映るのかもしれませんが、日本人にはうれしいポイントですね。

★ えびとチリのピザ　L300バーツ・S240バーツ（写真はSサイズ）
ナビ的にプラーディップの料理で一押しなのが、庭に設置された窯で1枚1枚焼き上げるピザ。今回頂いたのはえびとチリのピザ。厚すぎず薄すぎず、表面がカリッと中はもっちりと焼き上がった生地に、プリプリのえびとスパイシーなソースが乗っています。焼き立ての香ばしさは格別なので、運ばれてきたら会話は一旦中断し、集中してピザに取り掛かるべし。このシュリンプチリ味以外は、ベースのピザ（S180バーツ・L220バーツ）にサラミやロケットサラダなど好きなものをトッピングしていくスタイルです。