華麗な経歴の新進シェフがプロデュース、「特別な日」を味わえるモダン・ジャパニーズ
サワディカップ バンコクナビです。
皆さんにとって「特別な日」というのはどんな機会ですか?
結婚記念日、大切な商談、送別会などなど人それぞれ色んなシーンがあることでしょう。
そんな「特別な日」こそ「特別な場所」で迎えたいですよね、ましてそれが食事の席ともなれば場所選びこそ最も重要なポイントとなること間違いありません。今回ご紹介するGinger(ジンジャー)は素晴しい経歴を持つ日本人シェフがプロデュースする創作日本料理のお店です。
Ginger ~by the Chef Kenji Shindo
Ginger の料理から内装、果ては食器の選択にいたるまで、総料理長である日本人シェフ
進藤氏が全て監修、管理しています。進藤シェフの経歴をご紹介しましょう。
進藤 顕司(しんどう けんじ)
現GINGER総料理長
東京のホテルニューオータニにて8年間フレンチ
浦安のディズニーアンバサダーホテルにて4年間和食
フランスの最高峰職人に送られるM.O.F受賞者フィリップ ジェゴ氏に誘われスペイン5星ホテル フェアープレイゴルフホテルにてアジアンジャパニーズレストランのシェフ 1年
ロンドン、フランスにて修行 1年
台湾の5星ホテル 日華金典酒店のモダン・ジャパニーズレストラン「SHOW」総料理長
同ホテル内 インターナショナルレストラン「EURO A」総料理長
バンコクのCENTARA GRANDホテルにてモダン・ジャパニーズ「GINGER」総料理長
台湾時代には新流和風料理の本も出版し、CENTARAグループに抜擢されたとのことです。
このような経歴を持つ「こだわりシェフ」ならば、さぞかし気難しい人なのかと思いきや、実は格闘技大好きの気さくなシェフで、若い頃は辰吉 丈一郎と同じジムで汗を流していたという異色の経歴もある、とっても優しい笑顔のナイス・ガイでした。
お料理やコースメニューに関しては個別のご相談にも応じてくれるとのことなので、接待やパーティなどの予定がある場合、事前に打ち合わせをしてみてはいかがでしょうか。また一味違う演出が可能かもしれません。ほんの少しの気配りがとても喜んでもらえて、相手の心を解きほぐすなどということがあるものです。進藤シェフが助けてくれることでしょう。
(※既に進藤シェフは他のホテルへ移籍済みとなっております。)
Where is Ginger ?
Ginger があるのはセントラルワールドに隣接のCENTARA GRANDホテルの24階、ほぼ1フロアを占めています。座席数はメインダイニング98席、すしバー10席、鉄板焼き30席に5つのプライベートルーム、熱帯魚の泳ぐ水槽をそのままテーブルにしたアクアバーもあって、座る席を選ぶのも楽しみの一つになります。環境設定は大事なポイントですよ。
プライベートルームと屋外席
個室からの眺望
透明なガラスで仕切られたプライベートルームは眺望も抜群、大きなガラス窓から外の風景を眺めながらの食事は料理の味を一段引き上げてくれるようです。カーテンを閉めればプライバシーも確保され、ランチやディナーを取りながらのミーティングにも最適。また屋外にも席が設けられていて、高層24階の景色を目の当たりに眺めながら食事を楽しむことができます。スモーカーの方もこれなら一服を我慢することなく、食事と会話が弾むことでしょう。
シグネチャーメニュー 1
Ginger お薦めのシグネチャーメニューをご紹介します。
まずはLightly Smoked Salmon with Myoga Water Ginger=「スモークサーモン 和香草和え」です。
厚めに切られたスモークサーモンは、烏龍茶の葉と烏龍茶そのもので下ごしらえ、更にお茶の葉で3分間、外側だけ急燻されていてステーキで言えばレアの味わい、噛むほどに烏龍茶の香が口中に広がります。サーモン特有の臭みは烏龍茶の香で消されていて、食べた後にはほんのりお茶の苦さと爽やかさが残ります。そしてこのサーモンに合わせて作られたソースは黒と黄色の鮮やかな色あいで黒はバルサミコと赤ワイン、黄色はマンゴーソース、酸味と甘みのコラボレーションが素材の味を見事に引き出しています。
シグネチャーメニュー 2
Pan-Fried Foie Gras glazed in a Miso and Balsamico di Modena Sauce=「味噌漬けフォアグラのソテー 味噌バルサミコソース」です。
甘めの西京味噌を紙包みしたフォアグラに塗り、味がしみこむのを待って火を通します。更にその下には豆腐と煮込んだ大根が敷かれてあり、ナイフで切って一緒に頂けば、大根と豆腐が濃い目の味噌味をまろやかにしてくれる上、何とも言えない味覚と食感を同時に楽しむことができます。ソースは西京味噌と赤ワイン+ オレンジソースの組み合わせで、濃厚なフォアグラを和風仕立てであっさりと頂くことができました。絶品です。
シグネチャーメニュー 3
笹の香が漂います
Steamed Snow Fish with Truffle wrapped I Sasa Bamboo Leaves, Sakura Cream Sauce=「スノーフィッシュ(鱈)と黒トリュフの笹包み 桜クリームソース」です。
蒸した鱈を桜の葉とクリームから煮詰めたソースに浮かべ、黒トリュフと一緒に頂きます。このソースはクリームを何度も煮詰め、さらっとしていながらもチーズのような濃厚な味に仕上がり、エスプーマと呼ばれる手法を用い泡をたててあります。どちらかというとスープのような感じで、シチューのようにたっぷり絡めてお召し上がりください。程よい時間で蒸された鱈はプリプリの食感で、適度な蒸し時間と鮮度の良さが伺えます。淡白な鱈と濃厚なスープのマッチングが絶妙でシェフのセンスに脱帽です。
トリュフを載せてたっぷりソース
シグネチャーメニュー 4
Char-Grilled Wagyu Sirloin with grilled Vegetable and BBQ Sauce = 「オーストラリア和牛サーロインの炭火焼 和風バーベキューソース」です。
日本で生まれた和牛の子牛をオーストラリアで育て、脂肪のつき具合は和牛のままですが、歯ごたえのあるお肉になっています。これを炭火でレアに焼き、シェフオリジナルの和風バーベキューソースで頂きます。ソースはコクと甘みの中にチリ、タバスコ、ペッパーなど複数の香辛料から組み合わされたピリ辛が隠れていて、ボリュームのあるステーキとの相性は抜群です。お肉を噛んでいるうちには炭火の香がほんのり漂い、和牛らしい脂の味と相まって何とも言えない味を楽しむことができます。通常オーストラリアビーフは日本のものと比べると肉がパサパサしていて味気がないのですが、このお肉は元が和牛ですのでしっとりしていました。
シグネチャーメニュー 5
Caramel Chocolate Cake White Chocolate Sauce,Shiso oil and Vanilla Pink Grapefruit Sorbet= 「キャラメルチョコレート、シソオイル入りホワイトソース、ピンクグレープフルーツシャーベット」のデザートです。
キャラメルチョコレートは軽い食感ながらも本当に濃厚なチョコレートで、舌の上でチョコレートが溶けるほど濃厚さも増してくるヨーロッパのチョコの風味そのままです。シソオイル入りホワイトチョコレートはカスタードクリームのような味のバニラソースで、チョコレートと一緒にお召し上がりください。苦味の効いたチョコレートがバニラソースで緩和され、スムースに味わうことができます。見た目にも美しいピンクのシャーベットはグレープフルーツから作られていて、果汁の味がそのまま残っている上、その凍り具合と果汁のバランスが見事に取れていました。
ランチビュッフェ(平日のみB750++)
Gingerでは平日の11時30分よりランチビュッフェを開催しています。
お料理はタイ料理、日本料理、鉄板焼き、すし、デザートと言ったラインアップです。勿論日本料理は進藤シェフの監修ですが、ここで一言。お寿司は残念ながら「Sushi」と言えるでしょう。昨今のタイでは日本食が大ブーム。至る所で「Sushi」が販売されていて現在のところお客様の過半数がハイソのタイ人であるため、お寿司はSushiとして調理しているとのことです。試してみたところ、お醤油も少し甘めのお醤油なので、普通のお醤油をご希望の方はリクエストをお願いします。
プロモーション各種
また現在Gingerでは総料理長のアイデアにより様々なプロモーションが開催されています。プロモーションの時間は通常の営業時間とは若干異なりますので、期間等も含め再度お確かめの上、ご利用ください。
- ランチビュッフェ (月―金 11:30-14:30 B750++)
- サンデーブランチビュッフェ (日曜11:30-15:00 B1,090++ソフトドリンク飲み放題
またはB1,490++ソフトドリンク、赤、白ワイン飲み放題)
- テラスバーベキュー&すしバー (月―水 B1,090++ ビール飲み放題)
- ディナービュッフェ (木―金 B1,090++ワイン飲み放題 金、土は赤ワインのみ)
日本人総料理長 Mr.Kenji Shindo率いるモダン・ジャパニーズのお店Gingerはいかがでしたか。
タイ・バンコクの新しいランドマークとしてそびえるCENTARA GRAND。その24階という眺望も最高のお店で、世界中の高級レストランで磨いた腕前を如何なく発揮する進藤シェフが生み出すモダン・ジャパニーズを食する、こんな楽しみがバンコクにもあったんですね。「タイなのに日本食?」という発想ではなく、「タイでしか味わえない日本食」というのもありだと思います。特別な日に特別な人と特別な場所で特別な料理を頂く、「サイコー!」と言ってもらえると思いますよ。
以上バンコクナビでした。
一口メモ「M.O.F」
フランス語「Meilleur Ouvrier de France」の略でフランス文化の最も優れた継承者として高度の技術を持つ職人に授与される称号。日本で言えば「人間国宝」に匹敵。