世界でも珍しい、モダン・オーストラリアンフード。お料理を待っている間はアートを、そしてユニークなメニューの数々を楽しみましょう。
こんにちは、BKKナビです。みなさんはオーストラリア料理って試された事ありますか?ナビは今まで聞いた事もないし、食べた事もなかったんです。そもそもオーストラリアの代表的な料理って?と疑問に思ったナビ。そんな時、今回のレストラン、イート・ミー(Eat Me)の取材が入りました。場所はシーロムエリアの中で唯一英語の名前がついている道、コンベント・ロードのソイ・ピパット2(Soi Piphat 2)。まだ試したことのない料理、ナビが試食にいざ行かん。
気になる名前の由来は・・・?
お店1階はオープンスペースにソファーとアートを保管する倉庫。レストランは2階からです。ブラックで統一された店内は飾ってあるアートとマッチして、アートだけ浮いたり、変に目立ったりはしていません。オーストラリア人のオーナーMr. Darren(Mr.ダーレン)が出迎えてくださいました。Mr.ダーレンは日本で英語教師をしていたというキャリアの持ち主。妹さんとタイに訪れた時に、2人でバンコクに店を出す事にしたとか。気になる名前の由来を聞いてみたところ、『君はどう思う?』なんて意味深に聞き返されてしまいました。えっ・・・う~ん・・・Eat Meって私を食べて、ということでしょ?・・・と考えた方は多いはず。実は『不思議の国のアリス』から取ったそうです。アリスが大きすぎて部屋には入れなかったときに、『Drink Me』というジュースを飲みましたよね。それを『Eat』に変えたそうです。変に勘ぐる必要はありませんでしたね(笑)。
ユニークなコラボレーションから生まれる、初めてのテイスト
お水もこんなにおしゃれに出てきます。
世界中から移民が多いオーストラリアでは、各国から集まった人が持ち寄った食材や調理法が混ざり合い、生まれたのがモダン・オーストラリアンフード。見たことも聞いた事もないメニューの数々です。本日はまだメニューに載っていない新メニューを出していただきました。こちらでは、少~しクネクネっとしたウェイターたちが料理を運んでくれますよ
ほうれん草とフェタチーズのフリッター、ビートルート・パセリサラダ添え 300B
(Feta + spinach fritters w/ beetroot-parsley salad)羊のミルクから作られたフェタチーズのフリッター。熱いうちにいただいたほうがよさそうです。ナビはあまりフェタは好きではないのですが、きれいなピンクのビートルートのサラダと一緒に食べてみてください。
しいたけとジュニパーベリーのタルト
(shitake mushroom + juniper berry tarlet) 320B
日本人になじみのあるしいたけと、なじみのないジュニパーベリーのコラボ。ベリーだからイチゴ系の果物?と思いがちですが、実はハーブだそうです。エッセンシャルオイルでは有名ですが、食べ物に使われているのをみるのは初めてでした。
チキン(胸肉)のプロシュート巻き、赤ぶどうのサラダ添え390B
(chicken breast wrapped in proscuitto with red grape salad)
プロシュートはイタリア産の生ハム。チキンをハムで巻くなんておもしろいですね。一緒に取材に行った台北ナビのナビ蔵さんはパンだと思い込んで一口ほうりこんだため、ものすごい顔で驚いていました。それほど、肉料理とは思えないプレゼンテーション。しょっぱめのチキン、ディルの風味、ぶどうの甘さがほどよくマッチしてさわやかな一品。
子羊ステーキのオレガノのせ、クインス・アイオリ・ソース990B
(oregano crusted lamb with quince aioli)
お次はやわらかな子羊ステーキ。ドライ・オレガノがたっぷりのっています。クインスは、妹さんがオーストラリアで作ってきて、アイオリ(にんにくとビネガーのソース)をミックスしたソース。アプリコットとりんごを混ぜたような味でした。これがまたお肉にぴったり。
ユニークなカクテルたち
お料理もさることながら、ドリンク類もぜひおすすめしたいです。こちらのカクテルはみんなユニーク。いつものカクテル・・・なんてありませんよ。リー・チー・チー(ly chi chi)やピーチ・ミー(Peach me)などなど。メニューを読んでいるだけでもおもしろい。
パッションフルーツ・カイピロスカ220B(passionfruit caipirosuka)
今タイで大流行のパッションフルーツ。ふんわりと甘酸っぱい風味がお口に広がります。種が入っているのが特徴的。
ミックス・ベリー・モヒート290B(mixed berry mojito)
見た目もかわいいのが女性に人気のカクテルの秘密。でもこちらは中にも色々入っております。ミントにベリー。ストローに詰まってしまう時もありますのでお気をつけてお飲み下さい。時間がたって下に溜まってしまった果肉やハーブは茶色いお箸でかきまぜましょ。
何かひとつエッセンスが加えられている
フレッシュ・ジュース140B
こちらでは普通のフレッシュ・フルーツジュースはオレンジとキャロット意外はございません。他のジュースには必ず何か加えられているんですよ。全部試してみたくなっちゃいました。ナビたちがいただいたのは、フレッシュ・ウォーターメロン+ミントと、フレッシュ・パイナップル+ジンジャー。スイカジュースには冷奴の薬味のねぎのように、細かく刻んだミントが。もぐもぐ食べながら飲みます。パイナップルは、ジンジャーエールをミックスしたような味。
フレンス料理のようなチョコレート・デザート
最後に出てきたデザートは、女の子にはうれしい、色んなものをちょっとずつ盛り合わせたチョコレート・デザート。本当においしいのでしょう。Mr.ダーレン、ナビたちが試食する前にミニドーナッツを平らげてしまいました…。一つ位試食させてくださーい。小さなグラスに入っているムースは、ほんのりお酒が利いていておいしーい。4品ともちょうどいい大きさでした。
飾ってある絵はHギャラリーのもので、定期的に変えるそうです。モダンタイアートを観賞しながら、初めて食べるオーストラリアンフード。2階のバルコニーの席で、緑に囲まれ、音が全然たたない扇風機(タイでは珍しい!)の下で涼みながら、お腹いっぱい満足のナビでございました。