辛さに自信あり! イサーン料理も楽しめるタイ庶民派レストラン、夜はバンドも入って音楽も楽しめるお店PAPAYA(パパイヤ)
サワディカップ バンコクナビです。 タイ料理の代表選手は? とタイ人に問えば、必ず返ってくる回答の一つにソムタムとガイヤーンが挙げられます。ソムタムは甘さと辛さが高レベルでマッチした、タイ人のみならず外国人にも愛される料理の一つ。ガイヤーンは朝でも夜でも時間も場所も選ばず食せるシンプルな鶏肉料理。この二つはタイの中でも東北のイサーン地方の名物料理で、「イサーン」という地名を有名にしている原動力とも言える存在でしょう。さらにバンコクにもイサーン出身の人が多く住んでおり、「ガイヤーンとソムタムなら毎日食べても飽きない」と言わせるほどポピュラーな料理として確固たる不動の地位を築いています。そのイサーン料理をお手軽な料金と@ホームな雰囲気で楽しめるお店、PAPAYA(パパイヤ)をご紹介します。
立地も便利
お店があるのはバンコクの中心、シーロム。その中でもオフィス街として一番便利なサラデーンエリア。BTSならサラデーン駅、地下鉄ならシーロム駅より徒歩数分、さらにシーロムを代表するショッピングセンターとして有名なシーロムコンプレックス(CENTRAL デパート)の真裏となればそのアクセスの良さは誰もが認めるところ。このシーロムコンプレックスの裏口の目の前なので、暑かろうが雨が降ろうが渋滞しようが問題なしで辿り着くことができるのも魅力の一つと言えるでしょう。
夫婦で切り盛り、2階建てのレトロモダンな店
お店はご主人と奥様の二人で切り盛りされています。そして店内はタイ地元ピープルが最も好むレトロなスタイル+生バンドという組み合わせ。ナビの取材時、店内にはボサノバが流れていました。辛いイサーン料理を「つまみ」に夜はバンドとアルコールで盛り上がること間違いありません。 1階は4人掛けが9テーブルに外のテラス(?)席が3テーブル、2階は6テーブルとそれほど大きい店ではありませんので「辛いもの」大好き派は早めに行って席を確保しなければいけませんね。
売り場をチェック!
今回用意して頂いたお料理は全部で5品、うちガイヤーン以外の4品はナビも初めて食べる料理、結構期待でドキドキします。「どんな味なんだろう?」とか「やっぱ辛いかな?」とか恐楽しみ状態で料理を待ちます。
トップバッター 「キヨ・ホーラーッ」 80バーツ
さて最初に出てきたのは熱々のキヨ ホーラーッ=「揚げワンタン」と言えば良いでしょうか。味付けされた荒めミンチお肉がワンタンの皮に包まれてカリカリに揚げられています。お肉そのものにもしっかり味が付けられていて基本は塩味。甘いタレを付けても付けなくてもお好みで頂けます。噛んだ瞬間お肉のうま味が口の中に広がりその後「辛さ」がじわ~っとやってきて、食感も味もビールとの相性抜群です。ちなみにお肉は豚、鶏、牛と選べるそうで、今回のは豚でした。
ネクストバッター「トムセップ・シィークロン・ムウ」120バーツ
次は豚肉を煮込んだスープ料理。味のベースはトムヤム味ですが、はっきり言って「辛い」です。ナビもタイで結構辛いものは食べてきましたがこの料理は100点満点中88点くらいの辛さです。そのスープの中にコラーゲンの塊とも言える「筋肉(スジ)」がトロトロ一歩手前くらいの煮込み加減で入っています。スジ好き、辛いもの好きの方に是非お試し頂きたい一品でした。
3番バッター 「ソムタム・トーッ・クローップ」120バーツ
これまたナビが始めて食べる揚げソムタム。普通のソムタムは若いパパイヤの身を千切りにし、これに色々な調味料を混ぜてサラダのように仕上げるのですが、こちらの料理はそのパパイヤを油で揚げて千切りチップスのようにしてあります。油で揚げたことによってパパイヤは甘さを増し、且つソフトな食感に仕上がっています。中央にはソムタムのソースと野菜が別の器に入れてあり、自分のお皿にこの揚げパパイヤを適量取り分け、上からソースと野菜をかけて頂きます。上品な甘さと酸味の後、辛さがジンワリと舌に広がります。勿論「カオニヤオ」と言われる餅米も付いてきますので、これは普通のソムタムと同じくソースを付けてお口にポィッと入れれば、ソムタムワールド完成です。ちなみに普通のソムタムは50バーツ~とのことでした。
4番バッター 「ガイヤーン(1/2サイズ)」110バーツ
ついに真打、ガイヤーンの登場です。ガイヤーン自体は普通のものとそれほど変わりません。あえて言えば少し薄味なくらいでしょう。ところがタレが2種類、オレンジ色のソースはどこでも出てくる甘辛いタレ、しかしこの黒いソースはナビも初めてみるイサーンのタレだそうです。タレに浮いている白いツブツブは唐辛子の種、これを見ただけで辛さが想像できてしまうのですが、食べてみて「想定の範囲以上」の辛さ、味のベースはバーベキューソースをイメージして頂ければ良いかと思います。正直ガイヤーンに合います。
5番「プラーガポン・タックライ」350バーツ
プラーガポンは魚の名前で、日本で言えば鱸(スズキ)、これにカリカリにフライにされた千切りのレモングラスが同じくこんがり揚がったお魚にてんこ盛りされています。この鱸の身をほぐし、フライドレモングラスと添えつけの青唐辛子ベースのタレをかけて頂きます。色からする鮮烈な味の青唐辛子満載で思いっきり辛そうに見えますが、食べた瞬間は意外とそれほどでも無く、こんなもん? と思った瞬間後から来る辛さはやはり本物、やはり期待を裏切りませんでした。味のベースはナンプラーですので、タイのシーフード料理に出てくるタレとほぼ同じ味。醤油味にも近いのでお酒が進むこと間違いありません。カリっと揚がった魚の皮が香ばしく、さっぱりしたレモングラスと相まって中々の逸品です。
ライスにも個性あり
各種お料理に加えやはり主食のご飯=ライスの登場です。見てくださいこの可愛い盛り付け。今回のナビ取材チームは男性1名、女性1名、これに合わせてくれたのでしょうか、
ハートと熊さんの型にライスが盛られています。食べて崩すのを少しためらってしまいました。
いかがでしたか PAPAYA。唐辛子は発汗作用、解毒作用があるだけでなく、適量を摂取することによりお肌の調子を整えたり、ダイエットの効果があるとも言われています。
そしてタイの文化の一つとも言えるイサーン料理。この伝統を料理という媒体で伝えようとしているお店PAPAYA。勿論辛さは調節可能です。辛いもの×な人は「メトン・ペットマーク(あまり辛くしないでください。)」とお申し出ください。是非この郷土料理を食べて、イサーンの風景を想像してみて下さい。以上バンコクナビでした。