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健康志向のタイ人オフィスワーカーに人気、オーガニック野菜使用のタイフュージョン。朝7時オープンで朝食メニューもあり!

サワッディーカー!バンコクナビです。
今回はバンコク中心部のオフィス街、プルンチットにあるレストランをご紹介します。
プルンチットは若者の街サイアムと日本人が多く住んでいるスクンビットの中間に位置し、駅の周辺には複合ビルやコンドミニアムが立ち並ぶ緑が豊かな街です。いわゆる観光スポットではないかも知れませんが、だからこそタイの日常生活を垣間見ることが出来るのではないでしょうか。
●オフィス街の穴場的スポット
早速お店に向かってみましょう。BTSプルンチット駅(Phloen Chit)からワイヤレス通り(Wireless Road)を10分ほど歩くと左手にオールシーズンズプレイスというショッピングセンターが見えます。パティオはその2階にあります。駅から無料のシャトルバスが出ており、それに乗ってしまえば約5分で到着しますが、散歩がてらに歩いてみるのもオススメです。周辺に大使館や高級ホテルが立ち並ぶこの通りは街路樹が整備されているので、木漏れ日の下を歩けば都心にいることを忘れさせてくれそうです。ちなみにシャトルバスは7時から21時までの毎日、ほぼ10分おきにプルンチット駅とオールシーズンズプレイスを結んでいます。また、ワイヤレス通り(Wireless Road)というのは主に外国人が使用している名前で、タイ人の間では一般的にウィッタユ通り(Witthayu Road)と呼ばれています。
建物の中に入ったら、正面のエスカレータで2階へ。まっすぐ歩いていくと中央部分に吹き抜けがあり、隣接しているコンラッドホテルを右手にすると、その反対側にパティオがあります。
●シックな内装の店内へ
さて、こちらが店内です。入口でまず目につくのはきれいにディスプレイされたパンやお菓子の数々。忙しいオフィスワーカーがさっと購入していけるように工夫されているのでしょうね。
そこから更に奥に進んでいくと、茶色いテーブル、黒いイスで統一されたシックな内装のテーブル席があります。座席は2人掛けから4人・6人掛けまで全部で58席です。
壁一面が鏡張り、窓際は全面がガラス張りなので、外の光をふんだんに採り入れた明るい造りになっています。とは言っても、更に外側にはビルの外壁となるガラスがあるで、直射日光が差し込むということはありません。
カウンター横の壁には可愛らしいメニューが描かれており、そこを見ているだけでも何を食べようかわくわくしてきます。

~ メニュー紹介 ~

今回はお店の人気メニューを頂いてきました。

タコス&メキシカンディップ 130バーツ
まずは前菜としてタコスを。ここのタコス、よそとはちょっと違います。普通タコスと言えば焼いたものを想像しますが、ここでは揚げたタコスが出てきます。その上にチーズと黒オリーブ、真赤なトマトが盛り付けられていて、挽肉のディップを好みの量だけ自分で盛りつければ、素敵な色合いの一品が完成。パリパリとした感触を楽しみながらついつい手が伸びてしまうことでしょう。ただしちょっとボリュームもあるので、この後のメインのためにも食べ過ぎにはご注意を。

ほうれん草のパイ 85バーツ
丸型の可愛らしいパイにナイフを入れるとサクリと音を立てて切れてゆき、濃厚なチーズに絡まったほうれん草がトロリと溶け出してきました。アツアツのパイを口に運ぶと、生地にもバターがしっかりと使われているのが分かります。それでも重すぎないのは、付け合わせのボリュームたっぷりのサラダのおかげ?
パイの中身はその他にもチキンシチュー、ビーフシチュー、ステーキ、マッシュルームから選ぶことが出来ます。そしてお気に入りが見つかれば、テイクアウトも可能なので、ちょっとしたおやつとして購入するのもいいかも知れません。

豆腐とワカメのサラダ(和風ドレッシング) 160バーツ
ロメインレタスとサニーレタスの上に乗るのは表面を香ばしく焼いた木綿豆腐とワカメ。さらにタイ人が大好きなカニかまも彩りを添えています。ここに酸味の効いた醤油ベースのドレッシングをかければ、日本でも見慣れているサラダに。日本食はヘルシーだということでタイでも人気が高いのですが、まさかタイ・フュージョンのレストランで頂けるとは思いませんでした。ちょっと懐かしさを味わいたい時にオススメします。
そしてこちらのドレッシングも購入することができます。和風ドレッシング以外にもシーザー、サウザンアイランド、ビネグレットなどが85~95バーツで販売されています。

トマトソースのイカ墨パスタ・ソフトシェルクラブ添え 220バーツ
運ばれて来たお皿を見て最初に目を引くのは、中央にそびえ立つ大ぶりなカニのフリットです。見た目にも香ばしさが伝わってきます。その下にはトマトクリームソースで和えられた、イカ墨を練りこんだパスタが待ち受けています。赤と黒という個性の強い組み合わせに一瞬驚きますが、果たしてどのように調和しているのか早く食べてみたくなります。
まずはフリットを一口。衣はサクサクといった感じではなく、中に入っているカニのジューシーさを受け止めているからか、しっとりとしています。そして塩味も効いているのでまずは何もつけずに味わってみて下さい。身の柔らかさを堪能した後はしっかり揚げられた殻まで、カニを丸ごと楽しむことができます。
続いてパスタへ。程よい加減に茹でられたパスタにトマトクリームソースを絡めるとその絶妙にマッチした味わいに思わず口元が緩んでしまいます。もちろんソースの中にもたっぷりのカニの身や歯ごたえのしっかりしたマッシュルームが入っています。そして粒のまま入れられたグリーンペッパーがタイらしさを醸し出していました。ソースは濃厚ですが、単にこってりしているだけではありません。その秘密はきのこを煮詰めたソース。これをクリームと合わせることで、風味が高くすっきりとした後味を残してくれます。

洋梨のソーダ 85バーツ 
今回一緒に頂いたドリンクは洋梨のソーダとミックスベリージュースです。まずはソーダから。カットされた洋梨が2切れ、透明感のあるソーダの上に浮かべられています。グラスの底にトロリとしているのが洋梨のシロップ。軽くかき混ぜてから飲めば、爽やかな甘みが口の中に広がります。

ミックスベリーのシェイク95バーツ
真っ赤なベリーがギュッと詰まったシェイクにはよく冷えたクランベリーやブルーベリーの実が添えられ、酸味が効いています。これを飲めば、日差しの強いバンコクでもビタミンCの補給は万全ですね。ただストローだけでは飲みづらいと思うので、スプーンも頼んで、ベリーを最後まで味わってみて下さい。

フルーツゼリー 85バーツ
メニューの中でHappy Endingと名付けられたデザートの数々。その中から洋梨のゼリーとミックスベリーのゼリー、そしてチョコレートムースを頂きました。まずは洋梨から。ぷるんと弾力があり透き通ったゼリーの中に柔らかそうな洋梨のコンポートが見えています。ドリンクの中に入っていた洋梨よりも甘みが強いのですが、デザートをしっかりと食べたという満足感があります。ミックスベリーのゼリーは先ほどのシェイクと同じく酸味が効いた一品。生クリームを添えて甘さを調節しながら、お気に入りの味が見つけられそうです。そして最後はチョコレートのムース。スプーンを入れた時しっかりした手ごたえがあったので、ちょっと硬いのかなと思いましたが、舌の上で滑らかに溶けるチョコレートはとても贅沢な味わいでした。また、これらのデザートにはプラス50バーツでお好みのハーゲンダッツのアイスクリームを添えることもできますので、甘いものが好きな方も心ゆくまで堪能できますね。なお、3種類とも2008年いっぱいまでの期間限定メニューとなっています。

●コンセプトはホームメイド
店名の「パティオ」とはスペイン語で「中庭」の意味。オーナーのゲッスダーさんがヨーロッパ旅行中に食べて美味しかった料理を基にレシピを作成し、気楽に人が集まって食べられるスペースとしてのパティオをオープンさせました。
お店で使われている野菜は全て、タイの王室プロジェクトの一環で作られているオーガニックのもの。これを特に大きく謳ってはいませんが、周辺で働くオフィスワーカーの健康に対するさりげない気遣いが嬉しくなりました。なお、パティオでは朝7時から10時までは朝食メニューとしてオムレツやスクランブルエッグなどの卵料理(125バーツ)、フレンチトースト(125バーツ)、ワッフル(125バーツ)、お粥(85バーツ)などが用意されているので、スーツに身を包んだタイ人と一緒に健康的な朝をスタートさせるのもいいかも知れません。
また、気に入った味を持ち帰り、ぜひ自宅でも作ってみて欲しいという願いのもと、テイクアウトのコーナーも充実させています。上で紹介したパイやドレッシングの他に、エビ、マッシュルーム、ホウレン草、オニオンのスープ(各65バーツ)や、ガーリックバター、タルタルソースなどのディップソース(各65バーツ)、ブレッドアンドバタープディング(85バーツ)やチョコレートプディング(65バーツ)などバラエティに富んでいます。
●食べる喜びを
いかがでしたか?気取ったイタリアンやフレンチも素敵ですが、ここのスタッフは皆さんとてもフレンドリー。お家に招かれたような居心地の良さで優しい味わいの料理を楽しむことができます。そして、「パティオ」の下に小さく書かれているJOY OF EATINGという言葉。お店の中にいる間はもちろんのこと、家に帰ってからも楽しみながら食べて欲しいという工夫が随所から伝わってくる、温かみのあるレストランでした。
【行き方】
BTSプルンチット駅5番出口を出て、直進。歩道橋とつながっているので、そこを左に下りる無料のシャトルバス乗り場(約5分で到着)。徒歩の場合はシャトルバス乗り場からワイヤレス通りを真っ直ぐ500メートルほど歩くと、左手にオールシーズンズプレイスが見えてきます(約10分)。

記事登録日:2008-10-07

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関連タグ: パティオ コンラッド

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2008-10-07

利用日
女性 男性