各国ガイドブックに多数登場。創業当時の味と値段を守り続けるアットホームなレストラン。
サワディカー、プーケットナビです。
最近、欧米のジェットセットの間では、プーケットは、大変注目されているリゾート地なのだとか。 そんなわけで、西洋料理を中心にした高級レストランが軒並みオープン。 でも、気取って食べる高級フードも1回食べたら満足しちゃいますよね。 もっと、地元に密着した、おふくろの味風タイ料理が食べたくありませんか? 今回ナビが行ってきたのは、人気タイ料理レストラン「サバイ・サバイ」に行ってきました。 値段にも、味にもうるさい欧米ガイドブックが認めるレストラン。 夕飯時になると行列ができる料理店として、地元ではちょっとした有名レストランです。
目印は、ビーチ前の郵便局
パトン・ビーチの目の前、タウィーウォン・ロード(Taweewong Rd、通称、ビーチ・ロード)にある郵便局が目印。 郵便局の横に伸びている細い道(ソイ)、ソイ・ポストオフィスに入り、右側3軒目。大きなピザが描いてあるイタリア料理店「Napoli」の隣です。
店内
全44席の小さなオープン・カフェスタイルのレストラン。 風がふんわり通り抜けて、心地良いです。
デコレーション
すべてお客様からのプレゼント。 といっても常連さんではなく、見ず知らずの人達が、ふらりとレストランに持ってくるのだとか。
ニュージーランド人のお客さん達からのプレゼント。
オーストラリア人のお客さん達からのプレゼント。やっぱり、カンガルーです。
南アフリカ、ケープタウンからのお客様がいきなり持ってきた、世界のベストレストラン(The best restraint in the world)の称号。 これには、さすがに驚いたそうです。
■創業22年の老舗、「サバイ・サバイ」オープンの秘話
◆偶然
「サバイ・サバイ」は、1987年にモンさんのお父様がオープンさせたレストラン。 そのお父様、レストランをオープンする前は、5スターホテルにてレストラン部門のマネージャーをしていた方。 とはいっても、タイ国内を、転勤に続く、転勤。 コーラル島のホテルに転勤命令が出たのをきっかけに、「いっそ、自分でレストランを開いてしまおう!」と思い立ち、偶然にも、現在のレストランの店舗を見つけて「サバイ・サバイ」をオープン。 かなりの行動力です。
◆店名の謎
タイ語で気持ち良いという意味の「サバイ・サバイ」という店名。 名づけ親は、実はモンさん。 レストランのオープン当時、流行していた歌が、タイの国民的アイドルでもある「バード」ことトンチャイ・メーキンタイの「サバイ・サバイ」。 ご両親が「店名は何にしようか?」と頭を抱えていた時に、高校生だったモンさん、「サバイ・サバイにしちゃえば~?」と冗談まじりに言ったら、お母様、「じゃあ、そうしましょう」とあっさり決定。 ということで、オープンしてからしばらくは、バック・グラウンド・ミュージックに「サバイ・サバイ」が使用されていたそうです。
■人気の秘密
雑誌取材は10年近く断り続け、広告も出したことがないというレストラン。 それにもかかわらず、毎日19時頃には、行列ができる料理店に変身する「サバイ・サバイ」。 ナビ、人気の秘密に迫ってみました。
◆化学調味料は一切使用なし
化学調味料が多く使われているタイ料理レストランが多い中、こちらでは、化学調味料不使用レストラン。 素材自体のまろやかさが味わえる上に、体にいいこと間違いなし。
◆フレッシュ
野菜、お肉などの食材は、購入したその日に使い切ります。 作り置きは絶対にしません。 ナビが取材に訪れた午前中も、目の前で店員さんがポピヤ(タイ風春巻き)を作っている真最中でした。
具を乗っけて、
くるりと巻きます。
◆リーズナブルな価格
物価が高いパトン・ビーチにお店を構えながら、味と同様できる限り創業当時の値段を守り続ける努力を続けていましたが、近年の物価上昇の為、4月一杯のお休み明けに、全メニューを5~10バーツほど値上げする予定だとか。残念ですが、時代の流れには逆らえません。
いただきます。
それでは、ここで「サバイ・サバイ」人気メニューを、いただきま~す。
チキン入りグリーンカレー 90バーツ
Green Curry with chicken
日本人のお客さんが絶対といっていいほどオーダーする一品なのだとか。 他のお店のグリーン・カレーに比べて緑色が濃い目。 とってもクリーミーで、鶏肉もたっぷり、定番の丸ナスではなく、具にインゲンを入れているのがサバイ・サバイ流。 食器もバナナの葉っぱをかたどった食器で、南国気分を盛り上げてくれます。 具のお肉は、豚肉にも変更可能。 牛肉にすると、プラス10バーツ(100バーツ)、シーフードにするとプラス30バーツ(120バーツ)です。 グリーン・カレーのシーフード入りは、珍しいですね。
トム・ヤム・クン 60バーツ
TOM YAM GHOONG
「世界3大スープ」としても有名なトム・ヤム・クン。 赤いスープの表面に浮いているのは、唐辛子をはじめとする各種スパイスをを炒ってつくる調味料、プリック・パオ。 具のきのこは、フクロダケを使っているお店が多い中、こちらでは、日本のマイタケのようなキノコを使用。 海老もたっぷりです。 独特の味がするのは、化学調味料をつかっていないせいなのでしょうか。
ひき肉、海老をライム・ジュースで和えた春雨のスパイシーサラダ 85バーツ
YAM WOON SEN
具は、海老、トマト、ひき肉、セロリのサラダ。 具のひき肉は、リクエストすれば、鶏肉にも変えられるそうです。 ライム・ジュースであえているのでさっぱりとした甘酸っぱさが食欲を増進。 ボリューム満点の量をあっという間に食べてしまいそうです。
牛肉のサラダ 100バーツ
YAM NUEA
タイの代表的なサラダであるヤム・ヌア。 お肉は、中までしっかり火が通っているのにも関わらず、やわらかくて、味もしっかりしみこんでいます。 中身の具は、セロリ、玉ねぎ、真赤に熟したトマトがはいっていました。 見た目は辛そうですが、想像するほど辛くはありませんのでご安心を。 食べだしたら、お肉の柔らかさと素朴な味からか、なぜか止められないナビでした。
鶏肉のサテ 130バーツ
SATAYS GAI, MOO, NUEA
串に刺さっているお肉が大ぶりです。 パサパサしやすい鶏肉もこんがりやきあがっています。 ナビは、鶏肉をいただきましたが、同料金で豚肉、牛肉もしくは、ミックスでも注文可能です。 コクがある甘辛ソースは、甘すぎず、辛すぎず。 ピーナッツもどっさり入っています。 ナビが気に入ったのは、付け合わせのアーチャートという、キュウリの甘酢づけ。 キュウリと赤小玉葱のスライスとの組み合わせがお口の中をすっきりさせてくれます。 お漬物感覚ですね。
隠れメニュー
看板にも書いてあるのですが、以外に知られていないのが、「サバイ・サバイ」のホーム・メイド・ブレット。 食パン、ホールウィート・ブレッド、バゲット、クロワッサンと作る数は少ないですが、創業当時から、レストランの2階で作り続けています。 朝食メニューはもちろんのこと、この手作りブレッドを使ったサバイ・サバイ・クラブ・サンドウィッチ(85バーツ)は、隠れた人気ランチメニューだそうです。
お店からのお願い
「サバイ・サバイ」の店内は、禁煙です。みなさん、マナーを守って、楽しい食事をたのしみましょう。
いかがでしたか?ボリュームもたっぷり、お値段もリーズナブルな料理の数々。 作りだされるお料理の味同様に、フレンドリーなスタッフ&オーナーさんの媚びない自然体が、愛され続ける名店の秘密なのではないでしょうか? 以上プーケットコクナビがお送りいたしました。