愛され続けて28年。頑固に庶民タイ料理の味を守る老舗店。
サッワディーカー、バンコクナビです。旅行に行ったら地元の味を味あわずして帰るべからず、ということでタイに来てタイ料理を食べずに帰ってはなりません。タイ料理もいろんな種類がありますが、やはり、はずせないのは庶民の味。でも屋台はちょっと心配、フード・コートも落ち着かないという方。今回は地元タイ人、外国人共々から支持を得ている、開業28年の老舗タイ料理屋『バナナハウス』をご案内します!
バナナハウスへの行き方
1. BTSサラデーン(Saladaeng)駅
1番出口を降りてケンタッキーを右側に見ながら歩きます。
2. Krung Thai Bank(クルン・タイ・バンク)の両替所へ
両替所の右の小さな通路を奥にまっすぐ入って見える、ガラスのドアの2階がバナナ・ハウスです。ファミリー・マートまで行くと行き過ぎなので、戻りましょう。見落としそうな場所にありますのでお気をつけを。
※現在ではクルンタイバンクではなくなっています。
開業がなんと1982年
店の名前はオーナーのニックネーム、クルアイ(バナナ)からお店の名前がつけられましたといいます。外国人の間ではバナナ・ハウス、地元ではバーン・クルアイ(バナナの家)の名で親しまれています。コロコロとテナントが変わるバンコクで、28年も同じ場所でレストランを出しているなんてすごいことです。それだけお客さんに支持されているということでしょう。
メニュー
焼きハマグリ及びにんにくパン(ホーイ・ラーイ)
ジュウジュウと音をたてながらでてきたのは、「クロック」と呼ばれる凸凹になった器に入っているハマグリです。バターとガーリックがたっぷりで、たまらない香りが食欲をさそいます。ガーリックトーストにのせてあつあつをいただきます。器の中にあるうちはとても熱いですが、はまぐり、バター、ガーリック、トーストの組み合わせが大変マッチしていてクセになりそうなおいしさです。お店でも大人気の一品です。
トムヤムクンタイにきて食べなきゃ大損!?本場のトムヤムクンはほんとうにおいしい!海老ときのこがたっぷり入っていて、辛さも外国人向けでしょうか?あまり辛くないためどんどん食が進みます。地元タイ人もバナナハウスのトムヤムクンはおいしいと絶賛でした。
海老トースト日本人に大人気の海老トーストは、パンのうえに海老をペースト状にしたものをのせ、カリッと揚げたものです。お酒のおつまみにもピッタリ、辛いものがたべれないお子様にも大人気の一品です。いくつでも食べれてしまうおいしさです!
豚肉とカシューピーナッツの炒め物
ピリッと辛いスパイスがたまらないご飯とピッタリの味です。スープと前菜だけじゃ物足りない、そんな方におススメのメニューです。「豚肉とピーナッツ?」と思う方も多いと思いますが、タイ料理ではピーナッツを料理によく使います。はじめはなんか邪魔だな~と思っても慣れるとこれがとてもおいしく、なくてはならない存在になります。ぜひお試しを!
タイ魚のフライ
ナンプラー・ベースのソースをつけて食べます。タイの魚は日本の魚ほど脂がのっていないので、パサパサですが、から揚げにすると外はカリカリ、中はほっこりとして、南の海で採れる魚特有のパサパサ感が気になりません。ソースをつけなくても充分味がついています。
グリーンカレー
外国人に人気のあるお店だと、ココナッツ・ミルクの量が少なくしてあったり、辛さが控えてあったりと、なかなか地元庶民の味にたどりつきませんが、こちらのグリーン・カレーは地元タイ人がおいしいという味です。よって少々辛めかもしれませんが、アジアの味に慣れている方は大丈夫でしょう。ココナッツ・ミルクがまろやかでとてもご飯がすすむ味付けです。
スパイシーな食事にはかかせない甘さたっぷりのドリンク。今回はテンモー・パン(スイカのフローズン)、チャー・イェン(タイのミルクティー)、を注文しました。タイ人にあわせた味なので甘めですが、辛い食事には甘いドリンクを飲む方が辛さがおさまります。
25年以上も同じ場所、ということで常連客もたくさんいるそうです。中には有名人のお客様も。店内はおさえた照明で(以前、高級店の証は暗めの照明だった)、凝ったインテリアやおしゃれな演出が施されているわけではありません。やはり、この店の味が売り。28年間愛されてきた味をぜひ一度お試しください。以上、バンコクナビでした。