ローズホテルのプールサイドにある、おっとりとした時間が流れるタイ料理レストラン。盛り付け&食器も素敵。
サワッディカー!バンコクナビです。
今回ナビが紹介するレストラン「ルアン・ウライ」は、バンコク1のオフィス街のシーロムエリアにありながら、まるで時が止まったようにゆったりとした気分にさせてくれるレストラン。場所は、スラウォン通りのローズホテルのプールサイド。そしてレストランの建物はタイ古式建築。料理の味はもちろん、盛り付けの美しさも絶品。お店のおっとりたした雰囲気とあいまって、どこか懐かしくて暖かい気持ちにもさせてくれる「ルアン・ウライ」。それでは早速お店の紹介をいたします。
場所はローズホテル内
レストラン「ルアン・ウライ」はスラウォン通りにあるローズホテルの中にあります。
ホテルのロビーを通り、プールの方へ進んで下さい。鮮やかな青色のプールサイドにある、屋根が尖がったチーク材のタイ伝統建築の家屋が「ルアン・ウライ」です。
アユタヤ式建築
建物は、今から100年以上前に建築されたもの。タイ中部地方の建築様式で「アユタヤ式高床建築」と呼ばれます。元々は高床式の一軒家でしたが、レストランとしてオープンさせる為に、柱だけだった一階部分を改築して2階建てとしました。昔は大雨が降れば水浸しとなることもしばしば、ですが治水技術も進み浸水の心配も無くなった現在の街中では姿を消してしまった、この高床式建築。高層ビルが建ち並ぶ中、ずっとこの同じ場所に在り続け、保存状態も良いので歴史的価値の高い建築物だと思いました。レストランの名前が「ルアンウライ」(=ウライ宅)となっているのは、オーナーのお母様の名前がウライさんで、このお母様が産まれて育った家だそうです。母の大切な家だから、と親を想う息子さんのやさしい気持ちから名付けられたレストランです。
古い物をそのまま
タイの素晴らしい伝統や習慣を知ってもらう為に、昔ながらの建築を損なわないようにとの事で大掛かりな改築はせずに柱の傷など細かいところはそのままで、レストラン内の装飾品もオーナーが所有していたアンティーク家具を持ってきたそうです。洗面の鏡も窓枠を利用して鏡をはめ込んだものと無駄にせず工夫して昔からの物を大切に使われていました。装飾品を見るだけでもかなり価値のあるレストランだと思います。
一階部分は改築して新しく出来たスペースだけに、古い中にも現代様式も取り入れているのでとてもお洒落でモダンな内装となっています。
二階は昔ながらのチーク材を用いた伝統様式の内装。ずらりと並んだアンティーク家具は重厚感漂うクラシカルな雰囲気をひしひしと感じさせてくれます。
(通常二階部分は一階が満席になった場合だけオープン。もしくはパーティ等での貸し切りで使用出来ます。その場合は要予約・チャージ料5000バーツで飲み物付き)
ホテルのプールサイド横
一階のガラス張りの向こうに見える景色はホテルのプール。開放感たっぷりの南国情緒溢れるのんびり・まったりとした風景は時間の流れをゆっくりと感じさせてくれます。コンクリートジャングルの中でもこうして緑と水に囲まれての食事が頂けるという、その工夫に感心しました。
タイ料理中心のメニューは70種類以上。タイ伝統料理はもちろん、お店オリジナルに現代風にアレンジされたメニューも多数あり。メニューにお店のロゴマーク付きの料理はお店のオリジナル且つお勧めのメニュー。唐辛子マークは少し辛いですよ、という分かり易い表示になっています。ナビはお店お勧めメニューを注文する事にしました。
海老とミックスベジタブルのカップケーキ Kratong Tong 90バーツ
まずは前菜から・・・と出てきた料理はデザートかと思わせるプチケーキ風。食べ物に対してカワイイーという珍しい感想を持ちました。タイ伝統料理で宮廷料理スタイルです。クリスピーカップはサクサク、具はほんの少し甘めの味付けで軽い口当たりのスナック感覚で頂いた一品。
シーフード揚げ春巻き Ghoong Mark Rook 150バーツ
ミンチされた海老・イカと刻んだバジルハーブを春巻きの皮に包んでカラっとフライされた一品。揚げ春巻きというと皮も具も油たっぷりというイメージがありますが、この春巻は皮が薄めで油を吸っておらず、そして香ばしいという言葉がぴったりでした。
通常の春巻きよりも細めに巻かれており、食べる時に中の具がこぼれ落ちる心配の無い一口サイズにカットされています。
ステーキサーモン Satay Pla Salmon 180バーツ
付け合せの野菜とサーモンの盛り付けが黒いお皿に映えて見た目にも鮮やかな一品。消臭効果も有るレモングラスが串代わりとなっているので魚独特の臭みを抑えてくれています。サーモンをサテーというタイ南部料理のカレー味ソースを加える事により豊かな味へとステップアップしました。ココナッツ入りピーナッツソースを掛けるとさらに味に深みが増します。
鶏のグリル・タマリンドソース掛け Ghai Yaang Dtakrai Sauce Makham 180バーツ
辛い・甘い・酸味とタイ料理の醍醐味が凝縮された一品。炒め玉ねぎスライスとレモングラス、カシュナッツ、こぶみかんの葉が香り高い料理に仕上げ唐辛子がピリっとパンチを効かせます。甘酸っぱいとろりとしたタマリンドソースが鶏によく絡み、ご飯にもとても合う一品です。
スズキの辛味噌合え Pla Krapong Narm Prig Pow Dtakhrai Horm 250バーツ
スズキのフライに、ナムプリックパオという唐辛子などを発酵させた辛味調味料で炒めて味付けされたもの。身がフワフワと柔らかいですが、表面がしっかり炒めてあるので身崩れせず調味料がバランス良く絡まっています。淡白な白身魚には濃い目のしっかりとした味付けがぴったり。胡椒の味も良く効いています。
食事の締めはやはり外せないタイデザート。タイらしくココナッツミルクソースのデザートです。
マンゴのもち米添え Khao Neaw Mamuang 150バーツ
蘭の花のように美しくカットされ盛り付けられた甘酸っぱいマンゴともち米。タイを代表するデザートで日本人に大人気。
いかがでしたか?
美味しいのはもちろんのこと、盛り付けにもこだわりを持って、しかも料理の映える食器使いもされている「ルアン・ウライ」の料理。味も見た目も楽しめるメニューの数々でした。元々は民家だったのをレストランに変えたので、自宅に居るくつろいだアットホームな雰囲気の中で食事ができます。欲張らずにゆっくりのんびり営業を続けていきたいです、とオーナーが語っておられたのが印象的でした。以上バンコクナビがお伝えしました。