タワナバンコクホテル内のタイ料理レストラン。基本から高級、アフタヌーンティまでこなす、創業37年の老舗。
サワッディカー!バンコクナビです。
今回みなさんをお連れするのは、ホテルのレストラン…といっても肩肘はった敷居(と、お値段!)の高い場所ではありません。シーロムエリア・スラウォン通りの便利な場所に位置する「タワナバンコク・ホテル」内のタイ料理レストラン「タワナ・レストラン」です。ホテルの名前を背負ったレストランだけに、創業はホテルオープン当時からなので、もう37年になる歴史のあるレストランです。ずっと変わらず愛されている理由はお客さんを満足させるレベルの料理をキープしているからです、と胸を張って説明してくれました。とはいえ長く変わらず続けるというのは次々と新しいものが入ってくるバンコクでは難しい事、継続させるという努力はかなりものなのでしょう。賑やかな観光地のホテル内のレストランでありながらお客さんは地元のタイ人も多いという事は、外国人向けの味ではなくしっかりとタイの味を出せているということ。期待大です!では早速行ってみましょう。
◎ タワナバンコクの中
「タワナバンコク・ホテル」へのアクセスは、スカイトレインBTSサラデーン駅(3番出口)と、サラデーン駅と接続している地下鉄MRTシーロム駅(2番出口)から。同じく地下鉄サムヤーン駅(1番出口)からでもOK。ホテル内に入ったら、ロビー左手の通路を進んでください。突き当たりにあるのが「タワナ・レストラン」です。
◎ ラマ5世時代のゴシック建築
クラシカルな雰囲気の中でタイ料理を味わって欲しいというコンセプトで、約100年以上前のラマ5世時代のヨーロピアンとタイを取り混ぜたゴシック調の建築様式の内装です。天井のステンドグラスと白い壁とモスグリーンを基調とした家具は明るくソフトな印象を与えてくれています。ヨーロッパの瀟洒な白亜のダイニングに南国の開放感をプラスさせて、高級感の中にも堅苦しくならず気軽に食事が出来る素敵な空間となっています。深々と座れるソファ席も有るので食事スタイルに合わせて席を選べることが出来るし、隣のテーブルとの間隔も余裕を持って取ってあって周りの目が気にならず落ち着いて食事が出来るのも良いですね。
◎ 当店特製の自慢のメニュー
メニューはタイ料理・中華・西洋料理あわせてなんと、130種類以上。今回はお店が自信を持ってお勧めする自慢のメニューを持ってきてもらいました。
クイッティアオ・ニュージーランド 145バーツ
Rice Noodles Soup with NewZealand Beef
今一番のお勧め、と言われて持ってきてもらったのはタイラーメン「クイッティアオ・ニュージーランド」です。何故ニュージーランドですか?と聞くと、具のお肉がニュージーランドから取り寄せた牛肉だからとのこと、ナルホド。下の麺が見えないくらいに敷き詰められたお肉はボリューム満点。これだけのお肉の量でも脂身の無い赤身の部分を使用しているので油っぽくならずしつこい感じもありません。一緒に入っているツミレもプルンプルンとした柔らかい舌触り。スープは牛骨ダシでコクがあって、それでいてアッサリ系。具とスープがバランスよく味わえるように、と中味の具により牛骨の部位の違うスープを使い分けているそうです。クイッティアオの付け合せのように出される豚をカリカリに揚げたものはタイ語で『ムーケーブ』、このムーケーブをクイッティアオにふり掛けるとより味に深みが出ます。レストラン特製のムーケーブをそのまま食べてみたところ、これだけで立派なおつまみ!というくらいしっかりとした味が付いて香ばしく、まるでアラレのようでした。
クイッティアオは奥の厨房で作っているのではなく、レストラン内にて屋台のように目の前で調理しているのが見られるので美味しさも倍増です。
クイッティアオ・ラートナー・クン 135バーツ
Stir-fried Rice Noodles with Prawns
他の店には無い、当レストラン特製の麺をぜひとも味わって欲しい、と強く勧められたのがこのエビ入りあんかけ麺。何が違うのかなぁと口に運んだ瞬間、「確かに違う!」と納得。コシのある、今までに味わった事のない非常にモチモチとした食感の太麺。麺だけでなくあんかけの味も絶品。あんかけというよりはヒタヒタに麺が浸った状態。ですがこのあんがあまりにも美味しいのであんも残さずスプーンですくって頂きました。新鮮な大振りのプリプリ海老もあんかけと絶妙にマッチしていました。鶏ガラベースのオイスターソースでの味付けですのでどちらかというと中国料理に近い味なので辛い料理が苦手な方もこの料理なら安心して頂く事が出来ます。
クイッティアオ・パッタイ・クンソッド 150バーツ
Traditional Stir-fried Rice Noodles with Prawns(Thai style)
タイ風焼きそばです。オムレツ風に卵で麺を包んであり盛り付けの工夫によって庶民的なタイ料理がさすがホテルで出される料理ともなるとお洒落な一品となりました。油で炒められている麺はベタベタとしておらず、味付けも上品に薄味であっさりしていました。ライムを搾ったときに飛び散らないようにガーゼに包まれているのもちょっとしたやさしい心遣いですね。
トムヤムクン 250バーツ
Hot and Sour Soup with Prawns
タイ料理といえばこの世界3大スープのトムヤムクンははずせませんね。タイハーブがたくさん使われているこのスープは美容にも健康にも良い一品。スープはお店の調合によって味が全然違いますので、食べ比べてみるのも楽しいかと思います。こちらのレストランのトムヤムクンは辛味と酸味が少し控えめの味付けなのでトムヤムクン初心者向けといったところ。新鮮な海老が辛さの中に甘みを引き出している材料となっています。
ゲーンキアウワーン・ゲ 325バーツ
Green Curry with Lamb
羊肉入りグリーンカレーです。グリーンカレーには他にも鶏、豚、牛、海老と色々な具が選べますが、今回はお店のお勧めの羊で頂きました。羊肉って臭みがあってクセのある味なんじゃないかなぁと想像していましたが、想像とは違いとても柔らかくて甘いと感じさせるお肉でした。まろやかでトロトロのココナッツミルク味の良く効いた濃厚なグリーンカレーにはサクサクとした揚げパン風のロティ(65バーツ)と一緒に食べるのがお勧めとの事です。ナビは今までグリーンカレーはご飯とでしか食べた事が無かったのですが、ロティとの組み合わせもかなりイケるという事が分かりました。
パネーン・ゲ 325バーツ
Curry with Lamb
羊肉入りパネーンカレーです。ピーナッツペースト味のグリーンカレーよりもさらに甘みの強いカレー。見た目の赤いルーの割には辛くはありませんでした。ココナッツミルクがたくさん入っていると分かる少し油っぽさもあるカレーです。こちらも羊肉で頂きました。甘くて濃い味のルーが甘い羊肉にとてもマッチしています。
ミヤン・プラートゥー 150バーツ
Fried Mackerel Salad with Condiments
サバのハーブ和えサラダです。フレーク状のサバをライムとタイハーブで酸味のあるさっぱりとした味付けで仕上げています。ハーブ和えのサバをサニーレタスに巻いて食べるというとてもヘルシーな一品。一緒に巻くクルトンが口の中でジュワーっと油が広がり少しジューシーさを演出してくれています。タイハーブと唐辛子が魚の臭みを打ち消してくれているので軽い口当たりであっさりと頂けました。
Thai Desserts of the Day 64バーツ
メインタイ料理を頂いた後の締めはやはりデザート。本日の日替わりデザートを注文しました。日替わりデザートメニューは常時2品から選べます。
ブアローイ・プアック :Taro in Coconut Milk
タロイモのココナッツミルク掛けです。甘さ控えめのココナッツミルクに一口サイズのタロイモ団子とココナッツの実入り。ココナッツ尽くしのタイらしいデザート。
タオフアイ・フルーツ・サラダ : Soya Beand Curd with Fruits Salad in Syrup
ひんやりと頂く杏仁豆腐です。ツルツルとした寒天はボリュームのあるしっかりとした味付けのタイ料理が続いた舌をクールダウンさせてくれます。タイらしくフルーツはパイナップル、リンチー、パパイヤが入っています。
アフタヌーンティ
14時~18時の間にアフタヌーンティのメニューもあります。こちらのアフタヌーンティの内容はスコーン、サンドイッチと定番のものにタイ菓子や点心系も含まれていて洋菓子一辺倒で無いところが特徴的です。ケーキ類はホテル特製のケーキのプチサイズ。お茶とともにお菓子を少しつまむ、という程度のボリューム控えめな量なので昼食・夕食としっかり食べる間には丁度良い量かと思います。何より飲み物付きで1人用180バーツ、2人用300バーツというリーズナブルな点が嬉しいです。ソファに座ってホッと一息、気軽に午後のアフタヌーンティを楽しんでみましょう。(写真は一人用セット)
いかがでしたか?ホテルのタイ料理レストランというとどうしても外国人向けの抑えた味付けの料理かと思われがちですが、このタワナレストランの料理はタイ人も納得の本場そのものの味です。メニューのバリエーションが多いのも魅力のひとつ、タイ料理は辛い料理だけではありませんので、ぜひとも色んな味を楽しんでください。リーズナブルなアフタヌーンティもお勧めですよ~。以上、バンコクナビがお伝えしました。