タイ料理とはひと味もふた味も違う、種々の香辛料のスパイシーさが効いたイスラム料理を召し上がれ!
サワッディーカー、バンコクナビです!世界中から旅行者が訪れるタイ王国らしく、首都バンコクにはタイ料理のほか世界各国の味を味わえる多国籍料理が集まっています。今回ご紹介するのはその数ある料理の中で“イスラム料理”である「ロティー」をメインにした料理屋さん『ロティー マタバ』です!焼き立てのロティーにハーブたっぷりのカレーや鳥肉料理など、タイ人をはじめ外国人にも愛されるお店です。それではさっそくお店をのぞいていきましょう!
【ロティー マタバの歴史】
西暦1943年から始まった老舗料理店
ロティー・マタバは、西暦1943年にバングラディッシュ出身のアブダルさんが始めたお店です。当初は屋台のような小さなお店であり、その時の写真が店内に飾ってあります。地道な努力の積み重ねでロティー・マタバをタイ人をして「イスラム料理ならここ!」と言わしめるほどの有名店にしたアブダルさんは、1997年に97歳で天寿を全うされました。店主は去れど、ロティー・マタバの味は健在であり、現在も約70年という老舗は人々に愛され続けています。
老舗ならではの味わい深いお店です
いつも賑わう老舗店
タイのグルメ通であれば誰もが知っているという有名店「ロティー マタバ」は、道を挟んで反対側にチャオプラヤー川が流れている“プラアーティット通り”沿いに面しています。王宮エリアにあるということもあり、地元タイ人を含め外国人旅行者も大勢訪れています。プラアーティット通りといえば落ち着いた雰囲気とオシャレな装いでバンコクっ子にも人気のある通りです。そんな通りにある「ロティー マタバ」は独特な存在感といつもお客さんで賑わっている繁盛店として大変有名です。このエリアを走るタクシーやトゥクトゥクならばまず知っている、そんなお店です。
1階プラアーティット通りを通り過ぎるだけでも店の中で作っている料理の香りが漂ってきそうな「ロティー マタバ」。1階には店員さんが大きな鉄のフライパンで「ロティー」を焼いている姿を見ることができます。またその横にあるガラスケースの中には沢山の種類のカレーやお惣菜が並んでいます。奥行きのある店内にはテーブルが3つ縦に並んでおり、入口の前の通り沿いにもテーブルが2つ並んでいます。一人で訪れる人や常連さんらしき人たちが1階には多いようでした。冷房という冷房は扇風機位なので暑くても平気な方は1階での食事がおすすめです。
2階
暑い中での食事が苦手!という方や、大人数で訪れた方はぜひ2階へ行ってみてください!2階には8テーブルほどがあり、大人数のグループでも気軽に入ることができます。また冷房が効いているので涼しい中で食事をすることができます。
【ロティーとは?】
店先で焼かれるもっちもちの「ロティー」
『ロティー』とは、小麦粉をこねて作った生地を細長く伸ばし、それを円形にして焼いたものです。同じ生地でも、中に具を入れて四角くして焼いたものを『マタバ』といいます。焼く際にしっとりさせるための油と、表面をパリっとさせるためのバターの両方を使うのがポイントだといいます。香ばしく焼かれたロティーはそのままでも味わい深く、ぜひ焼き立てを食べたいものです。店内では、生地をこねるときに空気を抜く「パン!パン!」という威勢のいい音が響いています。
★ メニュー
タイ語と英語表記で、人気メニューは写真付きです。
ではロティーマダバ自慢のメニューの一部をご紹介していきます!主役のロティーは、屋台でも見かけるまん丸プレーンロティー(11バーツ)をはじめ、ミルク&砂糖がけ(15バーツ)、バター&砂糖がけ・ジャムがけ(15バーツ)、チキン入りマタバ(35バーツ)などいろいろあります。そのほか、ロティーといっしょに食べるグリーンカレーやレッドカレー、カーマなどのカレー類もとても充実しています。カレーは具材によって味もかなり変わりますが、ビーフやチキン、魚、マトンなど、イスラムの人にとってのタブーである豚肉以外は揃っています。人気のメニューは写真付きで紹介されており、そのほかのメニューはタイ語と英語で表記されています。
★野菜サモサ(3個)
【Vegetable Samosas (3 pieces】 39バーツ
運ばれてきた料理からご紹介します。まず最初は「野菜サモサ」です!食べる前のイメージとしたは日本の春巻き、を想像していたのですが、食べてみると全く違っていました。外側の皮は春巻きのような食感なのですが、味付けは“甘く”、“辛さ”がじんわ~りとくる感じです。具材にはウンセン(春雨)やニンジンが細かく入っており歯ごたえもシャキシャキといったようすです。初めて食べましたが特にヒットした美味しさでした。
★牛肉のタイレッドカレー
【Beef Thai Red Gravy Curry (Sweet)】 50バーツロティーマタバのカレーはロティーといっしょに食べたい、という味ばかりです。カレーはロティー付きのセットでもアラカルトでもオーダー可能です。こちらのレッドカレーの具材は“牛肉”をチョイス!味わい深く喉にくるピリッとくる辛さがロティーだけなくご飯とも合います。
★チキン入りマッサマン&ロティー
【Roti with Chicken Thai Masaman】 51バーツ牛肉入りのカレーの次は“チキン”入りのマッサマンカレーです。世界美食ランキングで1位を獲得したことで有名なマッサマンカレーですが、やはりここロティーマダバでも大変人気のメニューでした!スパイスが豊富なカレーの中には“豆”や“チキン”がたーっぷり入っていて、これまたロティーとの相性抜群です。今までのカレーのイメージを覆すような甘いけど辛さもあるカレーは病みつきになる味わいです。
★チキン&イエローライス
【Chicken Baryani】 45バーツご飯好きなナビは「ロティーのほかにご飯を使った人気メニューはありますか?」と尋ねました。するとすぐさま薦めてくれたのがこの「チキン&イエローライス」です。実際に一人で訪れていた外国人がこのメニューを注文していたこともあり早速注文してみることに。サフランを入れて炊いたイエローライスは日本のご飯と違いかなりパサパサしており、ふんわりな香りと味わいが染みているご飯です。イエローライスといっしょに柔らかい味の付いた鳥肉がのってあり、これを特性の甘酸っぱいソースをかけて頂きます。とてもさっぱり味なので2皿は食べれてしまいそうです。
★スパイシー オックステール スープ
【Spicy Ox’s Tails Soup】 50バーツスープのおすすめとした運ばれてきたのが「スパイシー オックステール スープ」です!やわらかくなるまで煮込んだビーフのだしが出たスープに、トマトの酸味がきいていて、何度でも口に運びたくなるさっぱり味でした。こちらも酸味を舌で感じたあとにじわっと辛さが出てきます。
★卵とコンデンスミルク入りロティー
【Eggs Roti with Condensed Milk】 45バーツ忘れてはいけないスイーツの登場です!長いことタイに住んでいる人ならば“ロティー”といえば“スイーツ”を連想するのではないでしょうか。それもそのはず、街中の路肩にロティーの屋台がありますよね。屋台で食べるロティーは基本的に超甘甘のスイーツだからです。そこで、ロティーマタバでは「卵とコンデンスミルク入りロティー」を注文しました!こちら、、、運ばれてきたすぐに召し上がってください。口に入れた途端その甘さの香りと、薄く伸ばした生地のパリパリ感とふわふわ卵の食感が口全体に広がっていきます。人によってはカレーではなく、このロティースイーツを食べに訪れる人もいるようです。
★ テイクアウトできます
地元のタイ人を含めテイクアウトをしていく人がとても多くいます
車で訪れた人や、近くに住む常連さんの中には「テイクアウト」をしていく人の姿が多く見かけられました。一度お店で食べてみて、美味しく気に入ったメニューがあればそれだけを持ち帰ることもできます。ロティーのもちもち食感は冷めてからでも十分美味しいです。
「ロティー マタバ」への行き方
プラアーティット通りのランドマーク・プラスメン砦の向かいに「ロティー・マタバ」はあります。船で行くこともできます。その場合の最寄りの船着場は「プラアーティット(Phra Arthit)船着場」です。
いかがでしたか?タイ人も認めた本場のイスラム料理を美味しく食べるなら、ここ「ロティー マタバ」が大大大おすすめです。日本のカレーとは全く違ったイスラムカレーの味わいと、その場で作り立てのもちもちロティーをぜひお召し上がりください!以上、バンコクナビでした!!