合言葉はトムヤムクン!トムヤムクンが自慢の、カオサン通りのレストラン。【リノベーション中です。2015年8月に再オープン予定です】
サワッディーカー!バンコクナビです。
「インドといえばカレー」、「リンゴといえば白雪姫」などなど、「○○といえばこれ!」と、オートマティックに思い浮かぶ代名詞的なものってありますよね。
では、タイ料理といって真っ先に思いつく料理は何ですか?答えはきっと、そう「トムヤムクン」!童話の中の仲良し3人兄弟のような、リズムの良いその名前を解剖してみると、「トム(煮る)」「ヤム(ミックス)」「クン(えび)」。その名の通り、さまざまなハーブやスパイスに集合をかけてスープを作り、主役にえびを迎え入れてさっと煮た、スパイシーですっぱいえびのスープです。今回ナビがご紹介するレストランは、その名も『トムヤムクン』。かわいい語感と、相当自信があるんであろう看板メニューのトムヤムクンへの期待に導かれ、お店のあるカオサン通りにやってきました。
カオサン通りへ
いざカオサン通りへ。カオサン通り周辺はスカイトレイン(BTS)も地下鉄(MRT)も通っていないので、移動はタクシーかバス。バスに揺られるのも楽しいものですが、いかんせん時刻表がないので相当待つ場合があったり、混んだ車内がサウナ状態になっていたりとハードな場合が多々あるので、相当時間に余裕があって、かつローカルタイ人に興味がある場合以外はタクシーを使うことをお勧めします。ちなみに、スクンビット通りの偶数路地側のバス停からは【2番】と【511番】、マーブンクローンセンター前からは【47番】のバスがカオサンの最寄りのバス停を通ります。
目指す「トムヤムクン」があるのは、カオサン通りの端、チャクラポン通りに近いあたり。建物に突っ込んだトゥクトゥクが目印のバー『ガリバーズ(GULLIVERS)』がある方です、タイ人は、「チャナソンクラーム警察署があるほう」と区別しているようです。
カオサン通りの入り口から50メートルほど進んだところで、おもむろに右手斜め45度を見上げてください。赤いお鍋の中で緑のえびが威勢よく跳ねていて下に「TOM YUM KUNG」と書かれている看板が目印。屋台が並んでなんだかごちゃごちゃしていますが、看板のすぐ下、入り口にエクステンションのお店がある路地を少し入った突き当たりにあります。
お店はL字型
やってきましたトムヤムクン。スタッフさんは、「トムヤムクン」という刺繍が入った、おそろいのエプロンでお出迎え。トクヤムクンのお店は、路地に沿ったL字型。全部で50テーブルあります。中央はオープンテラスの席。パラソルで日差しをさえぎっているものの、やはり日中は暑いので避けたほうがいいかも知れません。
そして、向かって右手にはバーカウンターのあるスペース。お!とビリヤード台を見つけて、「1ゲームいくらなのかな?ふーん、20バーツね」と確認したナビですが、ビリヤードをしたことは今までの人生で2、3回。そんなナビには無用の長物…かというとそうでもなく、ぐっとオトナな雰囲気にしてくれるビリヤード台はそこにあるだけでいいんです。バーカウンターにちらりと目を遣ると、バーテンさんがシャカシャカとリズミカルにシェーカーを振っていました。
ナビのおすすめは、左奥にある細長いスペース。白く塗られた壁が爽やかで涼しげ。壁には、運河を行き交う渡し舟や小学校で勉強するこどもたちなど、古きよき在りし日のバンコクの風景を切り取ったモノクロの写真が、額に入って飾られています。写真がすこしよれているところなんか、リアリティがあって良いではないですか!
メニュー
メニューは、タイ料理を中心にいろいろ。トムヤムクンは「カレー」の項目にありました。料金は大体100~200バーツ程度。いろんな嗜好の人たちが集うカオサン通りのお店らしく、ベジタリアン料理もありました。おすすめメニューには写真がついています。
1ページ目には、レモングラスやパクチーなどハーブの説明が書かれていて、料理を待つ間の時間つぶしと豆知識を増やすのに一役買ってくれそうですね。
飲み物では、フルーツを氷と一緒にミキサーにかけたスムージー(65バーツ~)の種類がダントツで豊富なのが特徴です。一般的なレストランでは、スイカ・バナナ・ココナッツ・オレンジ…以上。ということが多いのですが、キウイ・ストロベリー・ヨーグルトミックスなど選び放題。
これは専用のメーカーさんが入っているからなのだそうです。なのでスムージーをオーダーした場合は別会計、先払いになります。
トムヤムクン(180バーツ)
まずは、ここに来てこれを食べないと、気になって寝付けないであろうこのメニュー、トムヤムクン。ココナツミルクを入れないバージョンのクリアスープに、ごろごろ入ったぷりぷりの海老。レモングラスもこぶみかんの葉もたっぷり入った、外国人にこびない正統派の味付けです。ただし唐辛子の量とパクチーの有無はリクエストでアレンジ可能。口当たりはぴりっと辛いのに、のどもと過ぎれば辛さ忘れるとばかりに、口に残るのは海老のエキスとハーブのうまみばかりで、ついつい次のさじに手が伸びます。トムヤムクンをお店の名前にするだけのことはあると感じました。
ナビが今回いただいたのは4人用の180バーツのもの。小さめの120バーツのものもあります。
ヤム・サーム・セープ スパイシーシーフードサラダ(120バーツ)
スパイシー・シーフードサラダです。ボイルしたイカやえび、カキなどが入っています。ざく切りの生のレモングラスが海鮮類の臭みを打ち消しています。さらに、細かく刻んで揚げたレモングラスをトッピングすると見違える香ばしさ。ちょっと甘めのたれがからんでおいしい!香草など野菜がたっぷり入ってるのも気が利いています。
カオ・オップ・サッパロット スチームドライス・イン・パイナップル(120バーツ)
パイナップルをくりぬいて作った、南国ムード満点の器に、蒸したカレー風味のごはんが山盛り入って、ムーヨーンという豚肉を繊維状になるまで煮詰めた佃煮風のものが乗っています。います。具はパイナップル・ハム・グリーンピース。見た目から想像するにお子様味かな?と思いきや、カレーの香ばしさが生きている意外な本格味。甘さはトッピングの豚でプラス。レーズン甘くなりすぎるため入れないんだそう。添えられたえび・イカ・レバーの煮物が、いい箸休めになります。
トムヤムクンレディ(100バーツ)
日暮れ後は、カクテルで乾杯!といきたいですよね。ナビがオーダーしたのは、「トムヤムレディ」。名前から味は想像できませんが、ルビーのような赤い色のジンベースの飲みやすい味でした。お酒が弱い場合は、同料金で、砕いた氷とシェイクするアレンジもしてくれます。
いかがでしたかトムヤムクン。本通りから少し奥まったところにあるので喧騒が気にならず、カオサンでの夜遊び前の腹ごしらえに、または一休みがてら軽くカクテルを1杯、という場合にぴったりの場所だと思います。
以上バンコクナビがお伝えしました。