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髪型ひとつで女の子は変わる!導線に沿ってスパイラル状に設計された<'Sak>は、美容‘室’の枠を超えた美容‘空間’。その流れに乗って、美の螺旋階段を駆け登ろう!


サワッディーカー!バンコクナビです。4月といえば“始まりの春”、気分を一新して、新しいことを始めたい季節ですよね。バンコク在住歴3年目を迎えるナビといえども、日本人である限り、春と聞いて思うことは同じです。新しい出会いがつぎつぎとやってくる春ですが、一番会いたいのは、何といっても、“新しい自分”!うふふ♪
卓越した技術とセンスで世界のヘアカット界にその名を轟かす、タイのカリスマ美容師Somsak Chalachol氏。何軒ものお店を抱える彼の新しい美容室が、バンコクが誇る最新ハイソ系デパート・サイアムパラゴンの中にオープンしたと聞いて、早速行ってきました!店名の「'Sak」は、Somsak氏の名前からとったというから、まさに「'Sak」は、彼の分身。バックグラウンドを知れば知るほど、ナビの期待は高まります。


◎ Somsak氏自らお出迎え

まずはお店の入り口に置かれたパネルに触れると、オーナーであるSomsakさんが現れ、「Welcome to our place!」と、直々にお出迎え。多忙なSomsak氏ですが、「お店を訪れる全てのお客さんに挨拶をするのが、オーナーとしての礼儀」という考えから、パネルまで作ってしまったのだとか。その熱意に、思わずじーんとしたナビ。こちらこそよろしくお願いします、と、心の中で律儀に挨拶に応えます。
予約を入れておけば待たされることはありませんが、お店の前を通りかかってふらりと入ってみたら先客がいた、というような時には、順番待ちの紙を取ります。


◎ 流れに沿って、らせん状に設計された店内

お店の中は、白を基調に、ポイントで赤を使ったスタイリッシュな空間になっています。
そして何より'Sakオリジナルの点は、店内が、応接スペース→洗髪→カット→カラー&パーマ→会計 の一連の流れに沿って、らせん状に設計されていること。導線が一本のラインになっているので、無駄なスペースや動きがなく、とてもスマートな印象です。
これは、最新コレクションのモデルがキャットウォークを颯爽と歩くように、お客さんに髪を切る過程を楽しんでもらうことをイメージしているのだそう。そんな“なりきり”も、このスタイリッシュな空間では許されるから不思議!また 'Sakでは、世界中で大きな信頼を得ているSchwarzkopfのヘアケア製品が使われています。


◎ 最新鋭の設備

’Sakには、髪についた微小な汚れや薬品をもれなく落とす“コズミックウォーター”のろ過器や、トリートメントの浸透を促す最新のスチームマシーンなど、どれもタイ初上陸の最新設備が揃っています。そして、空調がとてもしっかりしているので、美容院ならではの、脱色剤やパーマ液の、気になるにおいが全くありません。ファッションの最先端を目指しながらも、目に見えないところにまで配慮が行き届いているその姿勢はとても信頼できます。

メニューのオーダーも、レジとリンクしているタッチパネルで、お客さんと一緒に確認しながら入力するので一目瞭然。
そんな最新鋭の設備の中にあって、第二次世界大戦をくぐりぬけ、タイ北部で発見された100年前のカット椅子が、ソムサック氏のインスピレーションの泉の象徴としてウィンドウにディスプレイされています。古いものに学ぶことこそが、新しい時代を作る糧になるのだそう。納得!

◎ ファッションを語り合うサロン

来店したお客さんはまず、入ってすぐのところにある応接スペースで、美容師さんやビューティーアシスタントに、自分のスタイルについて相談します。今回のナビのテーマはもちろん、「春らしく」。細かい部分は、美容師さんに全面的にお任せすることにしました。ちなみに、髪を切るかどうかの判断はあくまでお客さん自身に委ねられていて、相談のみの来店もOKだそう。

将来的には、本の種類をどんどん増やし、インターネット接続のパソコンも置いて、ファッションやアートについて語り合うサロン的空間にしていくのだとか。飲み物類も充実した、くつろぎスペースです。

◎ 基本に忠実なシャンプー

それではナビのスプリング化計画、スタート!まず、豪華な革張りのシャンプー椅子に乗って、髪を洗ってもらいます。ここの美容師さんは、爪を立てず、指の腹で頭皮をマッサージするように洗ってくれて合格◎。基本中の基本ですが、タイの美容室では、これができないところが多いんです。

さて、日本の美容室ではお決まりの、「かゆいところはありませんか?」というセリフ、今か今かと待っていましたが、ついにここでは聞かれませんでした。シャンプー中に顔にかぶせる布もありませんでしたが、あれが微妙にずれたりすると、余計に気まずかったりするので、まぁどっちもどっちですね。
シャンプー・リンスが終わった後は、トリートメントスプレーをシュシュッと吹き付けてくれます。


◎ 「カットで大事なのは、顔立ちよりも頭の形」

さて、いよいよカットに入ります。今回ナビを担当してくれるのは、’Sakでソムチャイさんに次ぐカット技術を持つ、リンダさん。カリスマ美容師は、ナビに対してどんなイメージ持つんだろう?と、どきどき。実はこの日、「今日取材でしょ?きれいにしてあげる♪」という、同僚のタイ人スタッフの言葉を信じて、彼女にメイクをお願いしたナビ。30分後、鏡の前にいたのは、いまからタイ舞踊の発表会ですとでもいわんばかりの、こてこてメイクのナビ。しかも、その時点でもうオフィスを出ないといけない時間。彼女は悪くない、と自分に言い聞かせながら、急いでトイレであらかたメイクを落として駆けつけたという、何とも悲しい前置きがあるのです。このままだと“舞台がはけた踊り子”のイメージで事が運んでしまう!と焦ったナビは、おずおずと「今日はいつもと違うメイクをしているので、雰囲気が普段と違うんです。」と申し出ました。するとリンダさんは意外にも、「その心配は無用!」と軽く一蹴。曰く、「顔は後からメイクで何とでもなる。髪型を考えるときに、何よりも大切なのは、頭の形」と、まずはじっくりとナビの頭の形をチェック。「ほぅ!」と納得のナビ。澱んでいた心が、たんぽぽのわた毛のようにふわりと軽くなりました。絶壁のナビの頭の形をカバーするため、少し丸みをつけたシャギーカットで決まり!


◎ 「きれいな人より普通の人の髪を切るのが好き」

そして、おもむろにカット開始。リンダさんは、アメリカへの留学経験もある、実力と行動力の持ち主。美容師としての目覚めは早く、何と弱冠3歳の頃から、妹の髪を結ってリボンをつけてあげることができたのだそう。
更に、「きれいな人より、ごく普通の顔をした人を可愛くしてあげるのが好きなの。だって、きれいな人は何をしても結局きれいじゃない、そんなの面白くない。私が髪を切るようになってからどんどんきれいになって、旦那さんの浮気性が直った人もいるわ!」と、涙が出るほど頼もしい発言。自慢ではありませんが、平凡な顔立ちの代表格であるナビ。「あれ?前どこかで会ったよね?」と初対面の人に言われることもしばしば。でも、もうそんなこと言わせません、ナビだけの個性をプリーズ☆リンダさん!
きっちりきっちりパーツ分けをして、はさみを入れていく手さばきの正確さには、思わず見惚れてしまします。前回のカットで、変に梳かれてすかすかだったナビの髪を、見事なシャギーカットで復活させてくれました。カットにかかった時間は、ものの30分足らず。集中力が持続するのもそのぐらいの時間だと言います。さすが、プロは仕事が速くて確実!


◎ 虹の2トーンカラー

カラーは、豊富なサンプルの中から一応の希望を聞いた上で、髪質や皮膚の色に合うよう、美容師さんの判断でカラー剤を調合します。今回のナビは、動きのあるシャギーカットに合わせて、トップは明るめ、ボトムは暗めのブラウンのツートンカラーに決定☆
リンダさんによると、虹をすくって髪に貼り付けたような、それはそれは輝きのある色なんだそう♪

髪を上下2つのパーツにわけて、アシスタントのノックちゃんが液を手際よく塗っていってくれます。頭のてっぺんのあたりは体温が高いため色が変わりやすいので、先に下のほうから液を塗っていくのだそう。色の境目は、アルミホイルでバリアを作ります。
また、'Sakでは眉毛のカラーリングもセットでしてもらえるのがうれしい!いくら髪がいい色でも、眉毛が黒いままだったら、垢抜けないどころか、お間抜けな印象ですもんね。

◎ 春の小川のシャギー

シャンプー・リンス・トリートメントで液を落として、髪を乾かした後は、リンダさんに最後の仕上げをしてもらいます。見て見て♪ツートンカラーが、きれいに出ているのが分かりますか?これには、色目としてきれいだという他にも、ナビの超絶壁頭を立体的に見せてくれるという、うれしい錯覚効果もあるんです!シャギーも春の小川にように、繊細にうららかに流れています。リンダさん、ありがとう!今回のナビのイメージチェンジにかかった費用は、カット代が1500バーツ、カラーは通常2500バーツ程度ですが、特別に2トーンにしてもらったので、6500バーツ、しめて合計8000バーツでした。さすが料金も世界基準ですが、基本のカット代1500バーツは、決して高くはありません。美容師さんと相談しながら、予算の許す範囲で、賢く綺麗になりましょう!


◎ 職場のみんなにも好評

オフィスに戻って、職場のみんなにお披露目。すると、「軽くなって、印象が明るくなった!」「色が二色なのがすごくお洒落な雰囲気!」「ナビもやればできるじゃん!」と、その場にいた全員から語尾に「!」つきの、大好評のコメント。やはり、サイドのシャギーとツートーンカラーに注目が集まりました。
自分では、そんなに変わってないかな~と思っていたナビですが、周りの目はしっかりとその変化を捉えていました。
やっぱり、髪型はその人の印象を作るとても大きな要素。ヘアスタイルを変えるだけで、気持ちもぐんと前向きになれるから不思議です。

記事登録日:2006-04-28

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2006-04-28

利用日
女性 男性