ニコリー【改装のため休業中】
NICOLIEนิโคลี
【カナポーの体験レポ】ニコリー
元セラピストのカナポーが、元オリエンタルスパマネージャーが丹精込めて立ち上げたスパに出会った!
サワディーカー!
スパセラピストのはしくれだった輝かしい(?)過去を持つ女、カナポーです。
今回、BTSスラサック駅から徒歩約10分ほど、石畳が微妙~にヨーロッパの街並みを彷彿とさせる「サン・スクエアー・シーロム」にある『ニコリー』にいってきました。
ここのオーナー・オラワンさんは、なっ、なんとあの世界的に有名なオリエンタルホテルのスパ、ザ・オリエンタル・スパのスパマネージャーを長年務めていた方。オリエンタルスパといえば、ベスト・スパ・イン・ザ・ワールドを始め数々の賞を受賞している最高峰スパ、できそこないでも、元スパセラピストとしてはかなり気になるスパでございます。期待に胸をふくらませて、ニコリーのトリートメントを受けてきました。
お店の中は高級アンティークの宝庫
お店のガラス張りのドアを開けようとノブを引いてみると、…開かない! 「えっ?」と思いきや、さっそくスタッフさんがにこやかタイスマイルとともにドアを開けてくれました。お店に入るとたちまちドアがカッチっと音をたて、そう扉はオートロック。それもそのはず、お店の中には純金のビルマ製仏像やインド製の花嫁衣裳など、本来なら美術館でお目にかかるはずでは?と思う超高級アンティークの数々。お値段も、カナポーの目玉を飛び出させるのに十分な額なのでしょう、厳重なオートロックシステムにも納得です。
まずは靴からスリッパに履き替え、足はすでにリラックスモード全開です。カクテルグラスに入ったキャット・オレンジ・パイナップルの冷たいミックスジュースと、ランの花が添えられたおしぼりを頂いてすでに円満の笑み。
スクラブ+マッサージ
お店のおすすめコース、『ボディスクラブ(30分間)』と、アロマセラピーとタイ古式マッサージを融合させ、さらにオリエンタルスパで培ったエッセンスも織り込んだという、ニコリーのオリジナルオイルマッサージ『ニコリー・シグネチャー・マッサージ(60分間・90分間)』を受けました。
■ スクラブ30分間
セラピストさんに誘われ、トリートメントを受けるお部屋へ。本日セッションを受ける3階もアンティーク満載。移動の途中もアイボリーの彫刻や仏像、かつて王室で使われていたという食器など数々のアンティーク品を堪能、アジアン文化に触れて教養を高め鼻高々のカナポーです。
まずはアクセサリー類を取り、なくさないようにセラピストさんが渡してくれた、これまた情緒のある籐で編んだ小箱にいれます。
まずは香りを楽しませてくれますディスポータブルショーツに履き替えてベットにうつ伏せになりセッション開始。まずは、背中からスクラブ。南仏ナチュラルブランドで有名なロクシタンのクラッシューグレープーポリッシュを使用。感動したのは、セラピストさんが肌につける前にまず香りをかがせてくれたこと。鼻腔いっぱいに広がる甘酸っぱい香りでリラ~ックス。体を冷やさないようにと、温かいお湯とスクラブ剤を手の中でうまくミックスして開始。
やさしいスクラブ
とかく角質をゴシゴシ排除するというイメージが強いスクラブですが、余計な力は加えずオイルマッサージとの中間のような感触。スルスルと右背、そして左背さらには背中全体で円を描いたり変化に富んだ動きに「やっぱり違うわ~」とプロの技を感じました。途中少し寒さを感じたところ、良いタイミングで「寒くはありませんか?」という問いかけが。素早く室内の温度を上げていただき、またまた感激。
スクラブトリートメント以外の場所は、常に足に大判のバスタオルがかけられ冷え知らず。知らぬ間にセッションは足へ移行。
ポイント!
ここでレアなテクニックが!足の裏をつま先を立たせアキレス腱を伸ばした状態でスクラブ。これがまさにニコリーマジック!足の裏のツボが刺激されるのと同時にアキレス腱もうまい具合にストレッチ!気分は最高です。
足の指先までスミズミとスクラブされたら、今度は仰向けになり第2セット。まずは手、腕と手の部分から、こちらも外側、内側と満遍なく均等な力加減でスクラブ。たまに鼻先をくすぐるグレープの香り、そのたびにリフレッシュ。
おなか、最後はデコルテでフィニッシュ。角質がスッキリ落ちただけでなく、スクラブというよりも軽いオイルマッサージをしてもらったようで得した気分。次のマッサージに更に大期待です。
シャワータイム
その前に、スクラブを軽く落とすためにシャワールームへ。入るとラベンダーの香りがふわ~ん。洗面所の足元には、アロマオイルが焚かれていました。なんてニクイ演出。ガラス張りのシャワールームに置かれているのはロクシタンのシャンプー&バスジェル。ここぞとばかりにたっぷり使っちゃいました~♪
■ ニコリー・シグネチャー・マッサージ 90分
【準備にぬかりなし】
それでは、第2ラウンドマッサージへ。今回受けたニコリー・シグネチャー・マッサージは、伝統タイマッサージとアロマセラピーオイルマッサージを混合したこの店オリジナルのマッサージ。まずうつ伏せになり体を冷やさないようまっ白な大判タオルを肩からすっぽり。するとセラピストさんが音もなく近寄り、「マッサージのお好みの力加減は?」「あまりマッサージをしてほしくない部分はありますか?」「重点にマッサージしてもらいたい場所はありますか?」の質問が。マッサージの力加減を先にきかれるのはうれしい。マッサージの満足度は、大抵力加減で決まるものです、はい。カナポーは迷わず「ストロングでお願いします。」と即答!痛気持ちいのが好きなのは私だけじゃないはず!
まずは、ホットタオルで両足首から足裏にかけてをグルッと包み、その上から手のひらで押していきます。温かいシャワーを浴びてきたはずなのに、どうやら体自体は冷えていたようで(はい。正直、冷え症です。)温かいタオルで足裏を包まれたことで、足先から安心感がプラスされたあったかさがこみあげてきました。
さらに足のうらもきれいに拭いていただいてから、体を覆っている大判タオルの上から下から上へ両手のひらで垂直に力が入るように押していきます。これが伝統テクニックだそう。首の近辺までたどり着くと、背中へ温タオルを乗せて、その上からまたゆっくりと手のひらで全体重を掛けていきます。体がポカポカほぐれてついついまどろんでしまいます。
【ここからが本番】
すでにうっとり状態のカナポーですが、これまでは序曲、これからアロマオイルの登場です。スイートアーモンドをベースオイルとしたローズ、ラベンダー、イランイランをお店独自でブレンドしたもの。すっきり感の中にほんのりと甘さが香るマッサージオイルです。両手で上から下へ、外側から内側へと圧力を加えながらオイルを背中全体にまんべんなくゆきわたらせた後に、つぼが連なる経絡という道筋にそって親指を滑らせていきます。
【ツボを外さない】
おどろくべきことはつぼのラインをまったくはずさないということ。「今、つぼに入ってます。」という感覚を受けた体験がみなさん1度はあるかとおもうのですが、このマッサージで初めから終わりまではつぼに入りっぱなしです。強さもビンゴ、親指でぐぐっと押しながら滑らせる、これが決め手です。
【背中と足】
背中から足、そしてうつ伏せ態勢から仰向けに代わっても、ゆっくりと丁寧にツボへ入るスキルはまったくゆるぎません。もちろんオイルマッサージのテクニックも使っているので、リラックス感もばつぐんです。
【顔と頭】
足からうでまでたどり着いたとおもったら、セラピストさんから「顔と頭のマッサージに入る前に、マッサージオイルがついた手を洗ってきてもいいでしょうか?」と声が。虚ろな私は、「よいぞよ。」とある意味お姫様気分。その後頭と顔のマッサージでも、やはりツボははずしません。
【最後までぬかりなし】
マッサージのフィニッシュは座った態勢で。こちらは、トラディッショナルタイマッサージの要領で、親指をつかって首、肩を指圧してもらいました。マッサージの後には気持ちよさでボーっとした顔になるカナポーですが、こちらのマッサージはスッキリさわやかさ感が体じゅうにみなぎるマッサージでした。
最後に
セッション終了後には、お好みで甘さを加えられるようにとはちみつが添えられた温かいレモングラスティーと香ばしいアーモンドクッキーをいただきました。定期的にセラピストの講習を行っているというニコリー。さすが、マッサージのクォリティーを重視した職人技のマッサージスキルに脱帽いたしました!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日 :2008-02-04
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