ニコリー【改装のため休業中】

NICOLIEนิโคลี

閉店・移転、情報の修正などの報告

【改装のため休業中】 元オリエンタルスパマネージャーが厳選メニューとこだわりプロダクツで始めた、逸話付きアンティークも観賞できる美術館のようなスパ。

サワディーカー、バンコクナビです。
「技術」と「雰囲気」は、スパの2大重要構成要素、どちらが欠けても良いスパとはいえませんよね。スパ乱立気味のバンコクで、そつなくまとめた平均点的なスパが多い中、彗星のごとく現れたキラリと光るスパを見つけました。
え~大げさじゃない?と思ったあなた、「オリエンタルスパの“技術”と、博物館や美術館にあってもおかしくない由緒正しいアンティークで作られた“雰囲気”を兼ね備えたスパ」、これを聞いても大したことないと思いますか?本日ご紹介するのは、オリエンタルスパの元スパマネージャーが満を持してオープンしたスパ、『二コリー』です。
川沿い高級ホテルからも近い「サンスクエア」
二コリーがあるのは、シーロム通りの21番路地と23番路地の間の『サンスクエア』という一角。カフェやレストランやスパが20軒ほど集まったここは、規模は大きくないものの、ヨーロッパの街並みを取り入れました、というちょっとお洒落な雰囲気。「ロイヤル・オーキッド・シェラトン」、「オリエンタル」、「ペニンシュラ」、「シャングリラ」など、川沿いの高級ホテルからも近い場所です。
レセプションから圧倒されました
サンスクエア正面向かって右の一番奥がニコリー。ガラス張りの入り口はオートロックシステム、スタッフがドアを開けてくれます。
外の明るく軽い雰囲気から一転、中に入って感じるのは、空気が一回り濃くなったかのようなずーんとした重厚感。何がナビをそう思わせるのか…と見回したところ、高級感の出所は、随所に置かれたアンティーク。アジア各地から集められたという絵や絨毯に混じって、ひときわ眼を引くのは、ビルマからやってきた直立の仏像にはさまれたインド製の見事なタペストリー。なんと純金!なんだそうです。
さらにナビが感心したのは、高級アンティークが浮いて見えない、しっかりと作りこまれた内装。フローリングはかっちりはめ込まれて全くきしまないし、建て付けの棚の扉の開閉も寸分違わずスムーズ。これは改装に相当の予算をつぎ込んでるな~、と目算。お店に入る前に抱いていた「タウンハウスの間借りだから突貫工事で済ませたんだろう」というナビの先入観(だってそんな所多いんです!)を一瞬できれいに消し去ってくれました。

■ オリエンタルスパのマネージャーを12年

オーナーのオラワンさんにインタビュー。「別のスパで12年間マネージャーを務めたのですが、そこは技術は抜群。でも、場所が場所だけに料金も雲の上の設定で…。だから独立して自分のやりたいようにやろうと思ったんです」。「ふむふむ。ちなみにどこのスパですか?」とナビが話を向けたところ、出てきた名前は、なんと天下のザ・オリエンタルスパ。「えっ!」と思わずお顔を二度見してしまいました。「オリエンタルの七光りではなく、自分の得た経験をこれからどう生かすかが大切」というオラワンさんのゆったりとした語り口から、満を持してニコリーをオープンさせたのだという誇りと自信が伺えました。

こだわり1 「マッサージスキルが財産」
そんなオラワンさんのこだわりをご紹介。多くのスパがマシーンを使ったトリートメントを行う中、ニコリーは、人の手によるケアで勝負。お店にあるビューティー機械はフェイシャルで利用するスチーマーのみです。厳選されたメニューには指圧の要素を取り入れたものや2人のセラピスト、つまり4本の手で行うオイルマッサージなどがあり、まさに「スキルが財産」。セラピストさんのマッサージ技術をキープするために定期的に講習会を開いているそうです。パンフレットに“マッサージセンター”と記載しているところからも、マッサージを重視していることが伝わってきますね。

こだわり2 「プロダクツは最高品質のものを」
オリジナルアロマオイル
オイルマッサージに使われるのは、スイートアーモンドオイルをベースに、ラベンダー・イランイランなどをお店独自でブレンドしたアロマオイル。非売品です。スパグッズを何とか売りたい商魂たくましいお店が多い中、「密封性とデザイン性の両方を満たした容器が見つかれば検討します」という品の良さです。
アレルギーのある方にも対応できるように、とベビーオイルも常備。
ボディはロクシタン・フェイャルはタルゴ
ボディトリートメントには、フランスプロバンス生まれ、植物原料を使った日本でも人気ブランドのロクシタンを利用。ボディスクラブに使われるのは「クラッシュ・グレープ」。
フェイシャルには、これもフランスのタラソテラピーブランドのタルゴを使用。男性用のフェイシャルコースもあります。この2つのブランドを選んだ理由は、との質問に「好きだからです」ときっぱり。もちろんその後で「グレープにはデトックスの効能があるの」と説明も付け加えてくれましたが、スパプロダクツに関しては膨大な知識をお持ちの彼女に、理屈は後にして一言「好き」と言わせてしまう、それだけで信頼するに値しますね~。オラワンさん自身も、家族ぐるみで使っているそうですよ。

■ スパと美術館、2つの顔を持つニコリー

5階建てのニコリー、中を案内してもらって驚きました。木の階段(もちろん全くきしまず!)の踊り場から廊下、各階のいたるところにアンティークが飾られていて、しかもどれもがうなるような逸話付きのものばかり。奥に行くほどすごいものが出てきて、「ありったけの高級品をレセプションに集めました」的な成金要素はゼロです。
では、ニコリー・コレクションを少しばかりご紹介。11世紀初頭からの、ガネーシャ像や象牙の仏陀像の数々に圧倒。置物や陶器は、透明なケースに入って見せ方まで計算されています。マッサージを受けに来ながら教養も高められる、1粒で2度美味しいという表現がピッタリなニコリー。
聞けばこれら店内アンティークは全て、お店の内装を任されたマネージャーさんの私物。店名「ニコリー」も、彼の二人のお子さん、ニコラスくんとナタリーちゃんの名前を合わせたものなんだそうです。なんだか微笑ましいですね、そういえばニコリーは日本語の『ニッコリ』にも発音が似ていますよね~。
カンボジア沖の海底から引き上げられた、16世紀アンティーク陶器カップにサンゴが絡まったもの。まさに「財宝」です。

カンボジア沖の海底から引き上げられた、16世紀アンティーク陶器カップにサンゴが絡まったもの。まさに「財宝」です。

ラマ5世の時代にタイのロイヤル・ハウスで使われていたレンゲを拝見。不謹慎にも、これで大好物のクイッティアオ(タイ風ラーメン)を食べてみたいと真剣に思ってしまいました。

ラマ5世の時代にタイのロイヤル・ハウスで使われていたレンゲを拝見。不謹慎にも、これで大好物のクイッティアオ(タイ風ラーメン)を食べてみたいと真剣に思ってしまいました。

今はもうあまり見なくなりましたが、噛みタバコを作る道具だそう。

今はもうあまり見なくなりましたが、噛みタバコを作る道具だそう。

■ お部屋紹介

アンティークを堪能したところで、お部屋をのぞいてみましょう。

【フットマッサージ】
フットマッサージのスペースは、2階にソファが5台。高級アンティークを鑑賞しながらのマッサージ、眼の保養にもなっていいですねー。

【トリートメントルーム】
オイルマッサージ用のベッドは2・3・4階にそれぞれ2台ずつの計6台。部屋というよりオープンスペースです。カップルや友達同士でも利用可能。もちろん、カーテンで仕切って個室にもなります。ベッドは、既成のものはアンティークに合わないわね…ということで木製のオーダーメイド。うつ伏せの姿勢でもお客さんが楽なようにと、顔をこぽっとはめ込むフェイス用のクッションもついています。オイルマッサージとタイマッサージを両方受けるお客さんがいちいち部屋を移動しなくても良いように、セラピストは全員、トリートメントベッドでもタイマッサージができるように訓練されているとのこと。徹底しています!
木製の間仕切りとカーテンでプライベートルームに。

木製の間仕切りとカーテンでプライベートルームに。


【タイマッサージ】
最上階である5階は、タイマッサージのお部屋。頭に敷く枕とは別に、マッサージに使われるクッションも置かれています。ここでオイル・マッサージを受けることも可能です。

【シャワー室】
少しの移動でも汗をかいてしまうタイ、「シャワーファースト」ということで、各階にシャワールームとお手洗いを完備。もちろんホットシャワー、お湯の出も温度も文句なし。
備え付けのシャンプー&バスジェル、ボディーローションはロクシタン。「ケチってる~!」という、スパを楽しむのにタブーな要素なし! 洗面台の横には、コーム、シャワーキャップ、綿棒。

デンマークの王様もファンです
デンマークのプリンス・ヘンドリック様もニコリーのマッサージを受けられ、大変にお気に召されたそう。王室ご用達というところが更にニコリーの品格を高めていますね。
◆◆無料ピックアップサービスあり!
スカイトレインBTSまで
滞在先が圏外でもご心配なく! スカイトレインBTSスラサック[Surasak]駅、3番出口の改札を出たすぐのところ(3と書かれた看板の下あたりにいるので、階段まで進まないでください)で、担当セラピスト(もしくはスタッフ)が、ニコリーのパンフレットとお客様の名前が書かれた紙を持ってお店の車でお迎えにきます。 予約時間がピックアップ時間となります。(移動時間約15分)
※どちらの場合も待ち合わせ時間は、施術15分前に到着するよう、お店が逆算して指定してくれます。

いかがでしたか?
「自分がこれ!と確信を持っている最高の技術を最高の環境で提供したい。評価はあとからついて来る」というオラワンさん。軸であるマッサージスキルのクオリティを落とさないようセラピストの育成にはじっくりと時間をかける、高級アンティークを飾るにあたってまずはそれが映えるように周りを整えるなど、あせらず長い眼で見ていることと、隠れた部分にもきちんとお金をかけることで生まれる本物の品の良さが印象的でした。
「ニコリー」は、“オリエンタルスパのマネージャーが独立して始めたスパ”、そんな七光りをに頼ることなく自分で光る、恒星のようなスパだと感じました。
以上、バンコクナビでした。

【行き方】BTSスラサック[Srasaku]駅1番出口下車。ホンダのショールームを右に曲がり、シーロム通りを直進。ホリディインシーロム[Holiday InnSilom]が見えたら左折し、シーロム通りソイ21と23の間にある『サン・スクエアー』へ。ニコリーは、『サン・スクエアー』の右一番奥にあります。

記事登録日:2008-01-29

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主なメニュー

メニュー 所要時間 価格
タイ古式マッサージ 90分 1,900 (バーツ)
指圧 90分 1,900 (バーツ)
二コリー シグネチャー マッサージ 60分 2,200 (バーツ)
二コリー シグネチャー マッサージ 90分 3,100 (バーツ)
二コリー インダルジェンス 90分 4,500 (バーツ)

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2008-01-29

利用日
女性 男性